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2014年8月19日 (火)

サンマンは目黒に限る

幼少の一時期を目黒で過ごした。サンマと競馬場で有名な、あの目黒である。と言っても目黒ではサンマは獲れないし、今では競馬場もない。落語とレース名のみにその名を残すだけなのに、今も人々に大きな印象を与えているのはたいしたもの。ローゼンカバリーが目黒記念を勝ったのは、もう15年も前のことになりましたか。

Meguro 

サンマの不漁が伝えられている。サンマ水揚げ量日本一の根室市でも、1日の水揚げがわずか10キロという日が珍しくないらしい。地元の鮮魚店で1匹1000円で売られていると聞いてひっくり返った。これではもはや庶民の魚とは呼べまい。

サンマが「秋の味覚」と呼ばれるのは、何よりも安くて美味いからである。なのに、今年は安くない。しかも、築地の関係者に聞けば「美味くもない」という。これは最悪である。たとえ高くても、美味ければ納得する人もいるだろうが、「良いのがまったく揚がらない」とお手上げの様子。多少高くても仕入れるはずの鮨店でも、代わりにアジを仕入れるところが多いようだ。

不漁の原因は海水温の高さ。サンマの漁場は海面水温が13~15度が適しているとされるが、今年の日本近海はそれを1度ほど上回っており、漁に出てもサンマが見つからないのだという。これを地球温暖化の影響だと言い切るまでは難しいが、このままではサンマは「秋の味覚」ではなく「冬の味覚」になるかもしれない。

むかしメジロサンマンという馬がいた。オールドファンならテイトオーの勝ったダービーで落馬、競走中止した馬として記憶されている方もいらっしゃるかもしれない。

実は、この馬が現役生活の最後に勝ち取った唯一の重賞タイトルが目黒記念なのである。これをして、当時の競馬ファンが「サンマンは目黒に限る」などという駄洒落を吐いたかどうかは分からぬが、目黒記念のタイトルを得たことで種牡馬になれたのだとしたら、これは小さからぬ出来事だった。産駒のメジロイーグルを経てメジロパーマーへと続く父系種牡馬の祖となったばかりでなく、メジロライアンの母の父としてもその名を残すこととなったからである。

Mejiro 

 

 

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