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2014年1月17日 (金)

大寒の菜の花

馬券であれ、写真であれ、競馬に携わっているといないとでは四季の移ろいを感じる度合いがまるで違う。日本の競馬が海外のそれと決定的に異なる点を挙げるならば、春夏秋冬四季折々の競馬が楽しめることではないかとさえ思う。

もちろんこれは競馬に限ったことではなく、我が国固有の風土の話に帰結することも事実。だが、一年を通して行われる競馬の中にあっては、どこかで区切りが求められるもの。それが日本の四季にピタリと当て嵌まっている事実は見逃せない。そして、その季節感をより一層掻き立ててくれるのが、レース名である。

季節感溢れるレース名の代表格は「桜花賞」「皐月賞」そして「菊花賞」のクラシック3レースであろう。英国に範を取っておきながら、3歳牝馬による春のマイル戦に「1000ギニー」ではなく、「桜花賞」という美しい名前を付けた先人のネーミングセンスには、ただ敬服するばかりだ。

Ohka  

そんなことを思いながら明日の中山の出馬表に目をやれば、「ニューイヤーS」「初春S」に並んで「菜の花賞」というレース名が飛び込んでくる。

そりゃ、房総半島の南端などでは菜の花が咲いてるところもあるだろうけど、普通「菜の花」と聞いて思い浮かべる季節はやはり春であろう。歳時記でも「春(晩春)」の季語と記載されているし、実際1999年までは、このレースは3月に行われていた。こと季節感という視点に立てば、それが正解だと思う。

Nanohana 

おりしも週明けの月曜日は大寒。翌火曜日には大井で「桃花賞」という準重賞が行われる。立春は、まだずっと先だ。

中山の菜の花賞。大井の桃花賞。いずれも桜花賞への一里塚的存在であるところは同じ。寒の内に桃や菜の花のレースを行うのは「一足早い春を感じて欲しい」という意図でもあるのだろうか。競馬だけに「一足早い」というのは決して悪い話ではないかもしれない。しかし、寒さに震えながらの菜の花見物を強いられるたび、せっかくの季節感を少しずつ失っていくような気がしてならない。

 

 

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