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2014年4月17日 (木)

神様の悲願

昨日のクラウンカップの話。

Sarmo  

1番人気はサーモピレー。全日本2歳優駿と京浜盃が、いずれもハッピースプリントの3着なら、ワンランク上の扱いを受けるのも理解できなくはない。祖母スターアルファは名牝ベガの妹。単勝1.7倍という圧倒的なオッズが、ハープスターの出現で勢いに乗る牝系からの、さらなる新星誕生の予感を漂わせている。

しかし勝ったのは4番人気ワタリキングオー。直線で外へ持ち出されるや、的場文男騎手の豪快なアクションに応えるように伸び、ゴール寸前で粘るサーモピレーをクビ差競り落とした。

Watariking  

さて、クラウンカップは施行年によって羽田盃のトライアルだったり東京ダービーのトライアルだったりするわけだが、今年はダービートライアルとして行われた。すなわち、アクシデントなどが無い限り、的場騎手が今年もダービーに出場することが決まったわけである。

通算6577勝を誇る“大井の神様”は、過去32回のダービー挑戦で2着8回を数えながら、未だ1着ゴールを果たしていない。不思議と言えば不思議。ダービーというレースの持つ魔力を端的に表している数字とも言える。とはいえ、今年57歳になる大ベテラン。昨年、大井で行われた騎手の人気投票でも断然の1位だった。ファンは、そろそろ悲願達成の瞬間を見たい。

ワタリキングオー自身もダービーとは少なからぬ因縁を抱えている。兄ブルーヒーローは、2009年の東京ダービーで直線いったんは先頭に立ちながらサイレントスタメンに差されて悔しい2着。同じレースには叔父のブルーラッドも出走していたが、3番人気も8着に敗れた。ワタリキングオーには、一族の雪辱という期待もかかる。

重賞に昇格して17回目のクラウンカップだが、ワタリキングオーのように、3歳一組のうぐいす賞を勝った馬が、勢いもそのままにクラウンカップまで制した馬が過去に2頭いる。2002年のキングセイバーと、2009年のサイレントスタメンだ。しかも、この2頭ともが東京ダービーを勝っているという事実は、的場騎手とワタリキングオーにとって心強いデータであろう。

Silent  

ハッピースプリントの牙城は強固に思えるが、キングセイバーもサイレントスタメンの2頭も、強力人気馬を打ち破ってダービーの栄誉を掴み取った。ワタリキングオーにできないこともあるまい。注目しよう。

 

 

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