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2013年8月 9日 (金)

パンチョ@新橋

我々が子供の頃のパスタといえば、ナポリタンかミートソース。このどちらかだった。ペペロンチーノもカルボナーラもペスカトーレもない。いや、そもそも「パスタ」などという呼び方をするようになったのもつい最近のことだ。当時は、太さも形も関係なく、すべて「スパゲティー」と呼んでいた。

ただしナポリタンに関して言えば、今でも懐古的なメニューとして支持を受けている。いわゆる「昔ながらのナポリタン」とか「喫茶店のナポリタン」というやつ。一方で、ミートソースの方は存在感を失って久しい。

「実はナポリには“スパゲティー・ナポリタン”という料理はない」というギミックも、ナポリタンブームを後押ししているように思えてならない。だが、日本のミートソースのように、たっぷりのトマトソースで煮込んだひき肉をスパゲティの上にドバっとかけて食べるような料理だってイタリアにはない。「ボロネーゼ」が引き合いに出されることが多いが、あれは単に「ボローニャ風」という意味で、ミートソースを表すものではない。もっと日本のミートソースにも温かい眼差しが向けられてもいい。

ともあれ、私はナポリタンよりもミートソース派。理由はおそらく、前にも述べた私の幼少期からの食卓事情にあると推測する。贅沢と言えば肉。すなわちミートなのである。

Pancho1 

ウインズ新橋のお膝元、JR新橋駅のSL広場から目と鼻の先にある『パンチョ』は、ナポリタンとミートソースの2種類のメニューだけなのに、昼時は行列が絶えることがない。人気の秘密は安さと量。1人前650円で、小盛り(300グラム)、中盛り(400グラム)大盛り(600グラム)まで選ぶことができるほか、金額アップで1.2キロ、1.6キロ、2.3キロのスパゲティを堪能することができる。写真はミートソース目玉焼きトッピングの大盛りで700円。安いし、量も申し分ない。店内に流れるベイブの曲が若干気になるが、味に関しても文句はない。

Panho2 

スパゲティ好きにはたまらないこの一軒。だが1キロ超のオーダーには慎重さを求めたい。「こないだ大盛り(600グラム)楽勝だったから、今日は1.2キロいっちゃおうかな」などという客が、運ばれてきたスパゲティの山に悪戦苦闘するシーンをたまに見かける。1600万を楽勝した馬が、GⅢで大きなカベにぶつかるようなものか。600グラムまでは条件戦。そこから先は別世界。料金設定が異なるのは決してダテではない。

 

 

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コメント

私は職場から近い渋谷のパンチョにたまに行きます。たまに行きたくなりますね。大盛はナポリタンでたべたのですが、味が単調で最後に少し苦戦した記憶があります。
食べる量にはそこそこ自信があるのですが、1.2キロはまだ未踏の領域。そこから先は別世界だと、条件戦と重賞に例えられて妙に納得してしまいました^_^;

投稿: gtangtan_2005 | 2013年8月10日 (土) 13時30分

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