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2014年6月13日 (金)

話題のエアトゥーレ

ここのところエアトゥーレに関する報道がやたらと目につく。「エアトゥーレが出てくるらしい」とか「いや、出れないんじゃないか」とか。とにかく騒がしい。

Air 

ははあ。さては、明日にもエアトゥーレの2歳産駒がデビューするのか。となれば皐月賞馬の下である。世間が騒ぐのも無理はない。だが、そう思って東京・阪神・函館の出馬表を隅から隅まで調べてみても、母エアトゥーレの2歳馬の名はどこにも見当たらない。

あれ? おかしいな。2歳馬じゃなくて、サトノオーとかクランモンタナの話なのか?―― と改めて調べ直したら、騒がしいのは「ヤヤ・トゥーレ」というサッカー選手に関するニュースだったんですね。なーんだ、紛らわしい。いや、世間一般的にはそうでもないのか(笑)

「Yaya Toure」と「Air Thule」は音感的には似ているかもしれないが、実際には全然違う。サッカー事情に疎い私でもそれくらいは分かる。

2001年の阪神牝馬Sの勝ち馬エアトゥーレは、繁殖としても初子からセントウルSの勝ち馬アルティマトゥーレを出し、2番子のキャプテントゥーレは皐月賞や朝日CCを勝つ活躍を見せた。母スキーパラダイスは、仏GⅠムーラン・ド・ロンシャン賞など6勝。さらにその母スキーゴーグルも米G1エイコーンSの勝ち馬。つまりは名牝系なのである。母や祖母の名につく「スキー」は、スキーゴーグルの父ロイヤルスキーに由来するもので、スキーゴーグルから広がる一族には、他にも朝日杯2着のスキーキャプテンやスキーワールド、アスピリンスノーなど、スキーや雪にちなむ馬名が多い。

「トゥーレ(Thule)」も、スキーや雪からの連想だろうか。その意味は「極北の地」。転じて「遥かなる目標」とも。実際、エアトゥーレも晩年はフランス、英国を転戦し、「日本で生産・調教された馬として初の欧州GⅠ制覇」という“遥かなる目標”を目指して戦ったが、前述したようにあと一歩届かなかった。

一方で、アルティマトゥーレとキャプテントゥーレと、立て続けに重賞ウイナーを出してからは、サトノオー、クランモンタナ、リジェネレーション、ミラクルホースと周囲の期待ほどの産駒を送り出すことができていないのも事実。だが、現2歳のコンテッサトゥーレは期待できそうだ。何が違うって、久しぶりに「トゥーレ」が馬名に使われたのである。

Captain 

この一族、なぜか「スキー」や「トゥーレ」が馬名に使われると走る。理由などない。だが、合理的理由など考えない方が良い場合もある。「コンテッサトゥーレ」とは「極北の地の伯爵夫人」の意だそうだ。これもまた良くわからないが、深く考えるのはよそう。山元トレセンの坂路では既に12秒台も出ているらしいから、近いうちに競馬場で姿を見ることができるかもしれない。

 

 

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