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2013年11月 4日 (月)

騎手・横山和生

先週土曜の東京6Rで1番人気に推されたのは横山和生騎手のシュガーヒルで、2番人気が横山典弘騎手のナスノシベリウス。何でもないごく普通の500万条件ダート1600m戦が、親子で人気を分け合う注目の一戦となった。

シュガーヒルはご存じアパパネの半弟。ここ数戦は前々でレースを進めながら、ゴール前で相手の決め脚に屈して勝ち切れない競馬が続いていたが、テン乗りの横山和生騎手がどう乗るか。一方のナスノシベリウスも実績上位ながら500万クラス脱出に手間取り、横山典弘騎手の進言でダートに活路を求めてきた。親子対決の行方のみならず、そのレースぶりにも注目が集まることとなる。

軍配は息子に上がった。和生騎手とシュガーヒルは、逃げるゲンテンを深追いすることなく中団を追走。直線で内に進路を取ると、これまでの末の甘さが嘘のようなしっかりした脚色で坂を上り先頭ゴール。見事1番人気に応えたのである。

Suger  

和生騎手は今年がデビュー3年目。1年目が4勝、2年目は12勝、そして今年は現段階で34勝をマーク。先月はダートグレードのエーデルワイス賞で重賞初制覇も果たし、着実にステップを上っている。

和生騎手が今年マークした34勝のうち、実に半数近くの16勝までが逃げ切り、もしくは4角先頭というレースぶりによってもたらされたもの。初めてシュガーヒルの手綱を取った今回も、逃げるかあるいは番手でレースを進めるだろうと見ていた私には、意外にも思える待機策だった。

息子のレースぶりを、ナスノシベリウスの背中から見ていた典弘騎手は、果たしてどう見ただろうか。

7月6日の福島・天の川Sのこと。それまで和生騎手が手綱を取り、逃げて3連勝していたルナを、典弘騎手は敢えて控えさせて3着に敗れた。1番人気馬の敗戦に場内はざわめく。勝ったのが13番人気のメイショウサミットで、しかもそれが逃げ切りだったものだから、場内の不満は収まらない。典弘騎手の騎乗に非難の声があがったのも無理からぬ話だった。

Luna  

次走の漁火Sで和生騎手の手綱に戻ったルナは、連勝時と同じようにハナを奪って逃げ切り勝ちを収めた。そのとき和生騎手が残した「自分の形(逃げ)なら負けない」というコメントは意味深長だ。だが、1番人気に推された京成杯AHでは、テイエムオオタカのダッシュ力に屈してハナを奪えず10着と大敗する。

「今までとは相手が違った」とうなだれた和生騎手は、父が天の川Sで見せた騎乗の真意に気付いたのではあるまいか。シュガーヒルで見せた騎乗ぶりに、成長の跡を見たような気がした。もはや「ノリの息子」ではなく、いちジョッキー「横山和生」として彼を見なければなるまい。

 

 

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