« ムルタ騎手引退 | トップページ | 太巻きの誘惑 »

2014年2月28日 (金)

路地の王様

「路地裏の名店」という言葉に魅力を感じる人は少なくあるまい。雑誌やTV番組で多用されるのは、それなりの理由があってのことだ。

路地裏には、表通りからは決して伺い知ることができぬ飾られぬ街の日常が漂っている。ゆっくり流れる時間を慈しむような静けさは言い様もなく心地が良い。神楽坂や代官山といった街が人気を集めるのは、そんな路地裏の存在があればこそであろう。うっかり迷い込むと、その先は行き止まりだったりすることも。行きつ、戻りつ。それもまた楽しい。

Dsc_0838  

そんな神楽坂の街で90年以上も前の大正年間に開業し、戦後になって新宿の路地裏に移転した『王ろじ』は、その名の通り路地の王様を目指すB級グルメの名店。名物「とん丼」はいわゆるカツカレーだが、そのトンカツはひと工夫されている。ロース肉から筋と脂身をほどよく削り取り、これを小さなハンマーで根気よく叩く。1本のロース肉を30分以上も叩くことで、ロースの旨味を残しつつ、脂身が嫌いだという客にも喜ばれるトンカツが完成する。

Tondon  

客の大半は常連。あとはB級グルメ巡りの客が少々。とびきりの旨さを期待して来るわけではないし、期待してもいけない。カレーだってごく普通の味。だが、誰もが昔から変わらぬこの味を求めてやって来る。それが路地の王様たる所以でもある。

競馬界の「路地の王様」といえば、「ロジ」の冠名でお馴染み久米田オーナー所有の「ロジキング」を置いてほかにいまい。そういえば、このキングカメハメハ産駒のこの4歳牡馬の名を最近聞かないなぁ……、と思って調べてみたら、なんとつい最近になって競走馬登録を抹消されていた。残念。

 

 

|

« ムルタ騎手引退 | トップページ | 太巻きの誘惑 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ムルタ騎手引退 | トップページ | 太巻きの誘惑 »