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2014年3月31日 (月)

成長曲線

「本当に強かった。ハーツクライの成長力はすごい」

興奮冷めやらぬ口調でまくし立てたのは、ドバイデューティーフリーをジャスタウェイで勝った直後の福永祐一騎手。後続に6馬身1/4もの差をつける独走劇は、2006年のシーマクラシックで4馬身半差の勝利を収めた父・ハーツクライをたしかに彷彿させるものがあった。

それにしてもジャスタウェイは強い。いや、強くなった。なにせ一年前は、GⅢで好勝負はするけど勝ち切るまではいかないというレベルの一頭。サトノアポロやアドマイヤタイシあたりと勝ったり負けたりを繰り返していた。それが今では「世界のジャスタウェイ」(by 中野雷太アナ)である。毎日王冠2着で「穴を開けた!」と評された半年前が、今となっては懐かしい。

Jasta  

秋の天皇賞から3戦のレース振りを見れば、4歳秋から突然強くなった父ハーツクライの奇跡を重ね合わせたくなるのは当然だ。しかし、私はそのハーツクライの母であるアイリッシュダンスにまで思いを寄せたい。

Irish  

5歳になってから重賞を2勝したアイリッシュダンスのデビューは意外に遅く、3歳夏の新潟戦だった。しかも秋の未勝利戦までに勝ち星を挙げることができず、初勝利はデビューから1年近くが過ぎた4歳夏の福島。500万の一般戦に格上挑戦しての初勝利だった。

ひとつ勝った後は順調に勝ち星を重ねて行き、1年後には2つの重賞タイトルを獲得。そんな母が初めて重賞を勝った5歳春に、ハーツクライやジャスタウェイが海外GⅠタイトルを手にした。これを考えるとき、母アイリッシュダンスの成長曲線とその子ハーツクライ、さらにその子のジャスタウェイの成長曲線は、ほぼ重なって見えてこないか。

Hearts  

アイリッシュダンスは2005年に死んでしまったが、それでもその血はハーツクライを通じて世界に飛躍すると同時に、牝系ラインもオメガハートランド(フラワーC)やオメガハートロック(フェアリーS)の活躍でその枝葉を広げつつある。

8年前のシーマクラシックではハーツクライの出資会員として口取りに参加した大和屋暁オーナーは、今回は自身の所有馬が勝ってメイダンのウイナーズサークルに立った。オーナーとしてこれ以上の誉れはあるまい。口取りでは「ありがとう。うちの馬は最高だ!」と絶叫したいう。これこそまさに「こころの叫び(HEART'S CRY)」。凱旋の安田記念が楽しみだ。

 

 

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コメント

なるほど!アイリッシュダンスに目をつけた所はすごいですねー。
私もアイリッシュダンス好きでした。

投稿: tsuyoshi | 2014年4月 1日 (火) 15時34分

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