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2013年9月27日 (金)

シナドンいろいろ

深川丼や江ノ島丼といった土地の名が冠された丼には、どことなく魅かれるものがある。大井競馬場のお膝元の東京都品川区には、「品川丼」なるローカル丼が存在するのだが、果たしてどれほどの方がご存じだろうか?

もっとも有名なところでは、JR品川駅ホームの立ち食い蕎麦店『常盤軒』の品川丼であろう。ネットで検索しても、まずこれがヒットする。

Sina01  

御覧の通り基本的にはかき揚げ丼。イカゲソ、サクラエビ、ネギが入ったおおぶりのかき揚げには、そばツユがたっぷり浸み込ませあり、独特の食感と味わいを醸し出している。この丼に、ソバツユを薄めた吸い物と漬物が付いて450円。かき揚げ丼としての完成度はともかく、ネーミングを含めたセンスが客の心をくすぐるのであろう。品川丼目当ての客は存外多い。通は「シナドン」と呼ぶのだそうだ。

さて、一駅となりの大井町駅近くの蕎麦店『大井更科』にも品川丼がメニューに載っている。ただし、品川駅のは異なり、シャコのてんぷらを玉子でとじて、長ネギと海苔を添えた一杯。

Sarashina  

かつて漁業が盛んだった品川の漁師たちは、「品川めし」と呼ばれたまかない飯で腹を満たしていた。そのレシピは、東京湾で大量に揚がったシャコを醤油と酒で煮て、どんぶり飯にかけるだけというシンプルなもの。深川丼にも似ている。だが、実際に同じ調理法を試してみると、シャコの生臭さが残って、とても食べられたものではない。試行錯誤の末に、しゃこ天の玉子とじという結論に辿り着いたという。

さらに大井競馬場に近い「しながわ水族館」内のレストラン『ドルフィン』にも「品川丼」が売られている。こちらはシャコ、穴子、アサリといった具材が乗せられた丼にわさび醤油をかけて食べるスタイル。他にも、鉄火丼をそのまま「品川丼」として提供している店もある。もとは漁師のまかない飯であるから、そのレシピに厳格なルールはない。

品川区にありながら、なぜか品川にちなんだ重賞レースを行わない大井競馬場だけど、それならせめて品川丼くらい出してみても良いのではないか。売れるかどうかは分からないけど。

 

 

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