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2014年2月 7日 (金)

ゴール写真

商売柄他人の撮った写真にケチを付けるような真似はしないように心掛けているのだが、他人のチョイスに異議を感じることはなくもない。つまり「よりによってその一枚を使わんでも…」ということですね。撮る側と使う側は別の立場であることが多いから、時として拭い切れぬ軋轢が生じることもある。その場合、たいていのカメラマンの方が負けることは言うまでもない。

月曜日に発売された某スポーツ紙の競馬面を見て、思わず顔をしかめてしまった。その元凶は根岸Sのゴール前写真。勝ったゴールスキーの四肢は不格好に広がり、あろうことか馬がまばたきをした瞬間で、その瞼はしっかりと閉じてしまっているのである。

カメラマンは高速連写で何枚もの写真を撮る。おそらく前後のカットには、四肢が美しくターフを蹴り、そのつぶらな瞳がパッチリ写っているカットがあったに違いない。それでも編集者がこの一枚を選んだのには、それなりに理由があるはずだ。

写真のチョイスでは、ゼッケンがきちんと写っているかや騎手のポーズなんかもそれなりに重視されているようだが、経験的に「ゴール板が写っていること」を最優先とする編集者は少なくないように思う。実際、上記のスポーツ紙の写真にも、ゴールスキーの鼻面にかかるようにゴール版がしっかりと写り込んでいた。

Goal1  

何より重要なのは分かりやすさであることは言うまでもない。そのためにはゼッケンをフレームの真ん中に置きたいし、騎手の表情が読み取れないのも困る。それは分かる。だが、ゴール板ってどれほど重要なの?と昔からモヤモヤしながら撮り続けているのも事実なのである。

実際、そうした疑問を直接編集者にぶつけたこともある。いや、あくまでやんわりとね。で、返ってきた答えは「そりゃ“ゴール写真”なんだから、ゴール板は必要だろ」というもの。

ふーむむむ……。さも当然のように言われた以上、それを理解できないという私は、きっとまだ修行が足らんのですな。

Goal  

でもとにかく、無機質なゴール板をそんなに重要視するくらいなら、必死に走って勝利を掴み取ったその馬の脚や表情を、少しでも優先してもらえないかと思えてならないのである。

 

 

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