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2014年10月10日 (金)

出世レース

開幕日の東京メインは新設重賞・いちょうS。

「新設」だから、これまで我々が慣れ親しんだあのオープン特別の「いちょうS」とは厳密には異なる。だから格付けがない。同じくオープン特別から重賞に格上げとなるホープフルSはいきなりGⅡ格付け。ゆえにこちらは「昇格」であり、昨年までのレースをある意味では引き継ぐ。ややこしいですね。

Mejiro 

異なるとはいえ、この時季に「いちょうS」と聞けば、たいていのファンは「ああ、あの出世レースね」と思うに違いない。ヤマニンパラダイス、エアグルーヴ、メジロドーベルと3年連続してのちのGⅠ馬を輩出し、昨年の優勝馬イスラボニータも皐月賞を勝った。さらに「いちょう特別」時代も含めれば、マルゼンスキー、シンボリルドルフ、メリーナイスと、勝ち馬には錚々たる名前が連なる。

他にも「出世レース」と呼ばれるレースはいくつもあって、その勝ち馬からタヤスツヨシやアドマイヤベガ、さらにクロフネを送り出したエリカ賞や、ウオッカ、ファレノプシスが勝ったエルフィンSなどがその代表例。なお、某スポーツ紙は、やたらと中京2歳Sを「出世レース」と煽る傾向がある。まあ、確かに過去にメイショウサムソンやダイワスカーレットが勝ってはいるのだけど、2頭じゃあ……ねぇ。むしろこのレースの副題に「報知杯」の副題が付いていることに注意すべきであろう。

また、ラジオNIKKEI杯や共同通信杯を「出世レース」と表現するメディアも散見するが、誰もが注目するであろう重賞レースは、それを勝った時点で既に出世を果たしているのだから、こうした表現にもいささかの抵抗感を覚える。その勝ち馬に将来の台頭を予感させるレースは、せめてメインであって欲しくない。

ということで、新設重賞・いちょうSは、私の中では「出世レース」ではなくなってしまう。とはいえ、これはあくまでもひとつのレースに対する個人的な想い入れ。クラシックを占う上で重要なレースとなるであろうことは間違いない。まあ、冒頭にも書いたように、そもそもJRAは昨年までのいちょうSとは別物と謳っているのだけど。

いちょうSと同様、かつてはオープン特別だった府中3歳Sが、重賞に格上げされたのは1996年のこと。重賞昇格後の18頭の勝ち馬のうち、半数の9頭がGⅠホースとなっている(ゴッドスピードのJGⅠを加えれば10頭)事実は見逃せまい。いちょうSの初代優勝馬に注目が集まる。

 

***** 2014/10/10 *****

 

 

 

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コメント

そうだ、そうだ確かに府中3歳はオープンでしたね。
もうすっかり忘れていました。

いちょうSもそうなるんですかねー。

投稿: tsuyoshi | 2014年10月13日 (月) 07時39分

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