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2013年8月16日 (金)

日英フィルム事情

英国在住の友人がご主人を伴って帰国中ということで、一緒に食事をしようと言うことになった。アレコレ悩んだ末に選んだ店は東銀座の『いろり家』。たまたま、早く使わなきゃと思っていた「つぼ鯛1枚サービス券」が手元に残っていたのである(笑) いや失礼。本当に美味い店なんです。

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競走馬エージェント業を営む彼女は日本人。英国人のご主人は、現地の牧場でマネージャーを務める一方、趣味である写真もプロ並みの腕を持つという。今回の来日の目的は、彼女の里帰りであり、日本の競馬を見ることでもあるわけだが、ご主人としては、フィルムを買い貯めしておきたいという思惑もあるようだ。

「日本と言えば、オルフェーヴルとフジフィルム」とご主人が言ったかどうかは覚えてないが、10年ほど前までは、ジャパンカップで来日する外国人カメラマンが、フィルムの買いだめをしている姿を良く見かけた。世の趨勢がデジタルカメラに変わったあとでも、英国人のカメラマンだけは最後までフィルム愛用率が比較的高かったように思う。

それについて別の英国人カメラマンに話を聞いたことがある。曰く「新しいものに飛び付くよりも、今使えるものを大事に使うという傾向が英国人には少なからずある」とのことだった。まあ、そう言われれば頷けなくもない。

だから日本ではほぼ姿を消した街角の写真屋さんが、ロンドンでは相変わらず現像を受け付けているというし、「カメラ店」の看板を掲げた量販店が、家電製品や酒や化粧品などに力を注いだりすることもない。変化を嫌うことは、ともすれば時代に取り残される危険性も孕むが、一方で、新製品が出るたびにワッと店頭に群がる国民気質は、物事の本質を見落とす危険性を孕んでいるような気もする。どちらが良いかと問われると、ハッキリとは答えづらいのだけれど、少なくとも私はフィルムの優位性というものを意識して写真を撮っている。だから私も銀塩カメラを手放すことはしない。

隣のテーブルで「船上めし」のサービスが始まると、ご主人が身を乗り出して、それを珍しそうに眺め始めた。威勢の良い掛け声とともに、どんぶり飯に大量のイクラをこれでもかとかけるこの店の名物。どんぶりからイクラがこぼれても、店員さんの手は止まらない。ご主人はポケットからコンパクトカメラを取り出して、それの姿を素早く撮った。よもや、これもフィルムカメラ? と思って見てみると、う~む、デジタルカメラでした(笑)

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まあ、仕方ないですよね。こういう薄暗い店での撮影は、むろんデジタルの方に分がある。

 

 

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