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2014年1月 7日 (火)

あっと驚く投票結果

「ええ゛っ!?」

夕方に発表されたJRA賞のラインナップを見て、驚いた方は多いのではあるまいか。

「年度代表馬がオルフェーヴルじゃない!」

という人もいれば、

「いやあ、最優秀ダートホースはホッコータルマエだろ!」

という人もきっといたと思うのだけど、私が注目したのはロードカナロアが最優秀4歳以上牡馬のタイトルを逃した点にある。ロードカナロアは2013年を代表する馬ではあるけれど、古馬としてはオルフェーヴルの方が上   これを分かり易い結果とは言えまい。

年度代表馬に選出された古馬が、同時に最優秀4歳以上牡馬(牝馬)に選出されなかったのは、60年間の年度代表馬選出の歴史の中でたった一度だけ。年度代表馬に5歳(当時表記)牡馬のホマレボシが選ばれながら、最優秀5歳以上牡馬はタカマガハラに譲った1961年以来の出来事だ。

Orfe 

こういうことが起こるのは、選出方法が投票なればこそ。ホマレボシの2年前には、秋の天皇賞と有馬記念に連勝したガーネツトを差し置いて、皐月賞を勝っただけのウイルデイールが年度代表馬に選ばれてしまったこともある。どちらが年度代表馬に相応しいか。議論の余地などないはずなのに、こういうことが起こる。投票の不思議とでも言うほかはない。

投票結果が覆ったこともある。1999年の最優秀5歳以上牡馬の記者投票は、春と秋の天皇賞とジャパンカップを制したスペシャルウィークが83票を集め、日本国内では未出走ながら凱旋門賞2着などフランスで活躍したエルコンドルパサーの73票を上回った。だが、最終的に選考委員会が最優秀5歳以上牡馬と年度代表馬に指名したのはエルコンドルパサー。投票が物議を醸すことは避けられないが、その投票を軽んずればさらなる混乱を生み出す。

直接対決が実現していれば話は早いのだが、走った国やレースカテゴリの異なる2頭のチャンピオンを比較する作業は簡単ではない。今年で言えばロードカナロアとオルフェーヴル。この2頭をいずれも「チャンピオン」と捉え、両者の比較で年度代表馬を選ぼうとすれば、とりあえず最優秀スプリンターにロードカナロア、そして最優秀4歳以上牡馬はオルフェーヴルに、と考えた投票者が多かったとしても不思議ではない。その上で、「2013年を代表する馬はロードカナロア」とする意見が上回ったということか。もとより万人が納得する投票結果など有り得ない。

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スプリンターが年度代表馬に選出されるのは史上初。そのこと自体、異例の投票結果を引き起こした一因であろう。

わざわざ「最優秀スプリンター」という部門が用意されているのは、スプリンターの評価が低いことの裏返し。かつて「古馬最高峰」とされたのは天皇賞であり、有馬記念は「日本一決定戦」というキャッチフレーズで創設された。それを思えば、タカマガハラが最優秀5歳以上牡馬となり、ホマレボシを年度代表馬とした1961年の投票結果にも頷ける部分がなくもない。年度代表馬選出にまつわる悲喜こもごもは、競馬の歴史を映し出す鏡でもある。

 

 

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