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2013年9月30日 (月)

甘くてしょっぱい

大井8レースは、2歳一組・つばめ特別。去年まではマイル戦だったのが、今年からどういうわけか、1200mに距離が短縮された。

1番人気は社台RHの良血ユキドリ。従姉妹にミリオンディスクや先日の関東オークスを勝ったアムールポエジーなんかがいる。ちなみにユキドリというのは、カモメの仲間の鳥の名前らしいけど、関係者からは「ユキちゃん」と呼ばれています。本家「ユキチャン」に近づくには、ここで負けていられまい。

Yukidori  

2番人気は南関東ではお馴染みコウギョウダグラスの弟クロスクランチ。兄同様、1200mのスピード勝負は合いそうだ。

Cross 

3番人気は先日も紹介したテンセイフジの子、ブラックビアド。こちらは逆に距離があった方が良いタイプに見えるので、前走のマイル戦からの距離短縮には、正直疑問が残る。あるいはつばめ特別の距離が短縮されたことを知らずに、マイル戦だと勘違いして出走してきたのだろうか?

Black  

今開催は福島復興支援の一環として「東北復興応援ビアガーデン」を開催中。「浪江焼きそば」や「気仙沼ホルモン」といった幟が並んでいるのだが、例によって横浜ナンバーや足立ナンバーの移動販売車ばかりで興醒めも甚だしい。その一角に、唯一の福島ナンバーを見つけた。

ひょっとしたらこれは、あの有名な「~ふくしまから はじめよう~ キビタン号」ではあるまいか?   って、実は初めて見たんですけどね。福島県産品の販路拡大および福島県観光PRのため、首都圏のビジネス街や住宅街、および福島県内の住宅街、仮設住宅等で福島県産品の移動販売を行っているのだという。ちなみに「キビタン」という名前も鳥の名前から取ったそうです。

Kibitan  

郡山からいらしたという店員さんのおススメはこちら。会津山塩シュークリーム(300円)。

Yamashio  

福島県が主催した「ふくしまおいしい大賞2012」のスイーツ部門で大賞に輝いた一品だという。会津山塩とは、大塩裏磐梯温泉の温泉水を釜で煮詰める伝統的な製法で手作りされた塩。ミネラルを豊富に含んでいるせいで、尖ったしょっぱさはない。山塩がクリームの甘さを引き立て、それでいて甘さは舌に残らず、後味がサッパリしている。なるほど大賞に選ばれるのも頷ける。

甘いだけではダメ。しょっぱい思いが絡んでこそ面白い、というのは馬券ライフにも似てやしないか。といっても、私の馬券ライフは塩味しか記憶にないけど。

Fireprince  

つばめ特別は1番人気のユキドリをファイヤープリンスが競り落として優勝。ファイヤープリンスはこれが7戦目にして嬉しい初勝利となった。ユキドリの関係者には、ちょっとだけしょっぱい結果になってしまったか。これがのちの奥深い甘さに繋がると信じよう。

 

 

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2013年9月29日 (日)

大人のディープインパクト

ディープインパクトです。

Di1  

初年度産駒が走り始めたころは、「軽い馬場を得意とするくマイラーばかり」とか「2戦続けて好走しない」などと揶揄されることも多かったが、産駒の体質が理解され、育成・調教のパターンが確立された2年目以降は、そんな悪評を聞くこともない。今年も既に重賞15勝。もちろんリーディング首位。当然ながら生産者の人気は高く、今年は昨年より16頭多い262頭もの種付けをこなした。この数字はスーパーサイアーひしめく社台スタリオンの中でも堂々のトップ。この数の力が産駒の獲得賞金を押し上げる原動力になる。好循環は簡単には止まりそうにない。

ただし人気ゆえの課題もある。それはディープ産駒の“品薄”状態が続いていること。社台、サンデー、G1の各クラブでも、ディープ産駒は高額であるにもかかわらず、ことごとく満口御礼。抽選に漏れた会員さんからは、「もっとラインナップを増やせ」と苦情が寄せられているらしい。

ただし、グループ牧場全体としては、東京HCやキャロット、グリーンの各クラブにもディープ産駒を回さねばならないし、社台オーナーズという別のシンジケートもある。セレクトセールにも、一定数のディープ産駒を揃えなくてはならない。もとより受胎率がそれほど良い方でもなく、これ以上の種付け数増加を求めるのは酷であろう。

ディープインパクト自身は小さくて華奢に思われがちだけど、つくべきところには筋肉がしっかりついていて、つくべきでないところには、これっぽっちもついていない。特筆すべきは管骨の太さ。まさにサラブレッドの理想とも言える体つきをしている。

そんなありがたい馬を、わざわざ私ひとりのために馬房から連れてきてお披露目してくれた   なんてはずはなくて、実はDVD撮影の最中にお邪魔させていただいただけ。

Di2  

どうやら、あまり集中力が長続きしないタイプらしく、リテイクが続くと人の言うことを聞かなくなってしまうそうだ。まあ、人間でもやり直しが続くのはイヤですよね。なので撮影に際しては予備日まで準備する念の入れようなのだけど、この日はなんと一発OK。ディープインパクトも11歳。それだけ大人になったというところだろうか。

 

 

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2013年9月28日 (土)

至福の一杯

中山でGⅠが行われる週末だというのに、「毎年9月の最終週は札幌競馬場で札幌2歳Sを見る」という永年の習慣が抜けきらずに、ついつい北海道にやってきてしまった。とはいえ、札幌競馬場に行っても工事現場を見るだけだから、早々にレンタカーをピックアップして早来へと向かったのである。

北海道内の小麦生産量は約58万トン(2012年度)で全国の68%を占めるらしい。近年は「きたほなみ」という品種が主流。実はこれ、色や食感で豪州産に匹敵する高品質のうどん用小麦を作ろうと、道立北見農業試験場が開発した品種なのである。ここ数年、札幌近郊に美味いうどんを食べさせる店がやたらと増えたのは、そういう後押しがあってのことだ。

ノーザンファーム空港牧場から、吉田通り踏切を渡り、ローソンの信号で234号線を渡って、ノーザンファーム早来に向かう道は、社台の会員さんなら通い慣れた道であろう。その途中にある『そば哲遠浅店』で昼食を取る会員さんも少なくあるまい。「2012年版ミシュランガイド北海道」でビブグルマンとして紹介された蕎麦の名店だ。

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昨年5月、その『そば哲遠浅店』の敷地内に、『そば哲』の店主が新たにうどん専門店をオープンさせた。その名も『之乃屋』。私にとって「きたほなみ」で打った本物の讃岐うどんが食べられる貴重な一軒である。

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落ち着いた雰囲気の店内は、ここがかつてイタリア料理店だった名残であろう。「鶏天ぶっかけ」を注文。茹で上がりを待つ間、窓の外に広がる牧草地をぼんやりと眺める。

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牧草ロールをひとつひとつラッピングする作業を眺めながら過ごす午後のひととき。しばらくすれば、美味いうどんが運ばれてくる。そして、それを食べ終えれば、ノーザンファームで愛馬が私を待っている。これ以上幸福な午後を挙げろと言われても、なかなか見つけられるものではあるまい。スプリンターズSなんて、どうでも良いという気持ちになる。……というか、すっかり忘れていた。

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やがて運ばれてきたうどんは、純白に輝く見事な色とツヤをたたえている。一気にすすれば、エッジのきいた歯応えと痛快な喉越しがたまらない。そして、これが「きたほなみ」最大の特徴なのだが、ほんのり甘いのである。さすが、日本蕎麦でミシュランをうならせた店主が、敢えてチャレンジしたうどんだけのことはある。

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窓の外に目を向けると、ラッピング作業はまだ続いていた。「ういーん、ういーん」というラッピング作業の音が、逆に静寂を際立たせている。遠くから馬のいななくような声が聞こえた。さて、牧場に向かうとするか。

 

 

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2013年9月27日 (金)

シナドンいろいろ

深川丼や江ノ島丼といった土地の名が冠された丼には、どことなく魅かれるものがある。大井競馬場のお膝元の東京都品川区には、「品川丼」なるローカル丼が存在するのだが、果たしてどれほどの方がご存じだろうか?

