« 盗難 | トップページ | 赤富士 »

2014年10月18日 (土)

クリフジ記念

今日は藤岡康太騎手のディアデラマドレが勝ったが、府中牝馬Sと言えば野平祐二氏が騎手で6勝、調教師で2勝と滅法得意にしていたレース。ロマンチストの祐ちゃんは牝馬の心を読み解く能力にも長けていた。

Dear 

その祐ちゃんが調教師の頃、雑誌「優駿」の企画で「日本競馬史上最強馬は?」というアンケートが競馬関係者に対して行われたことがある。むろん双璧はシンザンとシンボリルドルフ。だが、当のシンボリルドルフを管理していた野平祐二調教師が、迷わずクリフジの名を挙げていた点が興味深い。

「史上最強馬」の議論は今も昔も尽きることはない。ファンや関係者なら、誰しもが時代を飾った名馬同士の対決を夢見るからだ。しかも誰も明確な答えが出せない。今ならディープインパクトやオルフェーヴルも加わって、さらに議論は混迷を深めそうだ。

だが、それはそれとして、記録から見た有力候補馬なら絞ることはできる。選考範囲を日本ダービーが始まった1932年以降に限定し、以下の5つを物差しにして考えてみた。

 ①負けたことがない
 ②数多く勝っている
 ③クラシックレースを勝っている
 ④しかも圧勝している
 ⑤古馬になっても現役を続けている

実は、この条件をすべてクリアできる馬が1頭だけいる。1943年のダービー馬クリフジ。史上最強の候補馬が牝馬なのは意外な事実だ。

クリフジは1943年5月16日にデビューを果たし、翌44年まで11戦して無敗。馬券発売のあった43年の8戦はすべて1番人気だった。ダービーの1着賞金が1万円の時代に、下総のセリで4万円の値がついた評判馬でもある。

ダービー、オークス、菊花賞の順に勝ったれっきとしたクラシック三冠馬。しかも菊花賞は大差勝ちで、ダービーは出遅れながらも6馬身の圧勝である。ほかに大差勝ち1回、10馬身差勝ちが4回だから、記録上はケチのつけようがない。「有力候補」という言い方なら異論はないだろう。

これだけの名馬に記念レースがないのは奇異にも映る。ならば、味もそっけもない「府中牝馬ステークス」の名を「クリフジ記念」に変えられないものだろうか。改称が無理なら、せめて副題にその名を添えて欲しい。府中でデビューし、府中のダービーを勝ち、府中で6勝を挙げ、そして府中で現役生活に別れを告げたクリフジには、もってこいのレースだと思うが所以である。

 

***** 2014/10/18 *****

 

 

 

|

« 盗難 | トップページ | 赤富士 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 盗難 | トップページ | 赤富士 »