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2014年5月15日 (木)

2000mの大井記念

今年から2000mに距離短縮された大井記念は、1番人気のサミットストーンが2番手追走から直線で抜け出す横綱相撲。5馬身差の圧勝で人気に応えた。前籍の金沢のイメージが強いが、去年の今頃はJRAの準オープンで活躍していた一頭でもある。デヴィルズバッグの3×2という強いインブリードを持つことで、当時から注目していた向きも多かろう。

11r  

それにしても、このレースに関しては、サミットストーンが強さを示したというより、他の15頭がちょっとだらしなさ過ぎたという感も否めない。

レース後の検量前では、「ペースが早すぎた」という言い訳がポツポツと聞こえた。しかし、我々の目にはあからさまなスローに見えたのでこれは意外。人気薄で2着に粘ったキスミープリンスの坂井騎手も「スローな流れで理想的な競馬ができた」とのコメントを残している。

たしかに、テンの3ハロン36秒2は早い方だが、ダートの2000m戦として決してあり得ないペースでもない。ちなみに昨年の大井記念のテンの3ハロンは38秒5。一昨年は37秒9。しかし、昨年までの大井記念は2600mで行われていたのだから、参考にはなるまい。

実は、カメラマンの中には大井記念が2600mから2000mに距離短縮されたことを知らぬ人がいた。スタンドのファンからも戸惑いの声が上がっていたし、あろうこか出走馬の調教師からも「(距離短縮を)知らなかった」という声が聞こえてきたのである。それだけなら笑い話だが(でもないか?)、ここまで認識不足が蔓延しているとなると、一部の騎手や、ひょっとしたら馬の中にさえ、「大井記念だから最初はゆっくり」などという思いがあったとしても不思議ではないような気がしてくる。それがペース感覚の眩惑につながったのではあるまいか。

昨年までの大井記念といえば、15-15かと見まごうようなスローペースが繰り広げられる序盤戦のレース運びが、ひとつの醍醐味でもあった。昨年の覇者フォーティファイドや一昨年の覇者トーセンルーチェの大敗は、「大井記念」という大井競馬場の名を冠した伝統あるレースのイメージを守りたいという、隠れた心理がもたらした結果なのかもしれない。

 

 

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