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2014年1月16日 (木)

競走馬になるために

13日の中山4Rを勝った蛯名正義騎手は、この勝利でJRA通算2200勝を達成した。史上4人目、現役では武豊、横山典に続き3人目の到達だから大記録と言っていい。おめでとうございます。

4r  

メモリアル勝利をプレゼントしてくれたラピダメンテはサクラバクシンオー産駒の3歳セン馬。デビュー戦を前に去勢されるにはもちろんそれなりのワケがある。この馬、極端なゲート難で、入厩からゲート試験合格まで実に半年を要していた。

ゲート試験は「競走馬」になるために避けて通れない関門だ。たとえどんな良血馬であっても、たとえ調教で古馬をアオるほどの時計を出していても、たとえ10億円の高額取引馬であっても、ゲート試験に合格しない限りレースに出ることは許されない。

だから世間が思うよりも、関係者はことのほかゲート試験に神経を擦り減らしている。ゲート試験合格を「競走馬になれた」と言って安堵するのはその証。むろん馬にとっても一大事であることに違いない。デビュー前の2歳馬がゲート試験合格直後に放牧に出されることが多いのは、馬にとってレース並みに負担が大きいことの裏返しだ。しかも、一度合格してしまえば、試験の呪縛から逃れらるというわけでもない。ラガーレグルスはダービー出走を泣く泣く諦め、セイウンスカイも連覇がかかった2000年の日経賞をパスせざるを得なかった。

Gate  

ラピダメンテの関係者はゲート試験合格まで辛い日々が続いたに違いあるまい。出資会員さんの心中も察するにあまりある。クラシックの夢を諦めて去勢することに相当の勇気を要することは言うまでもない。だが「競走馬」になれないよりは遥かにマシ。その決断が新馬勝ちという形で見事結実した。

しかも実際のレースでは1、2を争う好スタートを切るのだから競馬は分からない。ゲートさえ出てしまえば、そこは快速サクラバクシンオーの産駒。1分12秒2という優秀な時計で、後続を4馬身も千切り捨てて見せた。次は中1週で再び中山のダート1200mを使うという情報も。立て続けの快走で、長く辛い思いをした関係者の苦労に報いたい。

 

 

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