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2013年8月31日 (土)

【訃報】トウカイテイオー

「トウカイテイオー、奇跡の復活!」

ゴールの瞬間、フジテレビの堺正幸アナがそう叫んだあの有馬記念から20年。トウカイテイオーの突然の訃報が届いた。社台スタリオンステーション最古参の25歳。放牧から厩舎に戻ってきた直後に倒れ、そのまま息を引き取ったという。

Teio1  

昨年、JRA-VANが実施した「思い出の有馬記念馬」のファン投票では、1977年のテンポイントをしのいで1位の支持を集めた。前年の有馬記念で11着後、再び骨折で長期休養を余儀なくされたのに、1年後の同じ有馬記念で不死鳥のように甦ったあのレースはまさに「奇跡」と呼ぶにふさわしい。中363日というレース間隔は、いまもなお休養明けGI勝利の最長記録として残る。

振り返れば、トウカイテイオーの「奇跡」は有馬記念の1勝にとどまらないような気がしてならない。

父子揃って無敗のままダービーを制したこと。国際GⅠに認定され、史上最強のメンバーが来日したジャパンカップを勝ったこと。加えて、これほどの競走能力を備えた一頭が、類い稀なグッドルッキングホースであったことも、奇跡のひとつに違いあるまい。天は二物を与えることもある。

Teio

母トウカイナチュラルの6代母は伝説の牝馬ヒサトモ。1937年の日本ダービーを制し、古馬になってからも天皇賞の前身にあたる帝室御賞典を勝った女傑だが、15歳の時に繁殖生活に別れを告げ、浦和競馬場に戻って現役復帰を強いられた。そのまま浦和で非業の死を遂げたため、その血を伝える牝馬の産駒はたった1頭しかいない。それが平成の世に甦り、トウカイテイオーを送り出したのである。そう思えば、トウカイテイオーはその存在そのものが、もはや奇跡であろう。

産駒のGⅠ級勝利はトウカイポイントのマイルチャンピオンシップとヤマニンシュクルの阪神JFの2つと紹介している記事が多いような気がするが、ストロングブラッドが2005年のかしわ記念を勝っている。唯一の牡馬GⅠ級勝ち馬だったが、残念ながら種牡馬にはなれなかった。後継種牡馬の不在が心残りというファンは少なくない。

Teio2  

トウカイテイオーの種付け数は年々減少していたが、今年も2頭に種付けを行い、いずれも受胎が確認されている。ここから種牡馬になるようなスーパーホースが出現してくれないものか。最後の奇跡に望みを託したい。

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