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2013年11月29日 (金)

牝馬の朝日杯

カラダレジェンドの朝日杯FS回避が正式に発表となった。新馬、京王杯2歳Sを連闘で制した影響は定かではないが、骨瘤そのものは若駒にはよくある症状。これ自体、騒ぎ立てるほどのものではない。

Keio  

興味深いのは、今年の朝日杯で牡馬の重賞ウイナーが不在となりそうなことである。東スポ杯を勝ったイスラボニータは弥生賞まで休養だし、昨日の兵庫ジュニアグランプリを勝ったニシケンモノノフが出てくるとも思えない。となれば、1991年に朝日杯が東西統一2歳牡馬チャンピオン決定戦となってから初の事態となる。

2歳牡馬チャンプを決めるはずの一戦で、メンバー中唯一の重賞ウイナーとなりそうなのが、牝馬のベルカントというのも珍しい。前週に同距離で牝馬限定のGⅠがあるのに、わざわざ牡馬相手のレースを選んできた。結果次第では、「牝馬の時代」を象徴する一戦になる可能性もある。

1980年には牝馬のテンモンが朝日杯を勝っている。ただし、当時の朝日杯は関東の2歳チャンプ決定戦という位置づけ。阪神3歳Sが牝馬限定戦となった91年以降では、牝馬の優勝馬はおろか、出走馬も07年のフォーチュンワードただ一頭しかいない。だいたいが91~03年の13年間は、牝馬の出走すら認められていなかった。

「同じマイルでも、阪神よりコーナーを3つ回る中山の方が合っているから」とはベルカントを管理する角田調教師の言葉。逃げて結果を出してきた同馬なら、それも頷けよう。ただ、朝日杯が阪神で行われる来年以降では、こうした選択肢は消えてなくなる。ベルカントの出走は、朝日杯の阪神移設に対するアンチテーゼにも思える。

父がサクラバクシンオーで、母の父がボストンハーバーであることを思えば、桜花賞はともかくオークスが目標になるとは考えにくい。NHKマイルカップやその先の短距離路線で、いずれは牡馬との勝負になる。それならば早いうちにという考えもあろう。加えて今年の2歳牡馬に特筆すべき強豪馬もいなければ、ベルカントの朝日杯出走はごく当然のレース選択とも言えなくもない。そういう意味で、今年の朝日杯は興味深いものになる。もしベルカントが勝ったりしたら、最優秀2歳牝馬の選考の行方も楽しみだ。

 

 

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コメント

お疲れ様です。今年の朝日杯、牝馬ベルカントの参戦に、その鞍上武豊騎手のJRA平地GI全制覇がかかりますね。ユタカさんの香港遠征の賜物ですかな?

管理する角田先生で朝日杯、とくればフジキセキ。なにげに不思議な縁を感じます。

投稿: ステレオタイプ | 2013年12月 7日 (土) 15時20分

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