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2013年11月26日 (火)

ジャガイモは美味しい

現在活躍しているほとんどの競走馬の血統表を遡れば、その父系(一番上のライン)に「Pot-8-O's」という馬名を見つけることができる。その父親・エクリプスは競馬ファンなら誰もが知る名馬。だが、実質的にその血を伝える役割を果たした Pot-8-O's については、意外なほどあまり知られていない。

Pot8os  

そもそも、これをなんと読めば良いのか?

正解は「ポテイトーズ」。この馬、もともと「Potato」という名前だった。ポテト。つまりジャガイモである。だが、馬丁が「Potato」の綴りを知らず、「Potoooooooo」と書いたところ、面白がった馬主がそれを正式馬名にしてしまったという。一説には、この馬丁が前夜に食べた料理がたいそう美味く、その料理の材料を人から聞いて厩舎の壁にメモしていただけとも。まあ、たしかにジャガイモは美味い。馬丁さんの気持ちはよく分かる。

何を隠そう私はジャガイモが大好き。居酒屋に行けば、間違いなくポテトフライを注文するし、馬見で北海道に行くときも、牧場に向かうよりもまずジャガイモを箱買いして自宅に送ることを優先している。好みは「インカのめざめ」。東銀座『いろりや』で出される「インカのめざめ」のポテトフライは、イモの甘み、皮目のほのかな苦み、そして歯応え。まさにパーフェクトで、いつも一人で二皿を食べ切ってしまう。

Potato  

ところが先日のJCの東京競馬場で、釧路馬主から袋一杯の「今金男爵」をお土産にいただいてしまった。北海道産ジャガイモの中でも最高ランクとされ、その希少性からジャガイモ相場の基準価格となるほどの逸品。さっそくジャガバターで頂いたのだが、味はもちろんのこと、そのほっこりとした絶妙な食感がなんとも言えず美味い。思わず「あー、これこれ!」という言葉が出た。

ちなみにJC連覇のジェンティルドンナのお父さんはディープインパクトで、そのまたお父さんはサンデーサイレンス。そのまたお父さんはヘイロー。そのようにして、ずーっと父系を辿っていくと、21代目に Pot-8-O's の名前が登場する。

Pot-8-O's は4歳から10歳まで走って通算34勝(諸説あり)。名馬エクリプスの代表産駒として、生誕から240年を経た現代においても、ほとんどの競走馬の血統表にその不思議な名を残している。これも、件の馬丁が食べたジャガイモが美味しかったおかげ。食べ物の味が競馬史を彩ることもある。

 

 

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コメント

ほぉほぉーー。勉強になりました。

投稿: tsuyoshi | 2013年11月28日 (木) 11時08分

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