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2013年8月30日 (金)

飛ぶネコ

来月のオールカマーに出走を予定しているネコパンチが障害練習に取り組んでいることが、一部ファンの間で話題となっている。ユニークな名前と、逃げ一辺倒の明快な競馬ぶりからファンの多い一頭。ただ、前走の札幌記念は逃げることもできずに、しんがりに敗れていた。

Neko  

「平地でのレースはオールカマーが最後になる」とも噂されているが、これは鵜呑みにはできない。1999年の秋華賞を勝ったブゼンキャンドルは、秋華賞を勝つ前から松田博調教師が「ここを使って障害入り」と公言していたのに、その秋華賞で思いもよらぬ金星を挙げ、結局翌年3月まで平地で走り続けた。ネコパンチがオールカマーを圧勝するようなことになれば、障害どころではあるまい。

最近話題となった入障と言えば、菊花賞馬ビッグウィークであろう。先月の中京障害未勝利戦に出走したビッグウィークは2番手追走から抜け出し、3馬身半差で障害デビュー戦を飾った。GⅠ級レースの勝ち馬が障害レースを勝利したのは、2003年NHKマイルCの覇者ウインクリューガー以来のこと。菊花賞馬に限れば、1965年に優勝したダイコーター以来、史上2頭目となる。

ただし、実際に障害レースに出走することまでは考えていなくとも、普段の調教に障害練習取り入れることは珍しくない。足腰の強化が図れるだけでなく、様々な調教を試すことで気持ちをリフレッシュさせる効果もある。スリーロールスやメジロブライトなどは、普段の調教で障害練習を積み重ねたのち、障害レースに出ることのないまま平地GⅠのタイトルを獲得している。

障害練習にとどまらず、実戦を経験することで、さらなる競走能力アップに繋げたケースもある。1998年の日経賞を最低12番人気で勝ったのは当時9歳で障害帰りのテンジンショウグンだったし、メジロパーマーは障害から戻ってから宝塚記念と有馬記念を制した。ネコパンチにしても、これからどういう未来が待っているか分らない。

ネコパンチの入障を後押ししたのは、近走のレースぶりや、騎手時代「障害の名手」と呼ばれた星野調教師の管理馬という事情もあろうが、ニューイングランド産駒であることも見逃せまい。障害重賞3勝のテイエムハリアーや阪神スプリングJを勝ったトーワヒヨシマルなど、ニューイングランド産駒は障害レースに強いことで知られる。飛ばないネコはただのネコ……なんてこともあるまいが、どうせ飛ぶなら勝って欲しい。

 

 

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