もっとも有名なところでは、JR品川駅ホームの立ち食い蕎麦店『常盤軒』の品川丼であろう。ネットで検索しても、まずこれがヒットする。

Sina01  

御覧の通り基本的にはかき揚げ丼。イカゲソ、サクラエビ、ネギが入ったおおぶりのかき揚げには、そばツユがたっぷり浸み込ませあり、独特の食感と味わいを醸し出している。この丼に、ソバツユを薄めた吸い物と漬物が付いて450円。かき揚げ丼としての完成度はともかく、ネーミングを含めたセンスが客の心をくすぐるのであろう。品川丼目当ての客は存外多い。通は「シナドン」と呼ぶのだそうだ。

さて、一駅となりの大井町駅近くの蕎麦店『大井更科』にも品川丼がメニューに載っている。ただし、品川駅のは異なり、シャコのてんぷらを玉子でとじて、長ネギと海苔を添えた一杯。

Sarashina  

かつて漁業が盛んだった品川の漁師たちは、「品川めし」と呼ばれたまかない飯で腹を満たしていた。そのレシピは、東京湾で大量に揚がったシャコを醤油と酒で煮て、どんぶり飯にかけるだけというシンプルなもの。深川丼にも似ている。だが、実際に同じ調理法を試してみると、シャコの生臭さが残って、とても食べられたものではない。試行錯誤の末に、しゃこ天の玉子とじという結論に辿り着いたという。

さらに大井競馬場に近い「しながわ水族館」内のレストラン『ドルフィン』にも「品川丼」が売られている。こちらはシャコ、穴子、アサリといった具材が乗せられた丼にわさび醤油をかけて食べるスタイル。他にも、鉄火丼をそのまま「品川丼」として提供している店もある。もとは漁師のまかない飯であるから、そのレシピに厳格なルールはない。

品川区にありながら、なぜか品川にちなんだ重賞レースを行わない大井競馬場だけど、それならせめて品川丼くらい出してみても良いのではないか。売れるかどうかは分からないけど。

 

 

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2013年9月26日 (木)

ベテルギウスの運命

冬の夜空に赤く輝くオリオン座のベテルギウスが、近々超新星爆発を起こすかもしれない(?)と、ネット上で話題になっている。

だがこれは今になって出てきた話ではない。私が子供の頃、すなわち30年以上もの昔から、思い出したように話題に上ることしばしば。もっともメジャーな星座の一角を占める、もっともメジャーな赤色超巨星である以上、こうした噂が広がるのも頷ける。球形であるべき形状にゆがみが生じて、星としての劣化が著しいことも、数年前にNASAが発表している。「だからといって爆発をいつ検知できるかを予測することはできない」とも。明日かもしれない。あるいは1万年後かもしれない。そんなこと誰にも分からない。

もちろん、私とて超新星爆発のような天体ショーを見られるものなら見てみたいという思いはある。だが、そうなったら、星座としての「オリオン座」の扱いはどうなるのだろう? 「冬の大三角形」は「冬の線分」とでも呼ぶのか? あるいは、近隣の明るい星を新たにメンバー入りさせて「新大三角形」を結成するのだろうか? いや、そんなことより、暮れの阪神で行われるベテルギウスSは、いったいどうなってしまうんだ?

Wounder 

ベテルギウスSはダート2000mの古馬オープン特別。JCダートと東京大賞典の狭間に行われることもあり、豪華メンバーが集結するようなことはないものの、2010年には後にJBCクラシックを勝つことになるワンダーアキュートが勝った。JRAでは数少ないダート2000mのオープン戦として、それなりに存在感を保っている。

本家ベテルギウスが消滅してしまったら、その名を戴いたベテルギウスSもやはり消滅の運命にあるのかもしれない……。

   と、ここまで書いてはたと気づいた。ベテルギウスと共に冬の大三角形を形成するシリウスとプロキオンの名は、ともにJRA重賞としてのステータスを得ているのに、ベテルギウスだけがオープン特別に留まるのは、ひょっとしたら超新星爆発による消滅の可能性を踏まえてのことなのだろうか?

だとしたら凄い。ひょっとしたら1万年先になることまで見据えているとは、先見の明にしてもほどがある。

 

 

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2013年9月25日 (水)

ミスプロ3×3

月曜船橋の10レースは2歳馬による平和賞トライアル・フリオーソレジェンドカップ。1番人気のファイトが、初距離をものともせず1600mを逃げ切った。まったく追うところなく、2着に2馬身半だから強いの一言。デビュー戦で2着に敗れたことが、逆に不思議にさえ感じる。

Fight 

ひとつ上の兄には、今年のクラウンカップと東京湾カップを勝ったアメイジアがいる。その兄も昨年のこのレースに出走して2勝目をあげているし、もっと遡ればレース名に冠されたフリオーソも、当時のこのレースに相当するナドアルシバ競馬場カップに出走して2勝目をマークした。いわば出世レース。ただ、両者とも次走の平和賞では不覚を取った。ファイトの平和賞での走りが注目されるところだ。

Ame 

ファイトとアメイジアの兄弟には、南関東8勝のインセンティブという兄もいる。父親はそれぞれ異なるが、共通するのはミスタープロスペクターを祖父に持つ種牡馬が交配されていること。母クロイヒトミも祖父にミスタープロスペクターを持つ。すなわち、活躍している3頭は、ミスタープロスペクターの3×3という共通点を持つのである。ちなみに、クロイヒトミの今年の産駒はスターリングローズの牝馬。この仔もやはりミスプロの3×3のクロスを持つ。

Furi  

フリオーソレジェンドカップの副賞はフリオーソの種付権。フリオーソの母の父もミスタープロスペクターである。となれば、さっそく来春のクロイヒトミに交配相手になるのだろうか。その産駒が、4年後のフリオーソレジェンドカップを勝ったりすれば、これは楽しい。

それにしても、こんなにも強いファイトをデビュー戦で破ったシオサイという馬は、どれだけ強いのであろうか。

   と思っていたら、翌火曜に行われたポートサイドアイドル特別というレースにシオサイが出走してきた。同じく平和賞トライアル。もちろん1番人気。当然の如く完勝である。

やっぱ強いんだなぁ、と思いながらよくよく血統を見たら、この馬もミスタープロスペクターの3×3ではないか。いずれにせよ、両馬の再戦が楽しみな平和賞になりそうだ。

 

 

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2013年9月24日 (火)

引き際

1998年の暮れのことだったか。中山競馬場で野平祐二調教師と落ち合い、調教師席でコーヒーをごちそうになりながら管理馬が負けるのを見届けた。内枠不利と言われるダート1200mの1番枠。そこで出負けでは勝負にならない。

「すみません。ササっちゃって……」と謝る騎手に、「いいんですよ。そういう馬なんだから」とだけ言うと、師はポンポンと愛馬の頚を叩いた。言いたいことのひとつやふたつあったに違いない。それでも口笛を吹きながら暗い地下馬道を歩いて、一緒に家まで帰った。競馬場の外厩エリアを裏口から出れば、目の前が野平邸なのである。

その時、師がポツンと言われた。「引き際については誰も教えてくれないね」と。

その時、師が引退を考えているのだと悟ったが、私は何も聞けなかった。今となっては悔やまれる。「引き際」という言葉が持つ本当の意味を、私自身が理解していなかったのであろう。

あれから15年が過ぎて、私も「引き際」というものを考える歳になった。今日はプロ野球DeNAの中畑監督が辞意を表明し、西武の石井投手も引退を表明。今月に入って荻野要騎手、田島良保調教師と、競馬関係者の引退も相次いでいる。そういう報道が、妙に気になるのである。自分もいずれ辞める。死ぬまで今の仕事を続けることは不可能だ。あと2、3年はやれるんじゃないかと思えたフジノウェーブさえ引退してしまった。

かつて、大半の地方競馬には定年制があったのをご存じだろうか。現役でいられるのは9歳(当時表記)まで。益田で14歳まで走ったウズシオタローは特例で、10歳になると中央入りするケースまであった。フジノウェーブは当時表記なら12歳。その歳になっても重賞を勝ったのだから、引き際としては悪くあるまい。

引退決断の難しさは一流馬になるほど関係者に重くのしかかる。とくにJRAのG1を勝って、種牡馬入りがチラつく古馬の牡馬となると悩みは切実だ。

欲を言えば、秋シーズンのG1を勝って、そのまま引退するのが理想であろう。勝って終わるのと、負けて終わるのとでは、印象がまるで違う。8歳まで現役を続けながらG1連勝で引退を飾ったカンパニーは前者の好例か。逆に現7歳のロジユニヴァースの苦悩は、引き際の難しさを象徴している。

昨今の日本では、いわゆる実力者と呼ばれる人たちが、相当の年齢までトップで頑張ってきた。それはそれでいいが、最後になると何かと揉める。首相がその最たる例であろう。人にせよ馬にせよ、引き際の難しさに変わりはない。

 

 

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2013年9月23日 (月)

盛況の立役者は

日本テレビ盃の船橋競馬場では、メインレースが始まるずっと前から、ウイナーズサークルの周囲に人だかりができている。パドックに行ったり、馬券を買いにその場所を離れる様子もない。いったい、ここで何を待っているのだろうか?

Funa  

しばし考えたのち、なるほどそうか!と膝を叩いた。

彼ら彼女らは、日本テレビ盃で圧倒的人気を集めている武豊を待っているのであろう。一昔前なら見慣れた光景であったのに、そんなことすっかり忘れていた。スランプ脱出とともに、ユタカファンもかつての熱を取り戻したに違いない。あるいは、日本人として初めてニエル賞を勝ったジョッキーをみんなで祝福したいという気持ちの現れであろうか。いずれにせよ、やはり競馬ファンは素晴らしい。

   なんて、しみじみ人垣を眺めていたら、こんなものが目に留まった。

Funa1  

こちらには、こんな人も。

Funa2  

挙げ句の果てには、こんな格好の人まで。

Funa3  

すなわち、冒頭の人垣は、日本テレビ盃の発走などではなく、ふなっしーの登場を今や遅しと待ち構えている人たちだったのである。なーんだ。

日本テレビ盃を勝ったのは、そんな武豊騎手のワンダーアキュート。着差はクビだが、明かに余裕残しのレースぶり。JBCクラシック連覇に向けて順調なスタートを切ったと言って、差し支えあるまい。

Wonder  

直線では人気2頭の完全なマッチレース。JBCクラシックの勝ち馬と昨年のこのレースの覇者。武豊と福永祐一。ふなっしー目当てのお客さんも、さすがにこの叩き合いには目を奪われたのではあるまいか。

Wounder2  

8256人の入場者数は昨年の2倍。去年は平日開催だったし、もちろんふなっしー効果も小さくあるまいが、昨日の中山ではキャロッタが懸命に日テレ盃をアピールしていたことも強調しておきたい。お疲れ様でした。

