« アメリカとドイツの6日間 | トップページ | 捨てられぬもの »

2014年7月28日 (月)

数字の魔力

日曜の大井1Rは、あわや大記録というレース結果になった。

Tocca 

1400mの2歳新馬戦である。勝ったのはアジュディケーティング産駒のトッカ。その勝ち時計がべらぼうに早かったのか?―――いや違う。勝ち時計1分30秒4は優秀な方ではあるが、特段に早いということはない。

記録的な高配当だったのか?―――いやそうでもない。1番人気→2番人気→6番人気という平穏な決着。3連単の配当はたった4030円だった。

じゃあいったい何が惜しかったのか?

この着順掲示板をみていただければ、およその見当はつくと思う。

Keijiban 

さらにNARサイトの全着順結果はご覧の通り。

Nar 

そう、1着と2着の着順が、もし入れ替わっていたら、全出走馬7頭が馬番順に入線するという記録が生まれていたのだ。

―――そんなこと、どうでも良いですか?(笑)

歴史を振り返ってみれば、1989年2月15日の川崎7Rで全出走馬9頭が1着から9着まで馬番順に入線するという世紀の記録が生まれている。

川崎7R サラ系C4 1600m
着順 馬番 馬名 騎手
――――――――――――――――
1 ① ツクバエース 小林真
2 ② タガジョーラン 森下
3 ③ ノースサンダー 川島
4 ④ トツプリボン 田部
5 ⑤ ホエテイカル 田山
6 ⑥ ロワールジェンヌ 山崎
7 ⑦ ラウリンスター 一ノ瀬
8 ⑧ ハクバビューテイ 岩城
9 ⑨ アカネコンバタン 佐々木竹

ツクバエースは輸入種牡馬アレツの産駒。アレツと言えば92年のアルゼンチン共和国杯を勝ったミナミノアカリがいるが、このツクバエースも中央転入後は中長距離路線を歩み、90年のTVK賞を勝って、ステイヤーズSに挑みドクタースパートの9着と敗れているから覚えている方もいると思う。

ちなみにこの日の川崎10Rには川崎記念が行われている。ために1万8183人の入場者が詰めかけていた。川崎記念は1番人気のアエロプラーヌが逃げ切り勝ち。3歳時には東京王冠賞とダービーグランプリを勝っている強豪馬だが、知らぬ人の方が多かろう。実際、私もよく覚えていない。それよりは、世紀の珍記録を目撃した興奮の方が大きかったように思う。

当時私は大学で数学を学んでいた。だから、この記録の発生確率もすぐに計算できる。その確率は9の階乗を分母にして362880分の1。なかなかお目にかかれるものではない。ちなみに7頭立てなら確率も増えるが、それでも5040分の1である。この数字を紹介すれば、日曜の大井1Rの1馬身3/4差を「惜しい」と思う気持ちを理解してもらえるだろうか。……と思ったら、今日の京王閣競輪で9着まで車番順入線というニュースが飛び込んできた。数字の魔力が渦巻いている。

 

 

|

« アメリカとドイツの6日間 | トップページ | 捨てられぬもの »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« アメリカとドイツの6日間 | トップページ | 捨てられぬもの »