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2014年8月17日 (日)

ウインズ新橋

サラリーマンの聖地としてTVの街頭インタビューや号外配布などの舞台となる新橋駅西口。SLでお馴染みのこの広場が、かつての新橋場外馬券売り場の跡地であることを知る人は、それほど多くないのではあるまいか。

この地に場外馬券売り場が開設されたのは1950年のこと。しかし64年になると、駅周辺の市街地整理事業に伴い、立ち退きを迫られることになる。

そこで競馬会は新橋4丁目の土地を買収し、新たな場外馬券売り場とする計画を立てた。だが、折あしくそこは港区桜田小学校の筋向かい。当然のごとく地元住民が猛反発し、それに一部の都議が呼応するなどして、国会まで巻き込んだ一大論争となった。

結果的にJRAは新橋4丁目への移転を断念する。そして、適当な移転先が見つかるまで、とりあえず西新橋1丁目にあった日本中央競馬会本部ビルの1、2階部分を場外馬券売り場として使用することに決めた。それが現在のウインズ新橋。「ウインズ新橋」の看板を掲げながら、新橋駅よりむしろ虎ノ門駅に近いのは、実はここが“仮店舗”であるせいだ。

それから半世紀、ウインズ新橋は年内での営業終了が既に発表されている。98年の春の天皇賞でシルクジャスティスとメジロブライトの馬連に5500万円買った人物や、03年の宝塚記念でヒシミラクルの単勝に1200万円余りを投じた“ミラクルおじさん”も、馬券を購入したのはこの新橋であった。「とりあえず」の移転先でありながら様々な伝説の舞台となった新橋場外が消える。そう思えば、多少の感慨もあるという方も少なくはあるまい。

実質「ウインズ虎ノ門」であるから、飲み食いするにも新橋の繁華街ではなく、虎ノ門界隈になることがある。私の中での筆頭格は、やはりスパゲティーの『ハングリー・タイガー』を於いてほかにない。ウインズから徒歩5分のこの店のイチオシはハム、ベーコン、玉子がほどよく麺に絡む「ダニエル」というスパゲティー。いや、これ、「カルボナーラ」じゃないの?と思いつつ食べると、なぜか微妙に違う。何が違うかを説明するのは難しい。しかもなぜか癖になる。今日はわざわざ足を運んだが、ウインズがあるうちに、馬券とセットで訪れておきたい。

Tiger 

ところで、当時の中央競馬会が購入した新橋4丁目の土地はどうなったのか?

そこには現在、JRA新橋分館というビルが建っている。道路に面した1階部分はJRAの情報発信スペース「Gate J.」。ひょっとしたら、ここがウインズになっていたのかと思いながら訪れるてみるのも悪くない。ちなみに、桜田小学校の方は91年に廃校となり、港区生涯学習センターと桜田公園として、かつての面影をわずかばかり残している。

 

 

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