Kyaro  

 

 

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2013年9月22日 (日)

グリサージュと江田照男

今週の「週刊競馬ブック」は火曜競馬開催の影響で、通常より2日遅れの水曜日の発売。水曜に買ったはいいが、その日は東京記念があったし、翌日もいろいろバタバタした上に夕方にはもう今週の出走馬が確定したわけだから、じっくり読む暇などなかった。先日「競馬ファンにとって火曜日は何もやることがない」と書いたけど、競馬週刊誌を読むには、実は案外貴重な曜日なのかもしれない。

Dsc_0571  

そんなわけで、今日は競馬場に「週刊競馬ブック」を持参。私は、前週のレース成績→コラム→今週の特別登録という順番で読み進めるので、この期に及んでセプテンバーSの調教コメントとかを熟読中です。いや、レースが終わってから初めて目を通すというのも、また違った趣があるものですよ。

中山5Rの新馬戦は、4番人気のグリサージュがデビュー勝ちを決めた。

大外枠から好スタートを決めて、道中は2番手を追走。直線で先頭に立つと、外から馬体を併せてきたオートクレールの追撃を凌ぎ切った。母リトルブレッシングはデュランダルの妹という母系の出自。デュランダルと言えば、直線で激しく迫ったオートクレールの父でもある。すなわちこの新馬戦は、サワヤカプリンセスの孫同士のマッチレースだった。

Guri  

江田照男騎手は今シーズン4度目の2歳新馬勝ち。去年、おととしと、2歳新馬勝ちがなかったことは単なる巡り合わせの問題だろうが、そういう視点に立てば今年は巡り合わせがすこぶる良さそうだ。

手元の「週刊競馬ブック」によれば、江田騎手は41歳。史上最年少で天皇賞を制した関東の穴男も、いつの間にか厄年を迎えていた。私も歳を取るわけだ。

毎年、クラシックとはほぼ無縁の春を過ごしてきたが、たまにはスポットを浴びる立場になってもいい。新馬勝ちで能力があることが分かると、途端にリーディング上位騎手に乗り替わるのが、半ば常態化している昨今。馬主さんや調教師の先生の見識に注目する必要があろう。

 

 

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2013年9月21日 (土)

金銭感覚

ソロル(父シンボリクリスエス)の会員氏が神戸新聞杯を見に阪神に行くという。

それで、ぜひ頑張ってくださいと伝えると、「それにしても人気がないなぁ」とこぼしていた。それを思い出して、どれどれと前売りオッズを調べてみると、21時時点であろうことか最低人気ではないか。まがりなりにも3勝馬である。デビュー戦の1位入線(10着降着)を勝ちと見れば、(4,1,1,3)だというのに……。

こうなったら、私が単勝にいくらか突っ込んで、人気順位を上げてやろうか。

永く競馬に付き合っていると、こんな風に「オッズを動かしてみたい」という衝動に駆られることがある。ありませんか?

地方競馬に足を運べば、自分の一票で人気が大きく変わることよくある。私もかつては笠松や高崎で、面白半分にそういうことをやっては悦に入っていた。だが「オッズを動かす」という言葉が本来の意味を持つのは、やはりJRAレベルにおいてであろう。

ひと昔前は「ひとりで場外一ヶ所ぶんの金額を動かす」というような超大口購入者がいて、その人物が単勝を購入すれば、たちまち1番人気になってしまうということがよくあった。何しろ一度にまとめて5千万円分の馬券を購入したりするから、窓口対応は大わらわになる。それが人目に触れて提灯を付けにくる(大口に乗っかる)客が集まってくるから、さぞかし整理業務も苦労したであろうと察する。

だが、そういう話を聞かなくなって久しい。数年前に話題になった「ミラクルおじさん」にしても、ヒシミラクルに投じた単勝は1200万円どまりだった。

あの日の大口勝負師はいったいどこへ行ってしまったのだろう。あるいは馬券で身を滅ぼして、社会の闇に消えてしまったのだろうか。

だが、競馬で身を滅ぼす奴はいても、馬券で身を滅ぼす奴は存外に少ないのである。

この言葉には説明を要する。すなわち、一文無しになるまで馬券を買い続けるようなバカはいない。怖いのは競馬場で体感した金銭感覚を、そのまま通常生活にまで持ち込んでしまうことだ。

競馬場で一日を過ごせば、千円札や一万円札が派手に財布を往き来する。それが続くと己の金銭感覚はマヒし、例えば普段なら高価で見向きもしないようなモノが、さしたる価格ではないように思えてくることがある。

だが、勝ったり負けたりしながら千円札が派手に出入りするのはあくまでも見かけ上のこと。「収支」という視点に立てば、やり取りしているのは実は案外小銭だったりするものである。それに気付かぬまま金銭感覚を失うと、実生活において取り返しのつかぬ散財をしてもなかなか気が付かない。そうなったら先は見えている。

ようは、1レース5千万円の勝負を淡々と続けるような人物が、もし家産を破るような事態に陥ることがあったとしても、その直接の原因は馬券ではなく、他の何かであろうということだ。5千万円が5千円であっても同じこと。我々もじゅうぶんに気をつけたい。

 

 

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2013年9月20日 (金)

【訃報】ベリファイア

今日の大井6レース。C3クラス一・二組の1600m戦。

2番人気で出走したベリファイアは、1着馬から大きく遅れてゴールイン。獣医の診断は左後肢の腱断裂で予後不良というものだった。

大半の人にとっては地方の最下級条件の一頭に過ぎないだろうが、私にとってはそうではなかった。7月29日付「二年越しの初勝利」で紹介した一頭。ひっそり(でもないけど)注目していたのに……。残念でならない。

そこでも書いたことだけど、あらためて書く。

ベリファイアは父オンファイア、母カントウシスター、その父リキアイオーという血統の4歳牡馬。2歳の6月に新馬デビューを果たして堂々の2着。しかし、そこから2年間の休養を強いられた。復帰してから3戦目に念願の初勝利。それが7月29日の記事である。

Veri  

初勝利から1か月後のレースでも完勝。「これなら2年間の空白を埋める活躍は間違いない」。そんな「期待」が「確信」に変わり始めた矢先の出来事である。彼の2年間に関わった多くの人や、その2年間を待ったオーナーの気持ちを思うと言葉もない。

これも競馬のうち。そう思えないようでは、やっていけないとも言われるこの世界。ましてや自分の所有馬でもない。だが、そうと割り切るには、私はまだまだ未熟に過ぎるのであろう。神様はたまに残酷なことなさる。

 

 

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2013年9月19日 (木)

根性カレー

2コーナー上空に中秋の名月が浮かぶ大井競馬場は、「トップジョッキーズナイト」の2日目「御神本ナイト」を迎えている。

Moon  

Lウイングスタンド横の「東京トゥインクルマルシェ」のコーナーでは、トップジョッキーズナイトでフューチャーしている的場文男、御神本訓史、真島大輔、3騎手の好物の屋台が出店中。真島騎手の好物おやきは、東京都西多摩群日の出町『ひので森りん館』さんの「ひので夢味(ムーミン)おやき」。一個250円。

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……と書いてネットに流すとあらぬ誤解を招きそうだ。日の出町では一個200円で売っているそうです。この価格は大井だけ。

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具材は、野沢菜、野菜ミックス、小豆粒餡といくつかあるが、人気と聞いた丸ナスをチョイスして、ガブッと一口。断面の写真が無いのはきれいに噛み切れなかったため。どうかご了承いただきたい。アツアツを手渡されたが、皮にもっちり感が乏しく、ところどころ硬く感じてしまうのは、きっとレンジでチンしたためであろう。そのせいか、具材もペシャッと潰れてしまっている。惜しい。どうせなら即席の囲炉裏を用意して、囲炉裏端でじっくり焼いて欲しかったが、さすがにそれは無理か。

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続いて本日の主役、御神本騎手のイチオシだという玉子焼きは、一串200円でこんな感じ。

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とりあえず一口。もぐもぐ、うぅーむ……、普通です(笑)

ただ、注文時に温かいものと冷たいものの両方を選べるのは悪くない。焼きたてアツアツを大根おろしと一緒に食べる玉子焼きも美味いが、冷蔵庫で1日くらい冷やしてから食べる方が、味が落ち着いて旨味が増すものである。

最後は、的場騎手の大好きなカレーライス。1杯600円という価格設定が微妙なのだろうか。客の姿は少ない。ちなみに「根性」は、店の屋号ではなく、的場騎手の好きな言葉です。

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注文したら、ただちにご飯をよそい、ちゃちゃっとカレーをかけて渡されるものと思っていたのだが、どうやら違った。奥に引っ込んだお兄さんは、フライパンで牛肉とシメジ、マッシュルームをソテーし始めたのである。しばらくしてから、フライパンにカレーソースを流し込んでさらに火を入れる念の入れよう。ようやく出てきた一皿がこちらとなる。

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写真では分かりにくいのだが、カレーソースには大き目に切られた牛肉とキノコがけっこうたくさん入っている。期待していなかったせいもあるが(失礼!)、それが旨い。ガラムマサラの芳香が鼻をくすぐるカレーソースも十分に合格点。カレーの美味さについては、百人いれば百通りの薀蓄があるので、多くは語るまいが、これが600円なら上等であろう。「さすがは的場さん」という思いさえする。

ところで、御神本訓史騎手のプロフィールを改めて見てみると、「好きな食べ物」欄には「寿司、刺身、玉子焼き」とある。さすがに寿司や刺身は無理があったか。さきほどから勝手なことを書き連ねているが、屋台でやれることに限界があることも重々承知しているつもりである。

さらにプロフィールを眺めると、笹川翼騎手の好物は「祖母が作る卵焼き」とあった。これを屋台で実現するとなったら、おばあちゃん本人に来ていただいくのだろうか? 興味があるという方は、来年のファン投票で笹川騎手に投票してみるといい。

トップジョッキーズナイトは明日が最終日。「的場文男賞」が行われるこの日に、的場騎手イチオシのカレーを食べてみてはいかがだろうか。

 

 

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2013年9月18日 (水)

3歳馬が挑む東京記念

うまたせ&ウマタセーヌと戯れる一頭の鹿毛馬。この馬はいったい……?

