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2014年10月29日 (水)

皐月賞馬の挑戦

今週末の天皇賞(秋)では、皐月賞馬イスラボニータの参戦が大きな見どころのひとつ。同一年のクラシックレースと天皇賞の両方を勝った馬は過去にいない。

3歳馬の出走が再び可能になった1987年以降、28頭の3歳馬が古馬に挑み(2,5,2,19)の成績を残している。さらにこれが単勝10倍を切る人気馬に限ると、

 88年 オグリキャップ   2着
 95年 ジェニュイン    2着
 96年 バブルガムフェロー 1着
 02年 シンボリクリスエス 1着
 06年 アドマイヤムーン  3着
 08年 ディープスカイ   3着
 10年 ペルーサ      2着
 12年 フェノーメノ    2着
 12年 カレンブラックヒル 5着

という具合に、まず凡走がない。馬券の対象にならなかったのも一度だけ。一線級の3歳馬なら歴戦の古馬にも引けを取らぬこと、さらにはファンの見る目の高さをも示している。そもそも現代競馬において3歳馬はもはや若駒ではない。それは凱旋門賞の戦績を見ても分かる。斤量の利も無視できない。この時期に若駒と呼ぶべきは、既に重賞戦線真っ盛りの2歳馬たちであろう。

Genuin 

3歳馬による秋天挑戦の歴史を考える上で、クラシック登録の無かったオグリキャップを別とすれば、ターニングポイントとなったのは95年に違いない。明かな短距離嗜好ならまだしも、ダービーでも僅差の2着した皐月賞馬ジェニュインの参戦である。クラシックを勝った3歳牡馬は菊花賞へ向かうのが当たり前と考えられていた当時、秋の目標を菊花賞ではなく天皇賞に据えた陣営の判断には賛否両論が渦巻いた。

ジェニュインの出資会員からの苦情もなかったわけではない。付加賞を含めれば天皇賞より菊花賞の方が賞金は高いのに……。関西の会員の気持ちも少しは考えろ。いや、そんなことよりも一生に一度の舞台を棒に振るつもりか―――等々。

結果はサクラチトセオーの強襲に屈してハナの2着。だが、いま思えばこれは大きな2着だった。「4歳秋(当時表記)でも古馬に互して戦える」。それをジェニュインは自らの好走で証明してみせたのである。彼の2着がなければ、翌年のバブルガムフェローによる3歳馬の秋天制覇は為し得なかったかもしれない。

Isura 

イスラボニータがセントライト記念を勝った直後、ただちに牧場サイドから菊花賞挑戦が明言された。勝ちっぷりがあまりに鮮やかだったせいもあろう。だが、数日後になって「やっぱり天皇賞に」と軌道修正された。その理由が「菊花賞ではなく天皇賞に」という会員の声が多かったからというのだから面白い。同じ皐月賞馬で、同じくダービー2着。勝負服まで同じ。そんなジェニュインの挑戦から20年近く。まさに隔世の感がある。

 

***** 2014/10/29 *****

 

 

 

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コメント

ここで宣言した通り、
ラキシスの単勝を買おうと思っていたんですが、
あまりの人気に馬連へ変更。トリガミでした。

今週は...また法則ネタありませんか?(笑)

投稿: tsuyoshi | 2014年11月19日 (水) 13時54分

いやーデータお見事でしたね。

しかし、蛯名がイスラボニータに乗っていればと、
単勝馬券を買った者としては想像してしまいます。

エリ女は、重賞未勝利の馬の単勝買います。

投稿: tsuyoshi | 2014年11月 4日 (火) 20時34分

サクラチトセオー役が見当たりませんから大丈夫じゃないですか?happy01

投稿: 店主 | 2014年10月30日 (木) 19時50分

今週はイスラボニータの単勝を買おうと思っていましたが、
不吉な情報ですね。しかし意外なデータですね。

投稿: tsuyoshi | 2014年10月30日 (木) 13時24分

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