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2013年10月24日 (木)

競馬場外の塩サバ定食

馬主が競馬場で食べる食事というと、場内の最上級レストランを想像されるかもしれない。さしずめ東京競馬場ならメモリアルスタンド6Fの『ホテルオークラ』、中山なら『マツヤサロン』といったところか。

しかし実際にはそんなところに通い詰める馬主は少ない。毎週土日の昼食が、カツカレー、鰻重、天ざる、ハンバーグステーキの繰り返しでは食事としての歓びに欠ける。店は混雑の極みにある上、どのメニューもおしなべて高い。そこでいったん場外に出て、門の外に軒を並べる掛け茶屋(開催日のみ営業する居酒屋)の世話になることもしばしば。先日、私と同行した馬主さんが選んだのは、西門近くの『南里』であった。

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競馬帰りのファンが、安い酒を飲みつつ騎手や競馬新聞への恨みつらみを重ねあう店のイメージが強いが、もちろん定食メニューも用意されている。焼き物の煙が漂う狭い店内に入ると、食事中の先客も顔見知りの馬主だったから思わず笑ってしまった。隣のテーブルに座った客の背中が接するほどの狭い店内に、正装の紳士淑女が肩を寄せ合いながら「モツ煮定食」や「サンマ定食」を食べている姿は、一見異様にも映る。

「ひょっとしたら、アベノミクスに乗り遅れた馬主たちが財布を枯らせてしまったのか?」

そう感じる人もいるかもしれない。だが、店員と会話を交す馬主たちの振る舞いはどう見ても常連のそれである。

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 「なんだよ、最近シャケの切り身が小さくなってないか?」

 「あんたの馬最近サッパリ走ってないねぇ。もっと儲けさせてよ」

そんな会話を聞く限り1年や2年ごときの付き合いではあるまい。ファンが高じて馬を持つようになった馬主は、実はこういう店との縁が深いのである。

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そんなことを思いながら塩サバ定食を注文。店の表で焼いたばかりの鯖に丼メシと味噌汁と漬物と海苔がついて730円。激安とは言い難いが、場内よりは安い。しかも食べてみると、これが結構旨いのである。焼き立てに勝る焼き魚はない。今度はこちらの店の「スィートコン」という謎のメニューに挑戦してみようか(笑)

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