Umatase  

誘導馬のボンネビルレコードでした。

Bon  

彼が引き連れてきた13頭は、今年50回目を迎えた重賞・東京記念の出走馬たち。ボンネビルレコード自身、第42回の覇者でもある。今から8年も昔のこと。そのとき彼は3歳だった。ちなみに10歳となった昨年も、このレースに出走して5着。さらに11歳となった今年も、こうして誘導馬として参戦(?)を果たしている。まあ、なかなか真似できることではない。

半世紀にも及ぶ東京記念の歴史の中で、3歳馬の優勝はボンネビルレコードを含めても4頭のみ。そこはキャリアがものを言うダート路線である。しかも2400mという特殊な距離。やはり、若駒が古馬と戦うには分が悪い。

だが今年は「これは!」と思わせる3歳馬が参戦してきた。

Inside  

ご存じ今年のダービー馬インサイドザパーク。目の醒めるような末脚で東京ダービーを制し、ジャパンダートダービーでは地方馬で唯一掲示板を確保した。父タイムパラドックスに母の父サッカーボーイなら、この距離もむしろ望むところであろう。先頭を歩く偉大な先輩に続くことが、果たしてできるであろうか?

レースは直線手前から目まぐるしく先頭が入れ替わる大激戦。そんな混線を横目に、最後方にいたはずのプレティオラスが、大外から全馬をまとめてかわしてゴールを駆け抜けた。上がり37秒台をマークしたのはプレティオラスただ一頭。ほかは38秒台もおらず、4着トーセンルーチェの39秒3が精一杯。久しぶりに他の馬が止まって見えるようなレースを見たような気がする。

Pre  

インサイドザパークは8着。道中はプレティオラスと同じく最後方に控えたが、末脚はまったくの不発に終わった。レース中盤から突如ペースアップする特異なラップに戸惑ったのだろうか。この経験を糧としたい。今日のところは、1年先輩のダービー馬のキャリアがものを言った。そんなところであろう。

 

 

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2013年9月17日 (火)

真島ナイト

今日の大井10レースは「真島大輔賞」。大井所属の人気騎手上位3名にスポットを当てたイベント「トップジョッキーズナイト」の一環として、人気投票3位の真島大輔騎手の名前が冠された。明後日は人気投票2位の「御神本訓史賞」が、そして金曜には人気1位に輝いた「的場文男賞」が行われる。

Vision  

JRAでは2005年の東風Sを「岡部幸雄騎手引退記念」として施行した例があるが、現役騎手の名がついたレースは後にも先にもこの1回きり。一部の地方競馬場では、所属騎手が節目の勝利を飾ると「●●騎手1000勝達成記念」などというレースが行われたりするのは珍しいことではない。名前を冠された騎手本人が、そのレースにのることもしばしばある。

同じ地方でも、南関東でこの類のレースは珍しい。協賛レースなどを除けば、2001年7月4日に実施された「佐々木竹見引退記念」以来ではあるまいか。この時は、引退を目の前に控えた佐々木氏もレースに騎乗し、記念レース2鞍をいずれもハナ差で制したと記憶する。さすがは鉄人。自らの冠レースを2戦続けて勝つなど、なかなかできることではない。

さて、「真島大輔賞」の真島大輔騎手は、サウスヴィグラスの姪という良血のスタープラチナでの参戦。さあ、佐々木竹見さんに続くことができるか。

Mashima1 

ところが、レースは1番人気クレデーレの圧勝。単勝110円の圧倒的人気で、これで4連勝である。これは相手が悪かった。

Seiji  

スタープラチナは9着。自分の名前が冠されたレースとはいえ、勝ちまで用意されているわけではない。正直言って、こういうのってやりにくいのでは……?と思ったのだが、レース後の挨拶では「自分の騎手人生でこんな名誉なことがあるとは思わなかった」と喜びを表現していた。まあ、そこはそう言うしかあるまい。

Mashima2  

そばで見て騎手名を関したレースというのも、案外良いものだなと思ったのも事実。だが、その一方で物足りなさも感じた。

うまたせに真島騎手の勝負服を着せてしまうとか、トゥインクルステージで歌を披露するとか、ラッパ隊に仲間入りしてみるとか、騎乗予定がないレースで誘導馬に乗るとか、こうなったいっそスタークルージングの馬車を真島騎手が御してしまうとか、とにかくもっと突っ込んだフィーチャリングがあっても良かったような気がするのである。中には本人が嫌がるものもあるだろうし、昨夜の入場者数(3900人)では寒さ必至な企画もあろうが、要はどれだけファンに近づけるかということ。そこまでやってこそ「真島ナイト」と呼ぶにふさわしい。まさに名誉であろう。

 

 

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2013年9月16日 (月)

火曜日の競馬

「水曜日に想定版が出回り、木曜日は出走馬が確定し、金曜日になれば印のついた新聞が発売され、土日はもちろん競馬開催。月曜日になれば、翌週の競馬週刊誌が発売になる。競馬ファンにとって、火曜日だけが何の楽しみもない。」

昨年、とあるパーティーでの吉田照哉氏の挨拶の抜粋である。たしかに、競馬ファンのルーチンにおいて、火曜日の存在感は薄い。

そんな憂鬱な火曜日に、JRA競馬が開催される運びとなった。正月開催とかつての天皇賞(春)を除けば、JRAが火曜日に競馬を開催するのは二度目。2001年1月27日と28日の東京開催が、降雪のため月曜と火曜にそれぞれ順延されて以来とのこととなる。関東と関西の2場開催となれば初の出来事だ。

それだけ火曜開催は珍しいものだから、9月13日付で「代替開催はおそらく23(祝)」と書いた。トレセンの休日問題もあるし、平日よりは休日の方が売上も見込める。だが、ネットが売上の大半を占める昨今なら平日でもそこそこ売れるだろうし、船橋の日本テレビ盃との競合を避けたいという思いも当然あったに違いない。セントライト記念と日本テレビ盃の両レースへの参加を促す「Wフナバシ」というキャンペーンは、同日開催ではほとんど無意味なものになってしまう。

W_fnabashi  

   と、思ったら今日中山で配布予定だった「Wフナバシ」の参加チラシは、明日のセントライト記念当日ではなく、22日に配布するとのこと。それなら、セントライト記念を23日にやったところで、このイベントとは関係なかったですね。

オールカマー当日に「セントライト記念」と印字されたチラシを配るのもどうかと思うけど、ぜひともチラシをGETしてして、翌日は船橋競馬場に足をお運びください。

  

 

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2013年9月15日 (日)

前哨戦

ニエル賞のキズナ。フォワ賞のオルフェーヴル。凱旋門賞を目指す2頭が、揃って前哨戦を快勝した。日本調教馬がロンシャンの重賞を立て続けに勝つことなど前代未聞。知り合いのフランス人カメラマンからは、ひと言「ジャパンショック」とメールが届いた。日本のメディア各社の公式サイトでも「凱旋門賞も貰った」とか「凱旋門の日本馬ワンツーへ視界良好」などと、競馬ファンのようなはしゃぎっぷり。衝撃を受けたのは、どうやらフランス人だけではないようだ。

日本でも前哨戦ではよく「ここは叩き台だから八分の仕上げ」とか「本馬を見据えた競馬する」など言うが、日本以上に本番と前哨戦をきっちりと分けて考えるのが欧州流だ。特に凱旋門賞のようなGⅠ中のGⅠを狙うなら、なおさらのこと。勝つことよりは仕上げることを、そして相手の能力を測ることが第一の目標となる。前哨戦のひとつやふたつで、本番の着順までは占えない。逆に言えば、そんなことは百も承知のはずのメディアが浮かれてしまうほどのショックだったのかもしれない。

キャメロットが直前で回避してしまったことで、今年のフォア賞は9頭立て。欧州のGⅠ優勝馬不在のメンバーとなった。その程度のメンバーなら、オルフェーヴルが楽勝するのは当たり前。勝ったことよりも、超スローペースの3番手でピタリと折り合ったそのレースぶりこそが収穫であろう。折り合いが微妙に乱れても、仕掛けのタイミングがわずかにズレても、凱旋門賞を勝つことはできない。昨年の凱旋門賞のゴール前の苦い思い出は、陣営にそんな思いを植え付けたはずだ。その心配が払拭されたことの意味は大きい。

Kizuna  

出走馬のレベルという点では、キズナが制したニエル賞の方が高かった。日本のダービー馬が、3歳の秋に欧州に遠征して、英国ダービー馬やパリ大賞馬に勝つ時代が来たのだなぁ、としみじみ思う。

