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2014年6月17日 (火)

競馬場の蝉

明日の船橋には雨予報が出ている。

梅雨の時季なのだから、雨もある程度は仕方ない。だが、今年の梅雨はどうも律儀に過ぎやしないか。ここのところ毎回雨中の撮影を強いられているような気がする。「重の鬼」探しにも、いい加減飽きてきた。

特に川崎の重賞はいつも雨が降っているような気がする。「来週は関東オークスかぁ」「じゃあ、雨だな」なんて言葉が普通に交わされているから、皆そう思っているのだろう。実際、この一年間に南関東4場で行われた重賞レースを調べてみると、以下のようになった。場名、重賞レース数、雨・小雨で行われたレース、雨の割合の順に記載する。

 大井 24 1 4%
 川崎 13 3 23%
 船橋 11 2 18%
 浦和 9 1 11%

やはり印象は間違っていないようだ。しかも、雨で行われた川崎の3つの重賞というのが、全日本2歳優駿、エンプレス杯、関東オークスの「川崎重賞御三家」とくれば、雨のイメージはいや増す。だが、言うまでもないことだが、これは川崎競馬主催者の責任ではない。むしろ、パドックや検量室周辺など、あちこちに屋根を設置してくれる姿勢には感謝の念も抱いている。

Rain 

競馬に傘はタブーなので、必然的に雨合羽の世話になる。だが、関東オークスで着用した一着は、ちょいとサイズが小さかった。レース発走前はゴール前のラチ下に前屈みになって、カメラとレンズを雨から守る姿勢を取り続けるのだが、合羽が窮屈で、その姿勢がとても辛い。しかも、ジッと同じ姿勢を続けること自体が厳しいので、窮屈な姿勢のままモゾモゾと身体を動かすことになる。背後のお客さんの傘から落ちる雨水が、ボタボタという音を立てて背中を叩いている。

突然「ビビビーッ」という音がして、背後のお客さんが「あっ!」と声を立てた。

あれ? なんか急に身体がラクになったぞ。でも、背中が冷たい……ということは?……!!

そう、小さな合羽を着て前屈みの姿勢を取りつづけていたら、安物のビニール合羽が背骨あたりで縦に裂けてしまったのだ。うひゃー!

自分でその姿を見ることはできぬが、想像するにセミの幼虫が羽化を始めるその瞬間の光景に近いのではあるまいか。お客さんにしても、目の前の人間が突然羽化を始めたら、そりゃあ驚きのあまり声も出るだろう。その恥ずかしさといったら、背中が濡れる不快感の比ではない。レースがスタートし、しんがりのコパノバウンシが目の前を通過するのを見届けるや、背中に得たばかりの羽を使い一目散に飛んで逃げた。

窮屈な合羽の問題点はもうひとつ。ピチピチサイズで通気性ゼロの雨合羽は、サウナスーツとなんら変わるところがない。濡れないために羽織っているのに、終わってみれば汗でずぶ濡れになんてことも日常茶飯事。「それが嫌なら痩せろ!」ということになるのだろうけど、それができないから苦労しているんですよねぇ。

 

 

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コメント

失礼ながらその光景を想像して爆笑してしまいました。
川崎にはよく行くので次回はよく見ておきますね。

久々にシャコーグレイドの話題を聞きました。
映画に出演するそうなので勇姿を見に行く予定です。

投稿: ちぃちぃ | 2014年6月18日 (水) 22時12分

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