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2014年3月 9日 (日)

名牝の息子たち

1999年の牝馬クラシックでは、2頭の牝馬が人気の中心を務めた。残念ながら両馬ともクラシックの栄誉に手は届かなかったけれど、この年の競馬を華やかに彩ったことは間違いない。あれから15年。牡馬クラシック戦線の開幕を告げる弥生賞に、その2頭が揃って有力産駒を送り込んできた。

Sting  

芦毛がまぶしいキングズオブザサンは、桜花賞1番人気でオークス2番人気だったスティンガーの産駒。半兄サトノギャラントに続く皐月賞出走を目指す。

King  

トゥザワールドは、桜花賞5番人気でオークス1番人気だったトゥザヴィクトリーの産駒。全兄に2010年の日本ダービーで7着したトゥザグローリーがいる。額の三日月はシンボリルドルフとは逆向きですね。

Totha  

芝コースは引き続き「良」。例によって時計はかかっている印象だが、8R500万下の芝2000mで2分1秒1、9R1000万の芝1800mで1分49秒5だから、昨日よりはいくぶん速いか。一晩で馬場状態が回復したとは思えぬので、今日は前掛かりの競馬が続いているのかもしれない。

弥生賞のペースを握ったのはアグネスドリーム。トゥザワールドは中団7~8番手。キングズブザサンはゲートのタイミングが合わず後方からの競馬を強いられる。

Dream  

向こう正面でトゥザワールドが外目から徐々に先団に近づいた。馬場状態を考えて早めの仕掛けだろうか? こうなればイタリアンネオなども早めに動かざるを得ない。だが、トゥザワールドは思い直したのか、再び控えて元のポジションに収まった。背後から「何やってんだ?」の声。そしてひと呼吸置いて、再度大外から進出開始。ホントに何やってんだ?

Totha2  

直線坂下で後続を突き放したときはセーフティーリードに見えたのに、ゴール寸前でワンアンドオンリーにハナまで迫られた理由を敢えて探せば、この向こう正面からの一連の動きであろうか。川田騎手は「流れてほしかったので」と戦術であることを強調したが、トライアルにしてはずいぶん危険な賭けに出たものだ。

たしかにワンアンドオンリーの末脚は際立っていた。でも、トゥザワールドにしても坂下の勢いほど伸びなかった印象が強い。これまでの3連勝はいずれも直線に坂のない京都であげたもの。中山の急坂が堪えたという見方をする人もいる。

Victory_2  

ただ、それでもハナの勝負を制したのだから、その勝負根性は素晴らしい。思えば、トゥザワールドの母トゥザヴィクトリーは、1番人気に推されたオークスでほぼ手中に収めたかに見えた勝利を、大外強襲のウメノファイバーにハナ差で奪われた。そう思えば、息子が初重賞制覇を果たしたことよりも、ハナの差を制して勝ったことを母は喜んでいるかもしれない。

 

 

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