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2014年7月 5日 (土)

八索ロン

昨日のこと。

最終日の川崎競馬がハネたのち、ダッシュいちばん指定された雀荘にたどり着いて見れば、残る3人のメンツは首を長くして私の到着を待っていた。

ご丁寧に席決めや親決めはおろか、卓の上には東1局のヤマまで積み上げられており、“仕込み”に対する些かの疑念を伴いつつもサイは振られたのである。

埼玉県内の伝統高校から某国立大学の理学部に進学した私の高大7年間は、まさに麻雀漬けの日々であった。試験当日であっても、たまたまバスに乗り合わせた4人がそのままUターンして雀荘に向かうことは日常茶飯事。不幸にもバスに乗り合わせたのが3人であったとしても、大学のバス停でしばらく待てば、やがて次のバスが到着して顔見知りのひとりやふたりは降りてくるから、そのまま拉致してしまえば済む。思い返せば、高校大学を7年間で終えることができたのは、けだし奇跡と言うほかはあるまい。

かつて「テンホー」という馬がいた。漢字で書けば「天和」。すなわち麻雀の役、それも役満の名称である。ゲームの最初に配られた牌の時点で上がってしまうことを指すことから、「新馬勝ち」とか「あっという間にゴール」などといイメージで名付けたのであろうと推測する。そしてなぜか筆者はこの馬の単勝馬券をセッセと買っていた。馬名の響きに加え、ちょうど馬券に馬の名前が印刷されるようになった時期と重なり、面白さも手伝ったのだと思う。だが、結局テンホーを“アガる”ことはなかった。ちなみに麻雀の天和は生涯一度だけ経験しついる。

その後も「コクシムソウ」とか「ダイサンゲン」という名の馬が走ったが、これも国士無双や大三元という役満が出自である。だが、「チンイツ」とか「チートイツ」という馬はついぞ聞いたためしがない。JRAの馬名審査部には「麻雀の役については役満のみこれを認める」なんていうガイドラインでもあるんだろか?

―――と、ここまで書いて、生前の野平祐二氏と麻雀談議をしたことを、ふと思い出した。

野平邸での麻雀にはある特別ルールがあって、八索(パーソー)で他人からアガればドラ1枚と同じように一翻上がるのだという。

なぜ八索なのか?

「いいですか。パーソーでロンでしょ。つなげて言ってごらんなさい。パーソロンになるんですよ」

Paso 

シンボリの和田氏や大橋巨泉氏らと卓を囲み、競馬の未来や世界への挑戦について語らう中で生まれたローカルルールであるが、きっといまどきの若い競馬ファンの皆さんは、「パーソロン」と聞いてもピンと来ないだろうし、麻雀の話にもあまり興味がないかも知れない。

麻雀業界では、若い人の麻雀離れが深刻な問題となっているんだそうだ。どこも同じような問題を抱えてますね。

 

 

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