« 雨に泣く人、笑う馬 | トップページ | 金沢へ »

2014年5月22日 (木)

愛しのジャガイモ

ジャガイモが好きだ。

Dsc_1109  

大井競馬場にこの春開店した『東京ロティサリー』では、主役であるはずのチキンではなく脇役のポテトばかり頼んでいるし、馬見で北海道を訪れても、千歳空港から真っ先に向かうのはノーザンファームではなくノーザンホースパークで、馬たちには目もくれずに売店で買ったキタアカリのジャガバターを頬張ることにしている。

Dsc_1107  

居酒屋に入ればポテトフライの注文を欠かさないし、大井競馬場のケンタッキーフライドチキンでチキンを買ったことはないが、フライドポテトはしょっちゅう買っている。ボックスポテトを3箱注文して、「ポテト品切れ」の貼り紙を出させたこともあった。

Kfc  

アメリカで「フレンチフライ」と呼ばれるフライドポテトだが、その発祥の地はフランスではなく実はベルギー。彼の地では「フリット」の名で、ワッフルやチョコレートをしのぐ人気を誇る。第一次大戦中、ベルギー南部戦線で初めてこれを食べた米兵たちが、そこをフランス領内だと勘違いしてこう呼び、そのまま母国に伝わったのだという。

私自身、フライドポテト好きが高じて、ベルギーに1948年から店を構えるフリット専門店『メゾン・アントワン』を訪れたことがある   というのは半分嘘で、わざわざ食べに行ったわけではない。タタソールズ・セプテンバーセールを見たのち、凱旋門賞観戦のためドーバー海峡を渡ったところで、たまたまブリュッセルに立ち寄っただけ。1996年のことだ。

しかし、そのフリットの味は、わざわざ訪れるにじゅうぶん値するものだった。植物油ではなく牛脂を使い、しかも二度揚げされたジャガイモは、表面はカリッカリで、中は文字通りのホクホク。ケチャップではなく、オリジナルのマヨネーズをつけて食べるのだが、これがまた美味い。北海道のジャガイモこそ世界一だと決めつけていた(今もそう信じるが)当時の私にとっては、エリシオの凱旋門賞5馬身差圧勝に匹敵するほどの衝撃であった。

Friet1  

最近ではフリットを出す専門店が日本にもオープンしているから、わざわざベルギーまで出向く必要はない。広尾の『AND THE FRIET』は、本場ベルギーから空輸したジャガイモのみならず、日本国内から厳選したジャガイモを取り揃え、それぞれの特徴を生かしたフリットを味わうことができる人気店だ。「厳選したジャガイモ」というフレーズだけで、もう居ても立ってもいられなくなりますね。

Friet2  

平日でも行列ができることもしばしば。だが、ブリュッセルの『メゾン・アントワン』も大行列だった。ベルギーには「美味いフリットを食べるには待たなくてはならない」という諺がある   というのは完全なる嘘(笑)。でも、待った分だけ美味しい、というものは間違いなくありますよね。

 

 

|

« 雨に泣く人、笑う馬 | トップページ | 金沢へ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 雨に泣く人、笑う馬 | トップページ | 金沢へ »