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2013年8月 7日 (水)

とんがらし@水道橋

都心のウインズは滞在型ではないので、ベンチの類がほとんどない。それを理由に足が遠のくという声も間々聞く。だが、その一方で、「予想をする時は立つに限る」という声も。人間の脳が発達したのは直立歩行したからであり、座ったり、寝転びながらでは、真剣な思考はできないというのである。なるほど、最近では会議室に椅子を置かないというオフィスも少なくない。

昼飯ぐらい座って食べたいという向きもあろうが、午後のレースに思いを馳せるなら敢えて立ったままという選択肢もある。そういう視点に立てば、立ち食いそばもあながち捨てたものではない。ウインズ後楽園のお膝元でもある水道橋には、知る人ぞ知る立ち食いそば店がある。

立ち食いそば『とんがらし』は、ウインズ後楽園から橋を渡ってJR水道橋駅西口を通り過ぎ、水道橋西通りをそのまま靖国通り方面へ3分の立地。駅からは遠く、回転が早いはずの立ち食いそばの店なのに行列が絶えないそのわけは、注文が入るたびに一人前ずつ天ぷらを揚げるという店主のこだわりにある。

「揚げたて天ぷら」という触れ込みの店は数あれど、実際には油から揚げてから温めておいたものがほとんど。ツユに入れると、コロモがグジュグジュと溶けていくようでは、厳密な意味での「揚げたて」にほど遠い。

本当の揚げたてなら、丼に張られたツユに投入した瞬間、“ジュー!”っと威勢の良い音を立てるはずだ。コロモからほとばしる油。すぐには口を付けられないほどの熱さ。しかし、そこには揚げおきでは味わえない美味さがある。

この店のツユは、カツオダシの香る薄口のあっさりとした味わい。そばは、揚げ立ての天ぷらに注力するため、ゆで麺使用と割り切るが、なんといってもここの主役はゴマ油香る天ぷらにほかならない。立ち食いで生蕎麦の風味を味わいたいなら、ウインズを挟んで反対側、都営地下鉄・春日駅のすぐそばに『おか田』という店があるから、そちらに行ってみるといい。

Tongarashi 

写真は、いか天1枚に小エビ天3~4個、さらに3~4切れのなす天が盛大に乗る「もりあわせそば」。イカはしっかりと肉厚で、エビも小振りなだけでプリプリとした身の立派なもの。これで550円。揚がるのを待つのにやや時間がかかるが、その間は出馬表を眺めつつ午後のレース検討の時間に使えばよい。もちろん立って考える。そして立ってそばを食う。そばをすすりながら、レース展開に思いを馳せよう。何かひらめくものがあるかもしれない。

営業は昼のみで、日曜日は休み。くれぐれも注意されたい。

 

 

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