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2014年11月 9日 (日)

サクラシーキング産駒が凱旋

昨年に引き続き、日韓交流レース「インタラクションカップ」が11(火)に大井競馬場で開催される。今年の来日馬は、ヒアヒカムズ(Here He Comes)、パランジュイボ(Parang Juuibo)、ウスンイヤギ(Useung Iyagi)の3頭。「日本側断然有利」の下馬評をよそに、韓国のワッツビレッジが一気呵成に逃げ切って場内がシーンと静まり返った昨年のレースは、まだ記憶に新しいところ。どんな国際交流レースであれ、わざわざ遠征してくる馬を軽視してはいけない。

ヒアヒカムズは米国産の4歳セン馬。父のディヴァインパーク(Divine Park)はミスタープロスペクター系チェスターハウスの直子で、つい先日行われたBCジュヴェナイルフィリーズターフを勝ったレディーイーライ(Lady Eli)などを送り出している。

パランジュイボも米国産の4歳牡馬。父・ウィズディスティンクション(With Distinction)はストームキャットの直子で、昨年のフロリダにおけるチャンピオンサイアーでもある。パランジュイボ自身は、JRA5勝のタマモゴーアヘッドらと同じファミリー。

そして最後に4歳牝馬のウスンイヤギ。おそらくこの馬が3頭の中でもっとも日本との縁が深い。なにせ父はあのサクラシーキングである。JRA4勝。重賞勝ちはない。だが、名牝デアリングダンジグにシーキングザゴールドという血統背景からニュージーランドで種牡馬入り。その後、韓国に渡った。日本で産駒が走るのはこれが初めてとなる。

Sakura 

父が日本調教馬なだけではない。ウスンイヤギの4代母Daring Stepから広がる母系にはJCダート3着のジンクライシスや、現役準オープンのヒミノオオタカの名前もある。しかも、手綱を取るのが倉兼育康騎手。こうなると、中には日本の馬と勘違いする人も出てくるのではあるまいか。

普段は高知所属の倉兼騎手だが、現在は韓国で期間限定騎乗中なのである。先日は、重賞のKRAカップクラシック(韓国GⅢ)に優勝するという快挙を演じた。管理するイ・シンヨン調教師は、昨年のこのレースにフルムーンパーティで挑んでおり、二度目の強みもある。もっとも軽快すべきはこの牝馬かもしれない。

一方で、迎え撃つ日本側の意気込みも昨年とは違う。大井所属馬だけで戦った昨年から一転、今年は南関東4場から重賞級のスプリンターが勢揃いした。とはいえ昨年の勝ち馬ワッツヴィレッジのテンの3ハロンが、33秒8という超ハイペースだったことを思い出せば、とても楽観視はできない。JRA交流重賞でもハナを切れる速さ。油断は禁物である。ファンや関係者の熱気から、いずれは大きく伸びるとみていた韓国競馬だが、昨年の時点ではそのスピードが我々の予想を超えていた感がある。果たして今年はどうだろうか?

 

***** 2014/11/09 *****

 

 

 

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