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2014年5月20日 (火)

うどんの功徳

競馬場で口にするメニューの代表格はそば・うどんであろう。東京競馬場内には、『梅屋』や『馬そば深大寺』など7店のそば・うどん専門店が暖簾を掲げており、それ以外の店でもそばやうどんを供する店は少なくない。手軽に安く食事を済ませることができるという点で重宝されるのは、駅の立ち食いそばと一緒。しかし、競争原理が働く競馬場内の立ち食いそば・うどんは、駅のそれに比べてレベルが高いように思う。

もとより私はうどん派だが、うどんは「つるつる(鶴鶴)噛め噛め(亀亀)」で縁起が良いとされ、勝負事を前にしたメニューとしても理にかなっている。ちなみにそばの擬音は「ずるずる」が一般的。直線で力尽きた馬が後退するようなイメージからすれば、忌避すべきか。

しかし、うどん好きにとっては旗色が悪い昨今でもある。

うどんのように消化吸収の早い炭水化物は、インスリンの分泌を増やし、脂肪の蓄積を促すという点でメタボになりやすいのだそうだ。ダイエットでも、全体のカロリーを減らすより炭水化物を減らすことが大切というのが常識となりつつある。しかも、消化吸収の速さだけで比較すれば、うどんはそばの1.5倍。肥満の敵は肉と油と叩き込まれてきた身に、今さら「とんかつよりうどんの方が太りやすい」などと言われても、ただちに「はいそうですか」と受け入れられるものではない。

折しも、東京競馬場の各レストラン・ファストフード店では「俺の勝負飯」というイベントを展開中。その店のイチオシメニューを食べるとクーポン券がもらえるというもので、多くの店がありきたりのカツカレーとか定番を抱き合わせにした「○×セット」のようなメニューを指定してくる中で、『馬そば深大寺』では完全オリジナルの「ぶっかけ肉玉うどん」を指定してきたのである。

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その気概に感心して思わず注文。一気呵成に啜り上げると、これが美味いではないか。もはや、インスリンなどいくら分泌されようが構わぬ。『馬そば深大寺』は、その屋号とは裏腹にうどんが美味いと言われるが、今回それを改めて実感した。しかもこの日は、ヴィクトリアマイルの馬券が当たるという激レアな出来事にも恵まれた。これも己のメタボを顧みず、うどんへの信心を守り通した功徳と言えよう。

なお誤解の無いように付け加えておくと、『馬そば深大寺』は「鳥そば」も相当に美味い。「うどんにするか、そばにするか……」。行列に並んで、ようやく辿り着いた窓口で注文を伝えるその瞬間まで、馬券を買う時に匹敵するほどの逡巡を繰り返すのも東京競馬場の慣わし。「こうなりゃ両方食っちゃおうか」なんて思いも頭をもたげるが、それをやったらホントにメタボまっしぐらだな、こりゃcoldsweats01

 

 

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