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2014年3月26日 (水)

あいもり

関東の立ち食いそば店のメニューはたいてい「そば・うどん」という表記になっていることが多い。写真は西船橋駅コンコースの『彩花庵』の自販機。そこはそば文化の関東圏。そもそも、こういう店の形態を一般に「立ち食いそば」とか「駅そば」と呼ぶくらいなのだから、うどんがそばの後塵を拝する立場に甘んじるのも   うどん好きとしては忸怩たる思いもあるけど   まあ、やむを得まい。

Nishifuna  

ところが関東を離れると自体は一変する。先日、中京競馬場に行くのに降り立った名古屋駅の『名代きしめん』では、ご覧の通り「きしめん・そば」という表記。関東圏では不動のレギュラーかと思われたそばも、名古屋ではきしめんの控えに回されてしまうのである。押し出されるように戦力外を通告されたうどんは、「味噌煮込み」という新たなフィールドでの活躍を期するほかはないのか……。

Nagoya  

しかし、新幹線で30分足らず。乗り換えのために米原駅に降り立った私の目に飛び込んできたのは、こんなメニュー表だった。

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「うどん(そば)」!

晴れてこの地に至ってついに、うどんは不動のレギュラーを獲得したのである。もちろんこれより西では、「そば」なんて文字すら消えてなくなるのかもしれないけど、あいにく先日の私はここから北陸へと向かった。日曜の夜は高岡泊である。さて、北陸地方の駅そば屋のメニューはどんな感じかと、駅構内の『今庄』の暖簾をくぐった私は、そのメニューに愕然とした。

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チャンポン? なんじゃこりゃ??

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東京でも『志な乃』のように、うどんとそばの合い盛りをウリにしている店はある。でもそれはあくまで、ざるの上での合い盛りで、混ざり合うことはない。お客は、好きな順番でうどんとそばを楽しめる。しかし、この店の「チャンポン」というメニューは、一杯の丼の中でうどんとそばとが渾然一体に絡み合っているではないか。

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喉越しにしても、歯応えにしても、なんとも表現しにくい。新感覚と言えば新感覚。だが、うどんもそばも食べたいという欲求には見事に応えている。富山といえば、関西文化と関東文化が混ざり合うちょうど潮目。ダシにしても関西風と関東風との折衷風味なのはそのせいか。こんなメニューを思いつけるのは、高岡という土地をおいてほかにあるまい。良いモノを食べさせてもらった。

 

 

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コメント

名古屋にある長命うどんというお店は、驚愕のうどんとそば(うそ)うどんと中華そば(うちゅう)なるメニューがあります。
老舗で、味も美味しいので是非機会がありましたら訪ねてみて下さい。

投稿: えもしおん | 2014年3月27日 (木) 04時30分

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