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2014年1月26日 (日)

出世レース若竹賞

昨日京都で行われた若駒Sは出世レースとして知られているが、それでも過去10年間優勝馬のうち、のちにGⅠホースとなったのは、ディープインパクト、アンライバルド、ヒルノダムールの3頭。意外に少ない。

そう思えば、同じく過去10の勝ち馬からサンテミリオン、ショウワモダン、ダンスインザムードとやはり3頭のGⅠ勝ち馬を輩出している今日の中山9R・若竹賞も負けていないのではあるまいか。しかも向こうは、放っておいても目立つオープンレースであるのに対し、こちらは特に目立たぬ500万条件。“出世レース”と呼ぶにはこちらの方がふさわしい気もする。そういえば今日のAJC杯を勝ったヴェルデグリーンも、2011年の若竹賞で2着していた。

Itarian 

そんな今年の若竹賞を勝ったのは、田辺裕信騎手騎乗の5番人気イタリアンネオ。血統的には2011年のサマー2000シリーズチャンピオンで重賞3勝のイタリアンレッドの甥ということになるが、父はどちらもネオユニヴァースだから4分の3きょうだいということにもなる。血統的裏付けのある馬がこの時期に芝の1800mで2勝目を挙げた意義は大きい。しかも連勝となれば、関係者でなくとも心がざわめく。

鞍上の田辺裕信騎手はこの勝利が記念すべきJRA通算400勝目。以下はセレモニーでの司会者とのやりとりである。

司会:「100勝と300勝も中山競馬場で達成されました。やはりこの中山競馬場に特別な思いがあるのでしょうか?」

田辺:「いえ……、別に」

司会:「今日は中山最終日ということで、どうしても中山で決めてやろうと思っていらしたとか…?」

田辺:「いえ、特に気にしてません」

なんて具合に、あまり噛み合わないインタビューだったのだけど(笑)、辛口で知られる田辺騎手に無理やりの“中山押し”は逆効果であろう。それでも「いい馬にたくさん乗せていただいているので気が抜けない」という言葉を引き出したのは良かった。直後にヴェルデグリーンでAJC杯も勝利。おそらく緊張感100%の春になる。

Tanabe  

実際、彼は勝っても馬を褒めることは少ない。イタリアンネオが未勝利を勝った時もそうだった。勝って検量に戻ってきても、まず課題を口にする。だが今日は違った。

「自分が思っていたよりもだいぶ成長している。正直、未勝利を勝った時はギリギリだったから、上でどうかな?と思った。でも、休ませたのがよかったね。身体も大きくなったし、走り方も良くなった。これもっと良くなるよ」

と言う具合に褒め言葉が止まらないのである。これも出世レースたるゆえんではなかろうか。次走皐月賞トライアルが試金石となる。

 

 

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