« とんがらし@水道橋 | トップページ | パンチョ@新橋 »

2013年8月 8日 (木)

細い細い糸の先に

昨日の水曜日は、私の所有馬2頭の明暗が分かれた一日となった。

「暗」の方は3歳馬オシャレバンチョウ(父スマートカイザー)。先週日曜の3歳未勝利戦で9着と大敗したことを受け、中央登録抹消、笠松競馬への移籍が決まった。年内に笠松で2勝を挙げれば、中央に再登録も可能となる。幸い疲労も少ないないので、笠松では早いうちに使いだせそう。9月になれば、「強いJRA未勝利馬」が大挙して地方競馬に押し寄せてくる。できることならば、その前に使っておきたい。

「明」は2歳馬ポップレーベル(父カンパニー)が、道営の重賞・ブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ったこと。道営とはいえ、私にとっては初めての重賞タイトルだからとてつもなく嬉しい。この夜は自宅のPCからネット観戦。道中は中団外目から徐々に進出し、直線に向いたところで先頭までは2~3馬身という位置。

よおぉし! さあ、差せ!!

と叫びかけた瞬間に携帯が鳴った。相手は釧路在住の馬主氏である。

!   (^o^)/

ということは……、差すんだな、コレ(笑)

ネット中継は10秒くらい遅れて配信される。相手は通常のTV中継を見ているはずだから、この電話は祝電に違いあるまい。

その通りに、きれいに差し切って優勝。なんとも興奮に欠ける重賞初勝利ではあったが(笑)、これはこれで思い出に残る。ともあれ、今年産駒デビューの新種牡馬の中で、最初に重賞を勝ったのは、なんとなんとカンパニーであった。

種牡馬カンパニーの父はミラクルアドマイヤ。同馬の競走成績は3戦して1勝。普通ならとても種牡馬になれる成績ではないが、ダービー馬フサイチコンコルドの半弟という良血が買われて種牡馬入りした。とはいえ産駒数は初年度から25頭、18頭、7頭と漸減。そしてついに4年目にはたった1頭になった。激しい淘汰の続く種牡馬の世界である。もはやここまで、と誰もが思ったのも仕方あるまい。

だが、そこからカンパニーという後継種牡馬が誕生し、さらにその産駒から重賞ウイナーが現れたのだから、まさにミラクル。ミラクルアドアドマイヤの父系は、かろうじて繋がった。ポップレーベルがそのまま種牡馬となる可能性は低くても、種牡馬カンパニーの評価を上げるのに役立てば十分。カンパニーに良い牝馬がたくさん集まれば、超大物の誕生も夢ではない。

Campany  

話は変わって、カウアイキングは1966年の米2冠馬。種牡馬として日本に輸入されたが、あまり成功したともいえず、JRAの重賞勝ち馬は2頭に留まる。後継種牡馬となったのは、81年の関屋記念を制したブラビオーただ一頭。

ブラビオーの産駒はJRAで勝利を挙げることはできなかった。だが、南関東で1頭だけ活躍馬を出す。36戦7勝の牝馬スーパーセブン。現役引退後はブラビオー産駒として唯一の繁殖牝馬となった。すなわち種牡馬ブラビオーの血は、牝馬スーパーセブンを通して、細い糸が一本だけつながっているにすぎない。そして、その細い糸の末端には、スーパーセブンを祖母に持つオシャレバンチョウがいる。

ポップレーベルも、オシャレバンチョウも、途切れそうで途切れなかった細い糸の先に生まれた命である。そんな血統の可能性に賭けることは、馬主に与えられた役割のひとつに違いあるまい。たまたま同じ日に明暗が分かれた2頭ではあるが、彼らの競走生活はまだまだ続く。今後も長い目で見守りたい。
 

|

« とんがらし@水道橋 | トップページ | パンチョ@新橋 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« とんがらし@水道橋 | トップページ | パンチョ@新橋 »