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2014年7月13日 (日)

140文字の世界

このブログに載せている記事は、1本あたり800~1200文字の範囲に収まっていることが多い。原稿用紙にして2~3枚。これくらいの量が読む方にもちょうど良いとされている。新聞に掲載されている社説も、だいたい千文字前後だ。

文章は長ければ良いというものではない。わかり易く、読み易く、そして何より簡潔に。これが基本である。実は、一年前にツイッターを始めてみた。その瞬間に感じたことを、今すぐみんなに伝えたい……などと思い立ったわけではなく、決められた文字数の中で、要を得た文章を書くためのトレーニングをしようと思ったに過ぎない。ご存じの通りツイッターには140文字という制限がある。

千文字に慣れた頭に140文字の縛りは思いのほか厳しかった。「これくらいだな」と頭に浮かんだフレーズをテキストに打ちなおしてみると、あっと言う間にオーバーフローしてしまうのである。最初のうちは試行錯誤の連続だった。

特に馬の名前は文字数を食う。

父:ステイゴールド、母:オリエンタルアート、母の父:メジロマックイーン

これだけで35文字。貴重な140文字の4分の1が費やされてしまう。それなら血統は省いてしまえ。「ステークス」とか「カップ」という用語も「S」や「C」に統一しよう。ただし、キングカメハメハを「キンカメ」と書いたりするのは馬に失礼なような気がするので、それはしない。そうやって長さを調節していく。もちろん、ものを書く以上は、文体の美しさも無視はできない。短い文章には書き手のセンスが鮮明に現れるものだ。文章を書くというよりは、俳句・短歌の世界に近い。

ひと通り体験してみると、考えていることや感じたことを、手軽に伝えられるという点で優れたツールであることは実感できた。読者からの反応もブログとは比較にならないほど早い。一方で、原田敬伍元騎手が引退に追い込まれたのは不注意なツイッター利用がきっかけだった。手軽さと危うさは隣り合わせ。「ツイート」ボタンを押してから、「これは書いて大丈夫なのか?」と心配になったことも一度や二度ではない。

で、結局ツイッターは半年でやめてしまった。パッと頭に浮かんだフレーズが、ぴったり140文字になったのを機に、もうよかろうと感じたのである。自分の中のバリエーションを増やすという目的は、ほぼ達成された。―――とここまで書いて、このブログもちょうど千文字。こういうのは、気持ちがいいですね。

 

 

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