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2013年11月 9日 (土)

連闘

戦後の国営競馬で走ったサシカタは通算159戦未勝利という昭和版ハルウララ。しかもその敗戦記録の半数を超える82戦を、8歳時の一年間に記録しているというから驚く。

一年は52週なのだから、毎週走っても足りない。いったいどうやったのか? 答えは「連闘」。当時の「連闘」といえば土日の2日連続出走を指した。一開催8日間全日出走という、とてつもない記録も残した彼女にしてみれば、現代の連闘など鼻で笑うに違いない。

サシカタの時代から60年を経て、先週土曜の新馬戦を勝ったのはフレンチデピュティ産駒のカラダレジェンド。

Shimba 

前半のペースが遅かったせいで、勝ち時計は1分24秒4と平凡だが、スタートするやスッと好位の3番手につけるセンスの高さに加え、持ったまま後続を2馬身突き放して、最後は流す余裕も見せた。追えば、もっと着差は開いていたに違いない。

だから、そのカラダレジェンドが連闘で今週の京王杯2歳Sに出てくると聞いても、それほど驚くことはなかったが、デビュー戦と同じようなレースぶりでアッサリ勝ってしまったことには、多少なりとも衝撃を受けた。

Keio 

馬が慢性的に不足していた戦後の競馬場とは違い、「連闘」と聞くと、どうしてもネガティブにとらえられがちの昨今である。実際、連闘をしないことをポリシーとする調教師がいる一方、連闘にポジティブな調教師もいたりと様々。ポジティブ派のひとりでもある角居調教師は、「調教で鍛えられない部分を実戦で鍛えることができる」と連闘のメリットを挙げている。

また、水・木に追って中3日でレースを迎えるより、期間にゆとりがある連闘の方が逆に調整しやすい場合もある。カラダレジェンドの前走は、追い切りも軽めで、レース内容は馬なりの本馬場調教にも等しい。しかも調教師は新馬を使う前から、「勝ったら連闘で京王杯」と公言していた。よほど自信があったのだろう。

新馬勝ちの翌週に重賞を勝った例といえば、1984年の函館3歳Sを勝ったエルプスを思い出す。エルプスはその勢いのまま、翌年の桜花賞を逃げ切った。この世代初の牡馬の重賞勝ち馬となったカラダレジェンドは、いったいどんな3歳春を迎えるのであろうか。

 

 

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