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2014年5月 9日 (金)

カンパイ

写真は昨日の東京湾Cで3着だった「パンパカパーティー」。

Pakapaka  

馬名を誤って印字されたゼッケンをつけた馬が出走するほどの珍事ではないが、6日の船橋競馬2Rでは、3番人気マイハマラーがスタートを切られる前に、ゲートを飛び出す出来事が発生した。

やや遅れてゲートが開き、残る馬たちも反射的にスタートを切る。ただちにスターターはスタートのやり直しを指示する赤旗を振り、前方にいた係員は白旗を振って騎手たちに合図。それに気づいた騎手たちは、スタートからおよそ200mの地点で馬を止め、改めてゲートインののち、再びの発走となった。そう、いわゆる「カンパイ」である。

船橋競馬場でのカンパイは、2011年5月5日の7R以来のこと。2010年12月8日の船橋4Rでは、カンパイの合図が騎手たちに伝わらず、競走不成立になる事態もあった。さすがにここまでくれば、ゼッケン誤印字に匹敵する珍事と言えなくもない。

「カンパイ」の語源は、競馬が横浜の外国人の手によって行われていた当時、スタートのやり直しを叫ぶ「カムバック!」という声が、日本人の耳には「カンバイ!」と聞こえ、それが「カンパイ」に転じたとする説が有力とされる。文明開化の明治初期に幅を利かせた横浜英語の名残りだ。

それにしても日本人は英語の濁音に馴染めない面がある。未だにサラブレッドを「サラブレット」と呼ぶ人がいるのは、その最たる例であろう。だが、そういう私自身、ブロマイドを「プロマイド」だと思っていた時期があるから人のことは言えない。しかもいまだに「ブ」の方に違和感が残るのだから妙だ。

Kanpai  

カンパイは、一度は全力で走る気になった馬に急ブレーキをかけるわけだから、馬にとっては大きな混乱の種となる。二度目の発走では気分を損ねて上手くスタートできない馬も少なくない。

今回も、逃げると思われた1番人気パンパードサマーが、再スタートではダッシュひと息。どうにか3コーナー付近でハナに立ったもののゴール前で2頭に差されて3着に敗れた。カンパイの原因を作ったマイハマラーも逃げ馬だが、こちらはもっとひどく、再スタートでは大きく出負けして後方追走から7着に終わっている。1、2着はいずれも後方からレースを進めた馬。馬連配当は2万5千円の波乱となった。

カンパイでは逃げ馬に与える影響が特に大きい。ファンにしてみれば、スタートをやり直すのなら、馬券も買い直させてくれと言いたい気分であろう。

 

 

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