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2014年7月19日 (土)

ひつまぶしでひまつぶし

4か月ぶりの中京競馬場にやって来たはいいが、1Rの障害未勝利戦で目当ての馬があっさりと負けると、しばらくやることがなくなってしまった。

次の目当て10R・インディアトロフィーまで、あと5時間もある。このまま馬券を買い続けても負けるだけだし、どうにかして暇つぶしをしなければならない。果たしてどうしたものか……、と悩んでいたら、顔見知りの牧場主が「昼飯を食べに出ませんか?」と誘ってくれた。ありがたい。競馬場から車に乗り、住宅街をクネクネと進むこと20分。辿り着いた店には『蓬扇』という看板が掲げられている。昼にはまだ早いというのに、店内はほぼ満席という賑わい。地元の人気店といた風情だ。

Una 

「ひつまぶしの正しい食べ方をご存知ですか?」

私を連れ出してくれた彼は、今でこそ北海道で牧場を営んではいるものの、出身は愛知県である。

「知ってます。おひつの中身を3等分して、1杯目はそのまま、2杯目はこの薬味をたっぷりかけて、そして最後の3杯目はダシをかけてお茶漬けにして食べるんですよね」

私が答えると、彼はやおらしゃもじを使って自分のおひつの中身を4等分した。

「最初の1杯はそのまま、2杯目は薬味、3杯目はお茶漬け、そして4杯目は、いちばん好きな食べ方で食べるんです」

なるほど。そんな「ひつまぶし」の名称は、1873年創業の名古屋の老舗料亭『あつた蓬莱軒』の登録商標だそうで、この『蓬扇』さんは、その元祖店からの暖簾分けらしい。ともあれ、パリッと香ばしく焼かれた外目は香ばしく、濃いめのタレも鰻に負けていない。そのまま食べてもヨシ、薬味で食べてもまたヨシであろうが、私は4杯目にお茶漬けを選んだ。

このトシになると、かば焼きを食べるのにはそれなりのエネルギーを要するようになってくる。かの平賀源内は「鰻を食べれば元気になる」と言って土用の丑に鰻を結びつけたが、実際には「元気ならば鰻を食べられる」という見方もできるのではあるまいか。すなわち、炎天下でも鰻を食べられるくらいの食欲があれば、それは元気であることの証ですよ、ということである。今の私には、ダシ汁のおかげで脂肪分が薄らぎ、さっぱりした後味になるウナ茶が一番美味しい。

ちなみに、間もなくデビューを迎える2歳馬にウナギノボリという牡馬がいる。ご存じ小田切オーナーの所有馬。父がキングカメハメハ。母が新潟2歳Sを勝ったワナだから、良血と言えなくもない。来週の福島でのデビューが濃厚。馬名の通りに来年のクラシックを上り詰めていくことができるだろうか。

 

 

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