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2013年12月 2日 (月)

JBC→JCD

昨日のJCダートでホッコータルマエは単勝オッズ1.9倍の支持を集めた。このレースで単勝オッズが2倍を割る大本命の登場は、2004年のアドマイヤドン以来9年ぶり。ダートGⅠ級9勝のヴァーミリアンも、JCダート連覇のトランセンドですら、JCダートでの単勝オッズが2倍を割ることはなかった。なのに、アドマイヤドンもホッコータルマエも、いずれも負けているのがなんとも興味深い。

2004年のJCダートのアドマイヤドンは、前走でJBCクラシック3連覇の偉業を達成したことが、また今年のホッコータルマエは、JBCクラシックのレコード勝ちが評価されていた。この2頭に限らず、JBCクラシックの勝ち馬はJCダートで人気を集めることが多い。だが、2001年のJBC創設以来、JBC→JCダートの連勝を果たした馬は、2007年のヴァーミリアンただ一頭。ほぼひと月の間隔を開けて、似たような条件で行われるレースでありながら、その両方を勝つのは意外にも難しいことをこの数字は示している。

Jc  

今年のJBCは、我が国競馬史上初めてGⅠレースが一日に3鞍行われたことでも話題となった。その3頭のJBC優勝馬が、揃ってJCダートに駒を進めたのも、当然ながら空前の出来事。しかし、JCダートでは3着、7着、10着と敗れた。勝ったベルシャザールの前走武蔵野SはGⅢ格でしかない。

レースレートで見ても、JBCクラシックが108.50であるのに対し、武蔵野Sのそれは106.75。だからJBCクラシックの評価が高くてしかるべきなのだが、レースレートはあくまで上位4頭だけの評価。仮に出走全頭のレベルを比較したら、この数字はどうなるか。これまでに14回行われたJCダートの優勝馬の前走で、もっとも多い武蔵野Sの4頭という数字が、その答えを物語っている。

JBCのようなダートグレードレースでは、実質的にはJRA所属の4~5頭だけのレースが展開される。そのぶん馬にも騎手にも負担は軽くなる。しかもいつも同じメンバーの対戦になるので、お互いの力関係も分かり切っている。流れも落ち着きやすい。その結果、JCダートのような多頭数で隙のない流れに呑みこまれる有力馬が出てくる。

今年、JBCの勝ち馬3頭がそのままJCダートに出てきたこと自体は、この路線を盛り上げるという意味では悪いことではあるまい。だが、図らずもそのレベルに疑問符を付ける結果となってしまった。

もともと、JBCはクラシックが1億円、スプリントが8千万円という高額賞金がウリだったのに、新設されたレディスクラシックの賞金を捻出するため、それぞれ2千万円減額した経緯がある。それまで2レースだったJBCは、1着賞金8000万円、6000万円、4000万円の3レースに生まれ変わった。これにより、祝祭色こそ増したかもしれぬが、レースの価値そのものが薄まったということはないだろうか。来年の新生・チャンピオンズカップは、JBC優勝馬の勝利を期待したい。

 

 

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