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2014年6月 8日 (日)

最強馬の執念

オークスでヌーヴォレコルト、日本ダービーがワンアンドオンリーと、ハーツクライ産駒がGⅠを連勝中。3週連続勝利の偉業を目指して、いよいよ真打が登場してきた。

オルフェーヴルの129を超え、内国産馬として史上初めて130ポンドのレーティングを取得したジャスタウェイをひと目見ようと、雨にもかかわらず朝から大勢のお客さんが登場を待ちわびている。ドバイを勝った後、調教師の元には色々な国からオファーが届いていたというが、それでも安田記念を選んでくれたことに、我々は感謝すべきであろう。世界最強馬の走りを見られる機会など、そうそうあるものではない。

ジャスタウェイに不安があるとすればふたつ。ひとつは木曜から降り続く雨のおかげで、馬場状態が極悪であること。そして、もうひとつは一週間前に決まった乗り替わり。パドックでは「善臣! 1.9倍だぞ。大丈夫か?」とか「乗ってるだけで勝てるから心配すんな」といった声が飛ぶ。

Yasuda 

しかしレースは冷や汗ものだった。馬場の悪い内目に閉じ込められ、先に抜け出したグランプリボスまではとても届きそうもない。だが、それでもジャスタウェイは懸命に差を詰め、ついに最後の1完歩で奇跡的に前に出たのである。

Yasuda1 

「普通の馬ならあきらめてもおかしくない。このあきらめない気持ちが、世界一の馬ですね」

柴田善臣騎手も、開口一番馬の精神力を讃えた。惜敗続きだった昨年の今頃のジャスタウェイとは、まるで別馬を見るようなレースぶり。世界最強馬とは、ここまで類稀なる勝利への執念を見せるものなのか。ゴールの瞬間、驚きのあまり思わず声が出た。

Yasuda2 

種牡馬ハーツクライは、これで産駒が3週連続でGⅠを制したことになるが、ハーツクライの父サンデーサイレンスは4週連続(1996年秋天、菊花賞、エ女王杯、マイルCS)の記録を持つ。さあ、ハーツクライも来週のGⅠを勝てば……って、来週はGⅠありませんね。残念。マジェスティハーツがエプソムCに出るようだから、いちおう注目しておこうか。

しかし、そんな国内のGⅠ記録など、もはやどうでもよかろう。もっともっと大きな記録達成の予感を抱かせるに十分な、春競馬のクライマックスだった。

 

 

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