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2014年2月 4日 (火)

如月のモヤモヤ

JRAの特別競走名には、とりあえず原則のようなものがある。

Tokyo_2  

まず年齢による原則。2歳および3歳春のレースには季節の花や草木の名称を、古馬のレースには季節にちなむ名称、競馬場周辺の地名、河川、湖沼、海洋、山岳名、誕生石、月名、星座名をそれぞれ使うことになっている。

さらに、上級クラスのレースなら「ステークス」を、中級クラス以下は「賞」「特別」「ハンデキャップ」という言葉を添える。これが原則。先週日曜に東京で行われた古馬の準オープン戦「節分ステークス」は、1000万条件戦だった6年前までは「節分賞」として行われていた。原則適用の典型であろう。

とはいえ例外も多い。今週末に京都で行われる重賞「きさらぎ賞」は、陰暦2月の呼称+「賞」だから、原則に従えば古馬の中級以下のレースになってしまうが、実際には3歳馬の上級レースだ。弥生賞、皐月賞なども同じこと。原則よりも歴史の方がはるかに重いのである。

それにしても、なぜ「きさらぎ賞」であって「如月賞」ではないのだろうか? 弥生賞も皐月賞も、あるいは睦月特別にしても霜月ステークスにしても、みな旧暦の呼称部分には漢字が宛てられていることを思うと、「きさらぎ賞」という表記には違和感を覚える。

と言うより、こういう文章を書いている人はみなモヤモヤした思いを抱えていると思うのだけど、ひらがなで始まるレース名は書いていて神経を使う。「騎手にはきさらぎ賞と伝えた」と書くと、文の切り目を見失いかねない。かといって句読点の乱打は美観を損ねる。

調べてみると、「如月」という漢字とわが国本来の「きさらぎ」という読みとは、直接は結び付かないのだそうだ。中国の古い時代の文字の説明書には「二月を如と為す」とした記載があり、この書物から漢字を借り、如に月を付けて「きさらぎ」と読ませたものらしい。つまり当て字。だとしたら、「きさらぎ」という表記にモヤモヤする必要はないのだろう。むしろひらがなが正しいのである。

ともあれ、今年のきさらぎ賞ではトーセンスターダムとバンドワゴンという無敗馬2頭が早くも激突。もはやクラシックの前哨戦というレベルに留まらんな、こりゃ……と書いたところでハタと気づいた。9月に中山で行われる「ながつきステークス」は、なんで「長月ステークス」と書かないんだ? これはいくらなんでも当て字などではあるまい。ああ、またモヤモヤしてきた。9月までに正解が見つかるだろうか。

 

 

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