もちろん、1着賞金が1000万円にも届かないニエル賞ごときで、天下の英国ダービー馬が本気を出すはずがない。個人的には、今年の凱旋門賞も3歳馬が優勢と見ており、それがキズナであって欲しいと願うひとりだが、こればかりはやってみなければ分からない。

そう、やってみなければ分からないのである。今日の前哨戦で、ライバルたちはキズナの末脚に目を見張り、オルフェーヴルの強さを再認識したことであろう。この2頭を倒さなければ凱旋門賞は勝てない。そんな印象が強まれば、勢いマークはきつくなる。掴みとりたいのは凱旋門賞の1着であり、1番人気ではない。そう思えば、浮かれたり、日の丸を掲げたり、相手を刺激するような言動は慎んだ方が良かろう。あくまで前哨戦ではないか。騒ぐなら本番の後でも良い。勝負の怖さというものを、嫌というほど思い知らされたあの凱旋門賞から、まだ1年も経っていないのである。

 

 

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2013年9月14日 (土)

まもなくフォワ賞

凱旋門賞を目指すオルフェーヴルが、昨年に続いて前哨戦のフォワ賞に挑む。ロンシャンのコースもすでに3度目。去年は見るからに危なっかしいレースぶりだったが、今年は堂々と走ってくれるのではないか。

1999年にエルコンドルパサーが勝ち、昨年もオルフェーヴルが勝ったこのレース。凱旋門賞のステップとして日本ではすっかりメジャーになったGⅡだが、実は1992年の2着馬・スボーティカが凱旋門賞を制して以来、20年以上このレースから凱旋門賞馬は出ていないのである。仏国以外の欧州の有力馬が、凱旋門賞の脚ならしのためにこのレースへ遠征することは案外少なく、アイリッシュチャンピオンSやバーデン大賞の方に向かうことが多い。芝やコース形態に慣れさせることよりも、本番までの調整期間が1~2週間長く確保できることの方が重要視されているのであろう。

今回はキャメロットが遠征してきたが、それでも現地での評価はオルフェーヴルの方が格上に違いない。なにせ昨年の凱旋門賞2着馬である。1番人気が濃厚。だが、そんな期待に無理に応える必要もない。目標はあくまでも3週間後。久々の実戦でもある。ここでの結果に一喜一憂することは避けたい。

フォワ賞で1番人気と言えば、武豊が手綱を取った1997年のサクラローレルが思い出される。当時、海外の重賞で日本馬が1番人気に推されれば、それ自体がニュースだった。それがしんがり負けと聞けば、さらにニュースは大きくなる。

面白かったのは、勝ったのがヨコハマという日本語の名前を持つ芦毛馬で、しかもその馬が最低人気だったことである。重賞で1番人気の馬がしんがり負けを喫することは、稀ではあるが例がないわけではない。しかし、その時に最低人気の馬が勝つケースは非常に稀であり、それは海外とて同様であろう。

Yokohama  

ちなみに日本のGⅠ級レースでは過去に2回起きている。最初は終戦直後の1946年に行われた菊花賞。といっても5頭立てだったことを知れば「なーんだ」と言われそうだ。5番人気馬が勝って、1番人気が5着というなら、ありそうな話である。

いま一度は、記憶にも新しい1989年のエリザベス女王杯。こちらは20頭立てだから、難易度も半端ではない。勝ったサンドピアリスは20番人気で、1番人気のシャダイカグラが20着のしんがりに敗れた。おそらく百年に一回の珍記録であろう。

ちなみに、このレースでシャダイカグラに乗ってしんがり負けの屈辱を味わった騎手は、だれあろう武豊である。国の内外を問わず、妙な記録に顔を出すのは、やはり天才たるゆえんか。明日のフォワ賞では、オルフェーヴルではなくステラウインドの走りに注目したくなってきた。

 

 

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2013年9月13日 (金)

台風18号接近中

今朝早く、小笠原の南東海上で発生した台風18号は、16日午後にも関東に最接近すると見られている。

16日は中山で競馬開催がある。仮に中止→代替開催ということになれば、代替日は23(祝)が有力であろう。となれば、出馬投票もやり直しということになる。今回は3日間開催だから除外馬は比較的少ない。とはいえゼロでもない。特に残りわずかとなった3歳未勝利戦の関係者にとっては、気が気でないのではあるまいか。

実は16日には大井競馬も開催予定。ばんえい競馬のPRイベント「ばんえい十勝 in TCK 2013」の一環として、アニメ『銀の匙 Silver Spoon』のコラボレーション企画が予定されている。当日は、同アニメの主役の「八軒勇吾」を演じる木村良平さんと、ヒロイン役の「御影アキ」を演じる三宅麻理恵さんの来場も予定されているというから、こちらの関係者も台風の進路が気になる週末であろう。

台風が逸れてくれればすべては丸く収まる。だが、近年の気象予報の進歩はめざましい。特に台風の進路予想に限れば、この20年で中心位置の予想と実際の位置との食い違いが、ほぼ半減しているのだそうだ。「天気予報と競馬予想ほどアテにならぬものはない」などと揶揄されたのは昔の話。今や競馬予想は天気予報に大きく水を空けられた。「予想」を逆から読めば「嘘よ」になる   などと笑っている場合ではない。台風進路の予報が外れることに期待するのは望み薄であろう。

万一、セントライト記念が23日に実施されることとなれば、船橋競馬場で行われるダートグレード・日本テレビ盃(JpnⅡ)と被ることとなる。これはこれで困る方もいるだろう。実は私もその一人。

Legacy  

果たして両レースのハシゴは可能なのだろうか?

Ntv  

セントライト記念の発走時刻は15時45分で、日本テレビ盃は16時15分である。船橋法典15時54分の武蔵野線に乗れば、南船橋に16時07分に着く。全力疾走すれば間に合うかもしれない。が、このトシで全力疾走など土台無理な話。今はこんな心配が杞憂に終わることを願うのみだ。

 

 

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2013年9月12日 (木)

フジノウェーブ以来の

気温32度の浦和競馬場は、暑さ知らずのファンがオーバルスプリントの発走を今や遅しと待っている。

Urawa  

JRA所属馬は4頭。1~3番人気はガンジス、エーシンウェズン、タイセイレジェンドのJRA所属馬だが、4番人気に大井所属のセイントメモリーが割って入った。

セイントメモリーは前々走の京成盃グランドマイラーズで重賞初勝利を果たし、前走サンタアニタトロフィーで重賞連勝を飾った上がり馬。とはいえ、6歳秋にして初めてのダートグレード挑戦であり、キャリア31戦目にして初めての浦和遠征である。4番人気はちと重荷ではあるまいか。表情を見る限り馬は気合十分のようだが、気合が入り過ぎるのもよくない。

Saint_2  

だからであろう。本橋騎手は、すぐさまギャロップには入らず、ゆっくり目のキャンターで、じっくりと馬場を一周。再びゴール板までやってきた時には、馬の表情が明らかに違っていた。これは期待できるかもしれない。

Saint1  

結果は、そんな期待を遥かに上回るものであった。道中2番手から向こう正面では早くも先頭。4コーナーで昨年のJBCスプリントの覇者タイセイレジェンドに外から並ばれたが、そこからもうひと伸びしてみせた。 この展開で2馬身差なら完勝と言っていい。本橋騎手は、これが嬉しいダートグレード初勝利。すでにダービージョッキーの仲間入りを果たしている彼だが、地方所属騎手にとって、ダートグレー ドレースを勝つことは、やはりひとつの目標であろう。

Saint2  

ダートグレードも浦和コースも初めて。斤量差があったとはいえ、初モノを二つ克服してGⅠ級のJRA所属馬を退けたことは評価に値する。大井所属馬がダートグレードを勝ったのは、フジノウェーブの東京盃以来5年ぶりだという。キャリア31戦の6歳馬。「新星」と呼ぶにはいささかのためらいもあるが、フジノウェーブの引退の直後にこのようなレースを目の当たりにすれば、何か因縁めいたものを感じずにはいらえない。

次走は11月のマイルグランプリが有力。フジノウェーブの域は遠いが、その高みを目指して欲しい。

 

 

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2013年9月11日 (水)

いずみ蕎麦

先日、所用にて札幌を訪れる機会を得た。

競馬開催が無かった札幌へは、今年初めての訪問となる。9月に入ってもなお灼熱地獄の東京に比べれば、最高気温25度、湿度50%のこの地は天国にも等しい。とはいえ競馬がないのだから、あとは勢い食道楽に走ることとなる。

南1条西4のビルに暖簾を掲げる蕎麦店『さくら』は、競馬ファンなら誰もが知る   と書くとさすがに大げさだが、競馬関係者なら大抵の人が知るであろう門別『いずみ食堂』の姉妹店。長さも太さもマチマチな田舎蕎麦の神髄を具現したような蕎麦に惹かれてやってくる客は、日々後を絶たない。

札幌に姉妹店が出来たという話を聞いたのは、かれこれ5年以上も昔の話。「札幌開催中の楽しみが増えた」と喝采を叫んだものだ。だが、なかなか実現には至らなかった。新千歳空港から競馬場に向かうにあたり、札幌の中心部に立ち寄るのは意外に面倒くさく、競馬が終われば澄川の『大喜寿司』と相場が決まっている。今回のような「非開催の札幌」は、まさにうってつけ。快速エアポートを降りるや、わき目も振らずに『さくら』を目指して歩いた。

