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2014年4月23日 (水)

顕彰馬・エルコンドルパサー

今朝のスポーツ新聞各紙は、エルコンドルパサーが顕彰馬に選出されたというニュースに大きく紙面を割いていた。

Elcondor1  

凱旋門賞ではモンジューとの一騎打ちの末に2着と敗れたものの、国内外合わせてGⅠを3勝。特に4歳夏のサンクルー大賞制覇は、日本調教馬による唯一の欧州2400mGⅠレースの優勝として、15年経った今も日本競馬史に燦然と輝く。顕彰選定まで14年もの年月を要したことが、むしろ不思議でならない。

記者投票では最多得票の常連。だが、なぜかいつもほんの僅かだけ得票率が届かない。「エルコンドルパサー落選」のニュースは、この時季の風物詩になりかけた感さえある。さすがにこうなると、投票結果だけに頼る選定方法の見直しを求める声も上がっていた。

だが、かつての顕彰馬選定は、12人の有識者で構成される選定委員会の議論に委ねられていたという経緯がある。選定委員同士も顔見知りだから、遠慮や気遣いがないとは言えまい。加えて、選考過程がオープンにされるわけでもないから、ファンにとって分かりにくいという批判もあった。

そこで2001年から、現在のような「キャリア10年以上の記者による投票で四分の三以上の得票」という明確な基準が採用されたのである。選考過程は分かり易くなった反面、選定のハードルは高くなった。エルコンドルパサーにしても、かつての選定方式ならもっと早く顕彰馬に選ばれていたと言われている。

Elcondor2  

今年に限って言えば、例年なら一人2頭まで記入できる投票形式を、「JRA60周年」を記念して4頭にまで拡大したことが、エルコンドルパサーにとって追い風になったことは間違いあるまい。

今年だけそんなことをするのは、おかしくないか?

   そんな疑問の声も上がっているようだ。選出のハードルを下げることは、顕彰馬のステータス低下にもつながりかねない。とはいえ、2004年に顕彰馬に選定されたタケシバオーとテイエムオペラオーだって、「4頭拡大」の特別ルールの恩恵を受けた。既にお気付きだろうが、この年は「JRA50周年」に伴って特別ルールが適用されたわけだ。

顕彰馬の安売りには私も反対。だが、大半のファンや関係者が選ばれるべきだと思っている馬が、長年選ばれずにいるようでは顕彰馬制度の存在価値にもかかわる。10年後の「JRA70周年」の折にも、必要とあらば柔軟な対応がなされていい。私は今回の選定結果を素直に喜ぶひとりである。

 

 

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コメント

今更ですがオペラオーとタケシバオーは
厳密には4頭拡大ではなかったかと
・競走馬登録抹消から20年経過した馬から2頭と
・抹消から20年以下の馬の中から2頭(現制度)
つまりオペラオーに関して言うならウォッカやディープインパクトと同じく現制度上において選出された顕彰馬です

投稿: 踊る人 | 2014年12月20日 (土) 12時03分

私もエルコンドルパサーが選ばれて嬉しいです。

しかし同世代の馬はみんな強かったので、
万全ならグラスワンダー、スペシャルウィークの方が...
って思う人もいそうですね。
個人的にはセイウンスカイ派だったんですが。(笑)

来年以降は、ブエナビスタが今年、今年も...ってならなければ良いと思います。

投稿: tsuyoshi | 2014年4月24日 (木) 12時17分

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