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2014年1月24日 (金)

【訃報】アフリート

日曜の東海Sに出走する16頭のうち、9頭までにミスタープロスペクターの血が流れている。ミスプロ系の種牡馬の拡大は世界的に見ても留まるところを知らない。

我が国にも多くのミスタープロスペクター直子の種牡馬が輸入されているが、産駒がもっとも多く勝っている種牡馬をご存じだろうか? 米GⅠ4勝のフォーティーナイナーではない。グランクリテリウム勝ち馬ジェイドロバリーでもない。いわんやマイニングでもない。それこそ1987年のカナダ年度代表馬・アフリートなのである。

Afleet1  

そのアフリートの死亡が伝えられた。30歳。日本では1995年からブリーダーズSSで供用され、産駒たちがJRAで積み重ねた通算勝利数は今日時点で1033にも及ぶ。これはチャイナロックの1012勝を上回り、歴代13位の記録。2010年からは種付け業務を休止し、同スタリオンで隠居生活を送っていた。

Afleet2 

通算15戦7勝。3歳秋に米国へ遠征してダート1600mのGⅠ・ジェロームハンデを1分33秒8の好タイムで優勝している。引退後は米国で種牡馬入り。1994年に持込馬のゴールデンジャックがクラシック戦線で活躍するや、ただちに下河辺牧場が購入を決めた。のちの状況を考えると、この決断の早さは素晴らしい。初年度産駒から桜花賞馬プリモディーネを輩出し、ファーストクロップサイアーランキングで堂々のトップに輝いている。

Pride  

以後の活躍は知られている通り。2000年から3年連続でJRAダートサイアーランキング首位。JRAおよびダートグレードを合わせて重賞50勝。プリモディーネ以外にも、バンブーエール、プライドキム、スターリングローズ、ビッグウルフがGⅠ級レースを制している。米国に残してきた産駒たちも活躍を続けたから、買い戻しのオファーが絶えなかったのも無理からぬ話。2000年には700万ドルのオファーを断っている。邦貨でおよそ7億5千万円。当時17歳だったことを考えれば、異例の高額オファーであった。

Banboo  

買い戻しを断ったからには、スターリングローズ、バンブーエール、ミリオンディスクといった後継種牡馬を成功させ、日本にアフリート系の枝葉を広げるくらいの気概が必要であろう。スターリングローズの産駒アスカクリチャンが重賞2勝の筆頭格だが、今年はもっと大きなタイトルが欲しい。ドバイシーマクラシックに選出されことを、まずは祈ろう。

Staring  

地方では昨日の大井・ウインタースプリントを勝ったコウギョウダグラスが、やはりスターリングローズの産駒。出走権を得たフジノウェーブ記念を快勝して、天国の祖父に良い報告をしたい。

 

 

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