Sakura  

人気だという鴨せいろを注文。ほどなくして供された一皿に、おもわず笑みがこぼれる。

Sakura3  

札幌の街中で“いずみ蕎麦”が食える。愉悦である。

Sakura2  

5ミリをゆうに超える極太麺は、生麺の状態ではストレートなのに、どういうわけか茹でると独特の縮れが現れる。製法は門外不出。この縮れが、鴨の脂が浮かぶ濃いめのツユをほどよく絡め取ってくれる。だから美味い。たとえ製法が秘密でも、私としては美味ければそれでいい。

Sakura1  

実は、北海道が蕎麦王国であることはあまり知られていないようだ。蕎麦の一大産地であるだけでなく、名店と呼ばれる蕎麦店もじつに多い。「ミシュランガイド北海道2012」では、69のレストランが星を獲得しているが、そのうちの1割は蕎麦店であった。そんな北海道の中心地で、“いずみ蕎麦”はいったいどんな評価を得ていくのだろう。再訪が楽しみだ。

 

 

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2013年9月10日 (火)

五輪用の馬を調達せよ

東京オリンピック招致決定の祝賀ムードに水を差すつもりはないが、半世紀前に行われた1964年の東京オリンピックの準備の中で、もっとも困難を極めた問題は、いったい何だかご存じだろうか。

それは近代五種に使う馬の調達。近代五種は、馬術、フェンシング、射撃、水泳、そして陸上の5種目を1日1種目ずつ順を追って競技するのだが、このうち馬術で使用する馬だけはオリンピックの主催国が準備しなければならない。選手が自前で馬を調教して、試合に臨む馬術競技とは、この点が大きく異なる。

戦前なら軍用馬も使役馬もそこら中にいた。おそらく苦労はなかったであろう。だが、戦後も20年近くが経過し、馬集めは困難を極めた。苦慮した組織委員会がIOCに対し、五輪種目から近代五種を外してくれと申し出たのは語り草だ。だが、さすがにそんな理由で五輪種目から除外されるはずもない。本来オリンピックで禁止されていた競走馬の競技使用が、東京大会に限り特例的に許可されたことで、ようやく明るい兆しが見えてくる。

それでも組織委員会関係者の苦悩が晴れたわけではなかった。競走馬の購入用に充てられた予算は二千万円。それで必要な頭数は80頭である。一頭あたり25万円にしかならない。いくら昔のこととはいえ、その当時でも競走馬一頭は数百万円はするのが常識だった。

そこで目を付けたのが地方の所属馬。だが、足元を見られて商談はなかなか進まない。結局、脚部に不安があり、ほとんどまともに走れぬ馬ような馬ばかりを買うはめになった。心肺機能の鍛錬はしてあるのだから、脚さえ治れば使えると判断して購入されたという。

さらに、障害馬として使い物になるようにするための、調教の問題が行く手を阻む。なにせ、ついこないだまで、ただひたすら早く走ることだけを教えられてきた馬たちに、棒や水たまりを飛び越えることを教えなければならないのである。しかも相手は脚に不安を抱えている馬ばかり。大井から派遣された十代の見習い騎手たちが懸命の調教に当たったが、十日に一度は救急車がやってきたというから、それがいかに危険なプロジェクトであったかがお分かりいただけるであろう。

2020年の東京オリンピックの準備は、これから本格的にスタートする。よもや大井の若手騎手が障害調教で怪我をするような事態にはなるまいが、半世紀前の反省点は生かしたい。「東京五輪のお荷物」と揶揄された不名誉なレッテルを返上する絶好の機会。万全な準備で、無事の開催を祈るばかりである。

 

 

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2013年9月 9日 (月)

五輪を目指したサラブレッド③

(昨日の続き)

ベルリンオリンピックの馬術競技へのエントリーは、ロサンゼルス大会に比べ飛躍的に増えた。

当時のロサンゼルスはヨーロッパ各国にしてみれば辺境であり、今では信じ難いことだが多くの国が出場を見合わせていたのである。ために総合馬術には14名、バロン西が金メダルを獲得した障害飛越に至っては12名しかエントリー(実際に競技に臨んだのは11名)がなかった。それが、ベルリンでは総合馬術50名、障害飛越は59名までに増えたのである。日本国内ではバロン西の活躍に期待が沸騰していたが、前回大会とは状況はまるで違っていた。西は、アスコットで総合馬術に、そして障害飛越には前回大会と同じくウラヌスでエントリーする。

総合馬術最初の競技は馬場馬術。前回大会の金メダリストと競馬のチャンピオンホースとのコンビということもあり、世界中の馬術関係者が西とアスコットの競技に注目するが、結果は34位。やはりサラブレッドにとってこの競技は鬼門であった。

2日目の耐久審査は全長36キロに及ぶ評判の難コース。特に最大の難所は池を伴った障害で、その池の深さは1m40cmもあった。しかし、アスコットはすべてのコースをタフに走り続け、規定時間よりも3分も早くゴールを駆け抜ける。ちなみに、この耐久審査では同じく日本から出場した松井選手と稲波選手が共に失格。他にも脱落馬は17頭を数えた。

耐久審査を終えてアスコットは一気に11位まで順位を上げる。残る障害飛越での上位進出への期待が高まった。

障害飛越は13の障害が設置されたコースで行われたが、やはりクロスカントリーのように上手くはいかず、10番目の障害で惜しくもバーを落としてしまい10点が減点されてしまう。結果、減点177の総合12位でアスコットのベルリンオリンピックは終わった。

昭和11年9月7日付読売新聞に、下関港に凱旋したバロン西の談話が掲載されている。

「思うような成績を挙げ得ず誠に残念でした。欧州各国ともとても優秀な馬を有していたが、頗る難コースで世界の名騎手も失格するもの多く余程の名馬でない限りこれを完全に走破することは難しい。東京大会までにはうんと勉強して優勝の自信はある」

また馬術選手慰労会の席では

「アスコットはよく難関を突破して時間より3分早く到着した。難コースを持久力を保って、よく飛んでくれたことと感謝している」

と語った上で、オリンピックで3位以内に入れる素質を持っている馬だと力説している。

彼がここまで馬の素晴らしさを強調したのは、おそらくアスコットの優秀さを世間に理解してもらいたかったのだろう。それほどベルリンの闘いは過酷であり、アスコットの頑張りは際立っていた。それを知るのは、馬に跨ったバロン西ひとりだけだったのでろう。

実際、元々馬術競技用馬としてフランスに生まれ、生粋の馬術競技用馬として育成されたウラヌスが11頭の中で1位になったことは語り継がれても、競馬の世界から身を転じ、過酷なレースを耐え抜いて50頭中12位と健闘したアスコットについて語られることはほとんどない。バロン西が抱えていたであろう強烈なジレンマは、4年後に迫った東京オリンピックでアスコットをメダリストにすることによってしか解消されないものであったはずだ。

だが、翌37年には日中戦争が勃発する。

東京オリンピックの代表に内定していたバロン西は、「西竹一大尉」として陸軍将校の道を歩み始める。その後の彼のストーリーについては、また別の機会を待って紹介したい。

かつてアスコットを管理調教していた尾形藤吉は、後年の著書の中で「アスコットが数々の難関を切り抜けて野外騎乗でゴールに入ったという報告を聞いた時は、競馬で勝ったときよりもうれしかった」と当時の心境を書き記している。

今も記録として残る調教師通算勝利数1670勝。日本ダービー8勝。8大競走39勝。   等々。数々の金字塔を打ち立てた尾形をして「競馬で勝ったときよりもうれしかった」と言わしめたことそれ自体が、アスコットにとって最大の栄誉だったに違いない。

(この項終わり)

 

 

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2013年9月 8日 (日)

五輪を目指したサラブレッド②

(昨日の続き)

競走馬アスコットの戦績は35戦17勝(2着13回)。連合2マイル、帝室御賞典、中山記念(当時は4000m)などを勝ち、生涯獲得賞金6万8423円は当時のレコードだった。

父は宮内省がイギリスから輸入したチャペルプラムプトン。母は小岩井農場が輸入した名牝系の出自という、まさしく貴顕である。もし馬術の世界に足を踏み入れていなければ、種牡馬になっていたに違いない。

特筆すべきはそのタフさで、帝室御賞典を勝った翌日の目黒記念に出走して、なんと勝ってしまうのである。むろん現在では前日に走った馬の出走など認められていないが、このエピソードは全長数十キロにも及ぶクロスカントリーコースを走破するに足る頑健さを示したものといえる。

アスコットを管理していたのは名伯楽・尾形藤吉。アスコットは尾形が手掛けた数多くの名馬の中でも際立って性格がおとなしく、素直で、賢い馬であり、教えたことは何でもよく飲み込んだと言われる。ここに第一の壁「適性」がクリアされた。

また当時尾形は「(オリンピック出場は)馬の名誉であり私の名誉でもある」とも語っている。

種牡馬にさせるよりもオリンピック出場の方が名誉なこととされた当時の時代背景に加え、全兄のワカクサが既に種牡馬入りしていたことも手伝って二つ目の壁「種牡馬入りの葛藤」はクリアされた。こうしてチャンピオンホースのオリンピック出場は日に日に現実味を帯びてくる。

1933年5月14日。引退レースとなる根岸競馬場の横浜特別(3200m)を70キロという酷量を背負いながらも勝つと、アスコットは陸軍騎兵学校に寄贈された。そこに待ち受けていたのは、前年に行われたロサンゼルスオリンピック障害飛越で金メダルを獲得した「オリンピックの英雄・バロン西」こと西竹一だったのである。

