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2014年8月18日 (月)

真夏のマイル王

真夏のマイル王決定戦を制したのはダンスインザダーク産駒のクラレント。奇しくも母の引退レースとなったこの関屋記念を勝って、重賞5勝目を挙げた。写真は今年の安田記念のパドック。

Kurare 

ダンスインザダークは自らが菊花賞を勝っただけでなく、種牡馬としてもザッツザプレンティ、デルタブルース、スリーロールスと3頭もの菊花賞馬を送ったから、その産駒は総じてステイヤーと思われがちだが、意外やそうでもない。ツルマルボーイ、ダークシャドウ、マルカフェニックスなど、マイル前後の距離を得意とする産駒が実は多いのである。

その一頭に含まれるであろうクラレントは、来年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSに遠征するワンアンドオンリーの帯同馬として、一緒に渡英することになっている。重賞5勝の帯同馬とはなんとも贅沢な話だ。ワンアンドオンリーも心強かろう。

クラレントとワンアンドオンリーを管理する橋口調教師が、欧州のGⅠ挑戦を最初に意識させてくれたのが、1996年の菊花賞を勝ったダンスインザダークだった。無事なら翌年のキングジョージや凱旋門賞に向かっていたに違いない。だが、屈腱炎による突然の現役引退で、その夢は一瞬にして潰えた。

97年のロンシャン競馬場に橋口調教師の姿があったのを覚えている。パントレセレブルがピルサドスキー以下を5馬身千切ったあのレース。客の一人として観戦に訪れていた橋口師は、当時を振り返って「あの時は現実にうちひしがれていた」と言う。もし無事だったら、あのパドックの中に自分がいて、ダンスインザダークがパントレセレブルと好勝負を演じていたかもしれない。その心中は察するに余りある。

Pantore 

しかし今回、ダンスインザダークとハーツクライという自らが手掛けた馬の産駒での海外遠征が、現実味を帯びてきた。ある意味、調教師冥利に尽きることであろう。

注目を集めるのはダービー馬ワンアンドオンリーに違いないが、クラレントにも「帯同馬」としての役割以上の結果を期待したい。狙うのは7月末にグッドウッド競馬場で行われるサセックスS(GⅠ)。彼ならば「日英・真夏のマイル王」制覇の偉業も、決して夢ではないような気がする。

 

 

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