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2014年8月31日 (日)

人事

内閣改造と自民党執行部人事はいよいよ大詰め。TPP交渉やカジノ解禁問題のみならず、ギャンブル税構想を口にする政治家もいる昨今とあっては、普段は世間の人事などに興味がない私でも、その動向が気にならないでもない。まあ、ギャンブルをあてにするようになったら政治家もおしまいですね。「競馬のあがりなどに期待しやせぬ」と言い切ったのは、かの田中角栄である。

ギャンブルとしての競馬がファンの心を捉えてやまないのは、人智の及ぶ処と及ばざる処の割合が絶妙だからであろう。人智の及ぶ処はいわゆる「技量」や「知識」であり、及ばざる処は神の領域、すなわち「運」である。

「運」がすべてを支配するギャンブルの代表格は宝くじだが、競馬ほど病的かつ慢性的かつ執着的なファンは少ない。逆に「技量」がすべてを決める将棋やチェスで、賭ける行為は原則として行われない。熱心なファンが多い麻雀や競馬は、勝てば自分の選択が正しかった信じ、負ければツキがなかったと諦めがつく点が優れている。まさに「技量」と「運」のバランスの妙である。

この両者のバランスは、実は我々の人生にも通じ合っている。人間が生きていくには「技量」や「知識」が欠かせないが、それでもしばしば「運」という名の天使に翻弄される。いかに高度な分析や確率論上の担保を伴っていたとしても、それで予知不能なリスクをすべて避けられるわけでもない。

競馬も同様。戦績、時計、展開、血統をどれだけ分析したところで、想定外の出遅れや他馬による妨害に見舞われることだってある。だからといって、運を天に任してばかりで笑って帰れるほど競馬は甘い遊びではない。「人事を尽くして天命を待つ」ことこそ、競馬に臨む正しい姿勢といえよう。

とはいえ、ここで言う「人事」と、冒頭の政治家の「人事」とはまるで意味合いが違う。私は後者の人事にまるで関心がない。「誰々さんが部長になった」とか「お隣のご主人が転勤になった」とか言われても「ふーん」とか「へぇ」と曖昧な返事を繰り返すだけ。関心がないのではなく、関心を持たないことにしてきたのではないかとさえ思う。他人のことに関心を払えるほど暇でもない。人事の話が大好きな人には、「もっと自分のことを考えなさいよ」と言いたくなる。

だが、人事に関心がないと組織の中では損をする。これは間違いなかろう。「人事」を訓読みにして「ひとごと」と捉えていた私に、あろうことか人事が襲いかかった。明日付で仕事場が変わる。これまでのように、好きな時に競馬場に通うようなマネはできない。

そんなわけで、明日からこのブログはしばらくお休みさせていただくことにします。休載期間は9月いっぱい。その間は、日めくりで牧場の四季を題材とした写真を掲載いたします。TBSの番組「ナイナイのお見合い大作戦!」内の企画「ウチの村で働きませんか?」にて紹介された、北海道沙流郡日高町・広富牧場の美しい牧場風景をお楽しみください。

0831 

それでは再開まで失礼いたします。

 

 

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コメント

お帰りを首を長くして待っていますね。

投稿: ちぃちぃ | 2014年9月 1日 (月) 19時27分

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