来るべきベルリンオリンピックでは純日本産馬に乗って連覇を   

これは西本人のみならず、日本国民の悲願でもあった。「オリンピック連覇のためにアスコットの馬術転向を」という声は日増しに高まり、こうして3つ目の壁をもクリアしたアスコットは3年後に迫ったベルリンオリンピックに向け特訓を始めることになる。

普通の馬では3年間で馬術のすべてを仕込むことは不可能とされるが、西は「この馬なら大丈夫だろうと思う」と語った。

(明日付に続く)

 

 

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2013年9月 7日 (土)

五輪を目指したサラブレッド①

東京が招致を目指す2020年のオリンピック開催地が、あと5時間ほどで決まる。

今日のニュースは五輪一色だった。結果がどうあれ、明日も状況は同じであろう。2016年招致運動の時にあった「大井競馬場で近代五種(馬術)実施予定」の要項がなくなったことで、個人的には興味は半減している。果たしてどうなることやら。

近代五種に含まれる馬術は「耐久」。いわゆるクロスカントリーである。大井でやるとなれば、本馬場に障害や水壕を設営したのであろう。「馬場馬術」や「障害飛越」に比べて走力が問われる種目だけに、総合馬術3種目の中においてはサラブレッドに分があると言われる。ディープインパクトやオルフェーヴルのようなチャンピオンホースを訓練してクロスカントリーを走れば、かなりの好成績を収めるのではないか   ? そう思わずにはいられない。

だが、そんな私の思いの前には3つの大きな壁が立ちはだかる。

まず第一に適性の問題。競馬の世界でチャンピオンになるような馬は、おしなべて気性が激しい。その激しさこそがチャンピオンたる所以なのかもしれないが、馬術競技馬には何より穏やかな気性、従順さが求められる。

もし気性の素直なチャンピオンホースが誕生したとしても、そういう素質馬は馬術よりも種牡馬の道を選ぶのが普通である。これが第二の、そしてもっとも大きな壁であろう。年間30億、10年を見積もれば300億もの種付料収入が見込めるような金のタマゴを、むざむざ去勢するようなことは考えられない。

仮にこれら二つの壁を越えて、一大決心のもとに馬術に転向するチャンピオンホースが現れたとしても、確実にメダルを狙えるような状況下でなければ、せっかくの決心も水泡と化す。残念なことに、世界トップクラスの馬術選手が日本には存在しない。北京オリンピック総合馬術の日本人最高順位は大岩選手の49位。ロンドンでは根岸選手の39位だった。これが第三の壁ということになる。

しかし過去に一度だけ、奇跡的にこれら3つの壁をことごとくクリアし、我が国の競馬のチャンピオンホースがオリンピックの舞台で活躍したことがあったのである。

馬の名はアスコット。1936年のベルリン五輪のことだった。

(明日付に続く)

 

 

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2013年9月 6日 (金)

美しい夢

今日の船橋2レースを勝ったのは、社台オーナーズ所有のホワイトマズル産駒・ブラックリバイバル。その勝利を見届けた瞬間、私は嫌な予感がした。目の前を一匹の黒猫に悠然と横切られた、そんな感じに近近い。

Black  

私の目当ては次の3レースに出走するホワイトハートである。同じ社台オーナーズの所有馬。同じホワイトマズル産駒。逆なのは名前がブラックとホワイトなくらいか。ともあれ、そんな都合よく社台のホワイトマズル産駒が続けて勝つものだろうか?

White1  

5か月ぶりにパドックに姿を表したホワイトハートはマイナス4キロの馬体重。2人引きだが馬は落ち着いている。毛艶はヨシ。歩様もまずます。脚部不安を抱える身とすれば、休み明けをひと叩きする余裕などない。追い切りに乗ってくれた左海騎手は、これまでの休み明けではいちばんの状態と言ってくれた。勝負であろう。

White2  

ところが返し馬に入ると、どうも息づかいが悪い。完歩も短いような気がする。返し馬を見送る私の目の前を、黒猫の団体がドタドタと横切った。

ゲートは五分も、二の脚がつかない。押しても叩いても単騎先頭に立てぬ。これでは厳しかろう。鈍色の空から黒猫がボタボタと降ってきて、目の前が真っ暗になった。そこで記憶はプツンと途切れている。カメラには張田昂騎手が派手なガッツポーズを決めている写真が残されていたが、1着賞金90万円のレースでこんな喜び方をする騎手がいるはずがない。きっとこれは夢であろう。夢であってくれ!

3r  

普段なら項垂れて京葉線に乗り込むシチュエーションだが、今日は最終12レースも見なければらない。でも、競馬場にいては、また気を失うかもしれないので、とりあえずこの場は離れよう。口取りを期待して締めてきたネクタイをはずし、ららぽーと内『宮武製麺所』のうどんを食べつつ、これからどうしたものかと考えた。

Udon  

・ららぽーと内で散髪する
・ブックオフで古本を買って馬主席で読みふける
・IKEAに行ってみる
・とりあえずいったん帰る

散髪だけで5時間を潰せるはずもなく、前にも何度か試みた古本は、帰りの荷物が増えるのが気になり、それならIKEAなどもってのほかで、こうなったら本当にいったん帰ってしまこうかとも真剣に悩んだ挙句、ふと思いついた。そうだ、ららぽーとには映画館がある。

Kaze  

時間潰しと呼ぶにはあまりに濃密な2時間が過ぎると、頭の中は完全に堀越二郎にインスパイアされていた。こんなことを書くと誤解を受けるかもしれないが、「美しい夢を追い求める」という言葉は競馬にも当て嵌まる。ポーカーアリスも、オシャレバンチョウも、ポップレーベルも、そしてもちろんホワイトハートも美しい夢のひとつ。ひとつ負けたくらいで逃げてはいけない。競馬にまっすぐ生きねば。

 

 

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2013年9月 5日 (木)

無敵の帯同馬

「オルフェーヴル、帯同馬に蹴られて鼻出血」

昨夜、ネット上を賑わしたニュースの見出しに目が留まった。幸い傷は浅く、今日から調教を開始できるというから、心配するほどのことではない。私が気になったのは「帯同馬に蹴られて」という表現。「ブラーニーストーンに蹴られて」ではなく、「他馬に蹴られて」でもなく、「帯同馬に蹴られて」という表現には、何かそこはかとないもの哀しさが漂う。

帯同馬とは遠征馬と一緒に連れてくる馬のこと。海外遠征に限らず、日本国内の遠征でも帯同馬を連れて移動することは決して珍しくない。

帯同馬は単なる“おまけ”と思われがちだが、現地では調教パートナーを務めなければならないし、本番のレースでペースメーカーの役割を担うこともある以上、ある程度の能力を備えている必要がある。ディープインパクトの凱旋門賞遠征に帯同したピカレスクコートは、凱旋門賞前日のGⅡダニエルウィルデンシュタイン賞に出走し、2着と好走している。

だが、いちばんの役割はメインとなる遠征馬の精神的なサポートであることは言うまでもない。オルフェーヴルの池江調教師は昨年の遠征で、あらためて帯同馬の大切さを痛感したという。今回の帯同馬ブラーニーストーンにかける期待も大きいに違いない。

Muteki1  

1995年の京王杯オータムハンデの勝ち馬ドージマムテキは、11歳(現表記だと12歳に相当)まで現役を続けたが、その晩年は帯同馬のスペシャリストとして存在感を発揮していた。史上初めて日本調教馬によるGⅠ制覇となったシーキングザパールのモーリス・ド・ゲスト賞も、また、アグネスワールドのジュライカップとアベイ・ド・ロンシャン賞のふたつのGⅠ制覇も、ドージマムテキの存在なくしてはあり得なかったと森調教師は振り返る。

Muteki2  

ドージマムテキ自身の海外出走は、2度の香港国際ボウルなど通算で5回。だが、それを上回る回数の海外遠征をこなしたのである。こんな馬も珍しかろう。重賞成績はGⅢ1勝のみに留まるとはいえ、日本競馬への貢献という意味において、その功績は計り知れない。

 

 

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2013年9月 4日 (水)

重賞連勝トラバージョ

1950年まで開催が行われていた戸塚競馬場は、平地、障害、そして繋駕速歩競走の3種のレースが行われる関東屈指の競馬場だった。その開催に合わせて、東海道線の臨時列車が複数運行されたほど。大勢の乗客を捌くために競馬場専用の改札口を設けたのが、現在のJR戸塚駅東口のはじまりだという。

その戸塚競馬場を記念した第42回目の戸塚記念は、3歳馬14頭を集めて2100mを争い、1番人気トラバージョが5馬身差の圧勝劇を演じてみせた。

Tora  

リアライズリンクスの大逃げにも動じることなく、道中は3番手できっちり折り合い、3角手前からやおら仕掛けると、4角でリアライズリンクスに並びかけ、あとは突き放す一方。一緒に動いた2番人気カイカヨソウが、直線で力尽きて3着に敗れたのとは対照的だ。強いのひと言に尽きる。黒潮盃と戸塚記念の連勝は、過去にアブクマドリームとアスカリーブルの2頭がいるが、そこを4馬身、5馬身とぶっちぎって勝ったトラバージョはもはや別格であろう。

種牡馬ワイルドラッシュは、種付けに興味を示さぬことが多い上、受胎率も決して高くはない。特に現3歳世代は産駒数が少なく、生まれた産駒はわずか37頭。だが、そのうちの22頭が勝ち上がっているからすごい。ワイルドラッシュ産駒の希少性はそこにある。その中でトラバージョは堂々の獲得賞金1位。古馬と対戦することになる次走が楽しみになった。

