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2013年11月28日 (木)

転入馬

またまた一日遅れとなりますが、勝島王冠の話。

結果はご存じの通り。1番人気のガンマーバーストが4コーナーで先頭に立つと、ベルモントガリバーの追い込みを凌いで重賞連勝を果たした。

Ganma1  

実はこの2頭、2年前にもクビ差の接戦を演じたことがある。舞台は2011年12月25日の中山9RフェアウェルS。だがこの時は、ガンマーバーストが10着でベルモントガリバーは11着。残念ながら勝ち負けに加わることはできていない。

そのフェアウェルSから4か月後の東京・鎌倉Sを勝ったガンマーバーストは、晴れてオープン入りを果たした。そのとき2着に下した相手はスノードラゴンだから、決して相手に恵まれたわけでもない。

Ganma2  

だが、彼の苦悩はここから始まる。準オープンを勝っただけのいわゆる「下級オープン」の場合、重賞では番組賞金が足りず、かといってオープン特別に出るにも除外の権利を持っていなければ、出走はまず不可能。そんな状況を打破するため、地方船橋への移籍を決断したのは昨年の暮れのことだった。あれから1年後の彼の成績を見れば、この決断は間違っていなかったということになろう。

Ganma3  

実際、彼のようにJRAでのオープン入りを機に南関東に転入してくる馬は後を立たない。今回の勝島王冠の掲示板に載った5頭のうち、ベルモントガリバーを除く4頭が元JRAオープン馬。ベルモントガリバーにしても、JRAでは準オープンまで上り詰めていた。

彼らにとって南関東は移籍先としては格好のターゲットだ。古馬オープンの競走が充実しており、重賞なら1200万円以上賞金も出る。なにより、番組賞金不足で除外の憂き目を見たJRAとは違い、5着までの総獲得賞金で格付けされる地方なら除外の心配はまずない。転入緒戦ながら3着と好走したカリバーンのように、ダート不安を補って余りある見返りが期待できるのだから。今後もますますこういうケースは増えると思われる。

そんなことをぼんやり考えていたら、レッドクラウディアの大井移籍を知らされた。ご存じ昨年のJpnⅢ・クイーン賞の勝ち馬。だがそんな彼女でさえ、賞金不足から今年のクイーン賞は除外が確定的である。前年優勝馬が連覇に挑戦することさえも許されない状況を思えば、JRAオープン馬の大量流入も仕方ないのかもしれない。

とはいえ、さきほど終わったばかりの大井のA2戦で、JRAから転入してきたビタースウィートに軽くあしらわれた南関東生え抜き馬たちの姿を見れば、やはり切なさを禁じ得ない。地方競馬がJRAで勝てなくなった馬たちの受け皿である面は否定できないが、それでも自前のオープン馬が育たないようでは、ただでさえ薄い下級条件戦への興味がますます薄れる。何か妙案はないものだろうか。

 

 

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