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2014年5月14日 (水)

跛行

跛行した。

馬が、ではない。私の話である。

最初に家人から「歩き方おかしいよ」と指摘されたのは半月ほど前だったか。そん時は靴のせいか何かだと思っていたのだが、言われてみれば確かに左脚の出が悪い気がする。靴を替えても変わりはない。だが、具体的に左脚のどこがどう悪いのかが自分にも分からん。特段の痛みもない。

だが、階段を上がってみると、突然そいつは姿を現した。左脚を上げるのがとても窮屈に感じ、それでも「えいやっ!」と脚を持ち上げると、その付け根に紛れのない痛みを覚える。

そんな足を引きずって日高の牧場を駆け回ったのは、さすがにマズかった。放牧地を歩く時はテンションが上がっているから、己の脚の痛みなど気にならない。無視できぬほどの痛みが襲ってきたのは、夜になって布団に入ってから。痛みが気になってなかなか寝付けぬ枕の上で、股関節を痛めた馬というのはこういう気分がするものなのだろうかと考えたりもした。

Bokujo  

翌朝、ショックウェーブを浴びる替わりに選んだ治療法は、鵡川「四季の風」の温泉での湯治である。ナトリウム・塩化物強塩泉の泉質を誇る鵡川温泉の効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど   と実に幅広い。

眼下に広がる太平洋を眺めつつ温泉に浸かって考えたことは、パドックでの馬の歩様観察についてであった。

自分の歩様の乱れすら分からぬのに、馬の歩様のわずかな違いを見抜くことなどできるのだろうか?

そもそも、個々の骨格や爪の形状により歩様はさまざまに変わるわけで、それで好不調を見極めるのは至難に思える。階段を昇ってみなければ、たとえ本人でも分からぬ痛みがあるように、全力で走ってみなければ顕在化しない痛みというものもあろう。

「目に見えない疲れ」という敗因は聞き飽きた感もあるが、「疲れ」というのはすなわち「痛み」である。

これまでは言い訳専用の言葉としか思ってなかったが、その思いは改めることにしよう。

それにしても、こういう些細な痛みに苛まれるというのは、それだけトシを取った証ということなのだろうか……。

 

 

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コメント

ありがとうございます。
場合によっては再度温泉放牧に出たいところです。ササ針は痛そうなので嫌ですcoldsweats01

投稿: 店主 | 2014年5月16日 (金) 07時59分

どうかお大事に。
馬も人も健康一番で。

投稿: ちぃちぃ | 2014年5月15日 (木) 20時03分

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