 

 

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2013年9月 3日 (火)

馬主服と騎手服

先日行われた韓国の国際交流レースに、大井所属の的場文男騎手が、自らの「赤、胴白星散らし」の騎手服を着て勝った。実は、韓国は日本の地方競馬と同じく騎手服を採用している数少ない国。的場文男騎手だけでなく、真島大輔騎手も、柏木健宏騎手も、見慣れた自分の騎手服を着ての参戦だった。逆に言えば、韓国と日本の地方競馬以外で騎手服を採用している国はない。

折もおり、この騎手服にまつわる問題がクローズアップされている。吉田照哉氏が「地方競馬でも馬主服を採用していただきたい」と訴えたのは、今月号の社台グループ会報誌でのこと。先週金曜日には、斎藤修氏がnetkeibaのコラムの中で「中央で馬主資格を持っているオーナーさんなら、たとえ地方所属の馬であっても、自分の馬には自分の勝負服で出走させたいと思っている人は少なくないはずだ」と指摘している。

Jockey  

騎手がレースで着用している服を「勝負服」と呼ぶことは、競馬ファンなら誰でも知っている。近年は「ここ一番の場に臨むにあたり気合を入れるための服」という使われ方が浸透してしまったが、もともとはれっきとした競馬用語。その起源は古く、18世紀に英国に創立された「ジョッキークラブ」が発した2番目の規約、いわゆる Second order において、「レース中の出走馬を識別をより正確に行うため、ジョッキークラブに登録した者(馬主)は、配下の騎手が着用する服色をあらかじめ登録しておくこと」と定められている。

その目的は人馬をきちんと識別するため。黎明期の競馬は5~10マイルといった長い距離を競うもので、コースの多くは森の中であったり草むらの中であったりして、人馬の判別が出来ないことが懸案とされていた。実際、レース中に馬をすり替えたり、騎手が乗り替わったりするといった不正が横行していたという。そこで、不正防止の手段として、原色の単純図形を組み合わせた極めてカラフルなデザインの「勝負服」が採用されたのである。

ちなみにジョッキークラブの発した First order は、「騎手は必ず後検量を受けなければならず、その許容範囲は2ポンド以内とする」というもの。これについても不正防止の観点が色濃い。

ともあれ、現代においてはレースの最中に馬や騎手がすり替えられたりすることはなく、勝負服は馬主のアイデンティティとしての存在意義を強めている。

Tosaki  

さて、世界でも類を見ない騎手服だが、同一服色によるミスジャッジ防止に寄与するだけでなく、染分け帽も必要なくなるという利点がある。また、JRAで稀に見るような、調教師が勝負服を忘れて、斜め縞の貸し服で走るようなみっともない光景もない。むろん勝負服の作成費用は馬主の負担。騎手服の採用は、経済的に厳しい地方馬主に対する配慮でもある。

実際、馬主服の導入を求める声は、JRAの馬主資格を持つオーナーからこそ聞くものの、地元の地方馬主から聞くことはほとんどない。いやむしろ、「騎手と騎手服はセットで地元ファンに愛されてきた」とか、「的場さんは、あの服色だから格好良い」などと概して騎手服には肯定的だ。

Yutaka  

騎手の移籍やスポット騎乗が活発になって久しい。JRA馬主資格を持つオーナーの馬が地方競馬のレースに武豊騎手で出走することもれば、交流重賞の地方馬に戸崎圭太騎手が乗る場合もあり、「あれ? この場合、服色はどうなるの?」という疑問が湧く機会も増えた。こういう問題提起が起こるのは、それだけ中央地方の垣根が低くなったことの証であろう。

 

 

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2013年9月 2日 (月)

秋の夜長

9月に入った途端に連日の猛暑。本当に秋がやってくるのかと心配になってきますね。番組上は今週から秋競馬がスタート。ということは、競馬場のドレスコードもジャケット&ネクタイ必須となる。ひなたの口取り撮影は灼熱地獄と化すのではあるまいか。暑さに弱い私としては、口取りに縁がないことに感謝せねばなるまい(笑)

さて、日本では古来より「秋は読書のシーズン」として定着している。一方で、SUMMER READING という言葉が示すように、欧米での読書の季節といえば夏。彼の地の人間に言わせれば「だって、夏には長い休みもあるし、他にやることもなければ本を読むしかないじゃないか」となる。まあ、ひとつの見識ではある。

夏に休みがあるのは日本とて変わりはないが、腰を据えて本を読むには日本の休みは短過ぎ、また、庭にデッキチェアを広げて読書を楽しむには日本の夏はあまりに暑過ぎる。日本において「読書は秋」という見識が広まるのも頷けるような気がする。

私が今読んでいるのは、「乗馬の歴史 ~起源と馬術論の変遷~」エティエンヌ・ソレル著/吉川晶造・鎌田博夫訳)という幅3センチはあろうかという分厚い一冊。

近所の図書館の端末から検索して、麻生区の図書館からわざわざ取り寄せてもらったのだが、まさかこんなに厚いとは思いもよらなかった。とても2週間の貸出期間で読み通せる分量ではなく、また訳文があまりに論文調なこともあり、一向に頁が進まず難儀している。ただ、読み進める中には「へぇー」と唸らせられる箇所が随所にあり、「こうなったらういっそ購入してしまおうか」とまで考えさせられる。

と言っても、私の自宅には、買ったり借りたりしながら目次さえ開かれてない本が山積みになっており、さらにオータムセールのカタログが間もなく届くことを考えると、これ以上本を増やすのも躊躇われるところ。これは多くの人にご賛同いただけると思うが、溜まった本の整理というのは難しい問題ですよね。たまに実家に帰る度に、読み終えた本を2~3冊ずつコッソリ置いてきているのだけど、それも焼け石に水でしかない。

今のマンションに引っ越してくるにあたり、それまで保存していた「優駿」「Gallop」「競馬ブック」「競馬報知」(「ファンファーレ」を含む)といった雑誌類をほとんど破棄した。未練は当然あったが、物理的に置き場所がないのだからやむを得ない。本とは生活を豊かにするものであるべきで、本が生活を阻害するようでは本末転倒である。

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なんて偉そうなことを言いつつも、こないだ書店で「競馬、マイウェイ」(野平祐二著)を見かけたら、ついふらふらと購入してしまった。10年以上も昔、発売初日に購入して、今では実家の本棚に眠っている一冊なのに、「ここで会ったのも何かの縁。売上げに協力しなきゃ!」なんて思いにかられてついつい買ってしまったのである。「衝動買い」も甚だしいが、買ったからにはちゃんと読まなければ。…と言っても、読む時間が無い。読書に関する諸問題は、本の置き場だけに留まりませんね。

 

 

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2013年9月 1日 (日)

大井の神様がまたも快挙

通算6500勝を記録したばかりの的場文男騎手が、またもや快挙を成し遂げた。

本日、ソウル競馬場で史上初となる韓国との国際競走「ESPN杯 韓日競走馬交流競走」が実施され、的場文男騎手騎乗のトーセンアーチャーが、4角しんがりの位置取りから、大外一気の末脚を繰り出して見事優勝を果たしたのである。ダート1400mの勝ちタイムは1分25秒7。トーセンアーチャーはJRAから大井に移籍後23戦して未勝利だったが、5年ぶりの勝利をソウルの地で掴み取った。(※写真は2007年天皇賞・秋出走時)

Tosen  

レースの模様はKRAのサイトで見ることができる。その長く力強い末脚に驚いた現地のファンがどれほどいたか分からないが、450mの直線を追い通しで勝利を掴み取った騎手が御年56歳だと聞いて、驚いた人は存外多いのではあるまいか。

昨日の朝、いつも通りに調教をこなした的場騎手は、そのまま韓国へ飛び、今日のレースを迎えた。明日朝の便で帰国して、そのまま川崎のナイターに乗るという。「いつも馬にムチ打ってるから、今回は自らの老体にムチ打って行ってくる」と本人は笑っていたが、今週の土曜には57歳になる大ベテラン。隣国とはいえ、とんぼ返りの海外遠征には心身の負担も大きかろう。頭が下がる思いがする。

韓国競馬のレベルを揶揄する声もあるが、今回の韓日競走馬交流競走の出走馬の血統を見れば、Malibu Moon、Go For Gin、Lion Heart、Forestryと、米国クラシックレースやブリーダーズカップ優勝馬を輩出している種牡馬の産駒が勢揃い。今日の観衆も3万人を超え、競馬場は熱狂に包まれていたという。

賞金面においても、最下級条件の1着賞金は1650万ウォン(約145万円)と、南関東の最下級競走(1着80万円)を上回る金額が設定されており、しかも年々増額傾向にある。韓国の競馬は南関東より格下などと一概に決めつけることはできない。事実、完全に格上と思われたファイナルスコアーは6着に敗れた。もとより、遠征先がどこであれ、海外遠征で勝つことが簡単なことではないことは、誰もがよく知っている。

Matoba  

ところで、VTRを見る限り、的場さんは島川オーナーの馬主服ではなく、「赤、胴白星散らし」の騎手服を着ていた。世界にも珍しい日本の地方競馬独特のルールに、KRAが理解を示してくれたのかと思ったら、実は韓国の競馬も騎手服を採用しているんですね。珍しい。枠色ではなく、馬番ごとに色とデザインが異なる騎手帽にも興味を惹かれた。

 

 

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