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2014年6月19日 (木)

タイキビューティー

先週日曜の東京3Rは3歳馬による芝マイルの未勝利戦。私の注目は人気薄のビューティガッキに向けられていた。11番人気。前走福島戦での3秒5差大敗を思えば、それも仕方あるまい。

Beauty 

タイキビューティーは1992年の英国ダービー馬ドクターデヴィアスの2世代目産駒として、タイキレーシングクラブの96年度2歳馬(※当時表記)募集リストに名を連ねた。同期のドクターデヴィアス産駒にはファンタジーS勝ち馬のロンドンブリッジや小倉3歳Sのタケイチケントウがいる。だが、彼ら彼女らが3歳の早い時期から活躍を見せていたのとは対象的に、タイキビューティーは4歳春を過ぎてもデビューの目途すら立たず、ひたすら牧場で放牧の日々を過ごしていた。

出資額は僅かとはいえ、彼女を「タイキビューティー」と名付けたのは私である。4歳の6月になっても育成場に移れない状況に業を煮やして、はるばる大樹ファームまで様子を見に行った。デキの悪い娘に名付け親としてそれなりの責任を感じていたのかもしれない。だが、目の前に引かれてきた我が出資馬を一瞥して、デビューは無理だと悟った。550キロにもなろうかという巨大な馬体を支えきれず、四肢の腱は悲鳴を上げていたのである。

Taiki 

案の定、タイキビューティーはデビューを果たせなかった。おそらく繁殖に上がるのも無理であろう。あの日の姿がおそらく今生の別れ。そう決め込んでいたから、数年後にシアトルビューティという牝馬がJRAで勝ち上り、その母名欄に「タイキビューティー」という名前を見つけた時は、驚きのあまり思わず飛びあがった。

なんと、タイキビューティーは浦河のガーベラパークスタッドで繁殖入りを果たしていたのである。てっきり死んだものと思っていた私にしてみれば、まさに青天の霹靂。半弟のタイキヘラクレスがダービーグランプリを勝ったおかげもあろう。タイキビューティーの産駒は10頭が馬名登録され、うち3頭がJRAで8勝を挙げたのだから立派と言うほかない。前出のシアトルビューティも3勝を稼いだのち、同牧場で繁殖入りしている。

歴舟川の河川敷に広がる広大な放牧地で、両足に包帯を巻いたタイキビューティーを見たあの日から16年。よもやタイキビューティーの牝系ラインが継続することになろうとは、夢にも思わなかった。冒頭のビューティガッキはシアトルビューティの4番子である。たとえ自分ひとりの所有馬ではないとはいえ、自ら命名した馬の名が載る血統表というのは、若干の責任感を伴いつつも、見ていて気分の悪いものではない。

ビューティガッキは先団でレースを進めたが、最後は足が止まって勝ち馬から1秒5差の11着と敗れた。だが、前走に比べれば頑張っているし、今回は一息入れたあとの一戦だった。勝負はローカル開催。チャンスはきっとある。

 

 

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