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2014年1月28日 (火)

両雄並び立つ

JRA競馬は開催替わり。今週から関東の舞台は東京に移る。もちろんメインは最終日に組まれたGⅠ・フェブラリーS。1994年に「フェブラリーハンデ」から名称変更してまる20年が過ぎたが、実は1998年と99年に限って、最終日ではなく東京開幕週に実施されたことがある。

東京開幕週の実施だと何が起こるか? そう、明日行われる川崎記念との競合である。第3回の1999年を例にとると、フェブラリーSが1月31日。川崎記念が2月3日。同じ関東の同じ左回りコースで、わずか中2日の間隔を挟んで1600mと2100mのGⅠレースが立て続けに行われたのだから、いま思えば不思議な体験だった。それでも両レース合せて28頭もの出走馬が集まって、白熱のレースが展開されている。

この時期のダートGⅠなら、前哨戦は1998年暮れの東京大賞典となる。勝ったのは地方船橋所属のアブクマポーロだった。岩手所属のメイセイオペラを軽く2馬身半。この勝利で1998年のアブクマポーロの成績は【8,0,1,0】となり、文句なしに地方年度代表馬に選出されている。

この年のアブクマポーロ唯一の敗戦はメイセイオペラに敗れた南部杯だった。1分35秒1という破格の時計で逃げ切られては、手の出しようがれない。なにせ、フェブラリーS(前身のフェブラリーHを除く)のレースレコードよりも速いのである。だから、メイセイオペラがフェブラリーSを勝って、喜びはしたものの驚きは感じなかった。周囲はずいぶん驚いていたけど。

Meisei  

フェブラリーSの3日後に行われた川崎記念はアブクマポーロが楽勝でこのレースの連覇を達成。東京大賞典で相手にしなかったメイセイオペラがフェブラリーSを圧勝した以上、JRA所属馬がアブクマポーロに歯が立たつはずがない。単勝配当は110円だが、それでもつけた感がある。

GⅠの過密日程に、「興味が薄まる」という指摘があったのは事実。だが、それを補って余りある活躍を2頭の地方所属馬が演じて見せたことは興味深い。一方はトップマイラーとして、一方は中長距離のスペシャリストとして、共に高いレベルで切磋琢磨してきたことが、立て続けのGⅠ優勝で証明された。ダートグレード導入後すぐに訪れた地方馬活躍時代のピークが、まさにこの数日間に凝縮していたように思える。

Abukuma_2  

あれから15年。え…? たった15年? 昨今の中央地方の格差事情を思えば、もっと遠い昔のように感じやしないか。

クラーベセクレタやアウトジェネラルといった地元のクラシック馬たちは、川崎記念には見向きもせず来週の金盃を目指している。川崎記念に出走する南関東所属馬はわずかに3頭。もちろんダートグレード優勝馬の姿はなく、南関東限定重賞勝ち馬もカキツバタロイヤルのみ。木曜の多摩川オープンの方が地元メンバーが濃くなるのは毎年のこと。こんな有様をアブクマポーロも憂いているに違いない。もはや行き着くところまで来た感がある。

 

 

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